【PIVOT】戦略コンサルの年収テーブルと外資系金融・5大商社との比較【MBB】

1. ビジネス映像メディア「PIVOT」で、戦コンの年収に関する気になる動画を発見

PIVOTというビジネス系のコンテンツを作成・提供するベンチャー企業がある。
PIVOTは、東洋経済等で活躍された著名ジャーナリストである佐々木紀彦氏が起業した会社で、創造的、斬新なビジネス系コンテンツをYouTubeで提供し、チャンネル登録者数は100万人を超えている。

その中で、「業界分析:戦略コンサル6社」という動画において、戦コンの給与テーブルを紹介していて、非常に興味深かったので、紹介したい。
(その動画のリンクはこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=Bh-urYb4LC8&t=2172s

2. 何故、戦コンの給与テーブルが興味深いのか?

この動画では、戦コンのタイトル毎に、戦コンの具体的な給与水準をレンジで紹介していた。
戦コンの年収水準については、既に外資就活やOpenWork等で開示されているので、何となくはわかっていた。

しかし、コロナ以降のIT/DXに対する企業の強いコンサルニーズが継続し、戦コンの給与水準はここ数年でかなり変化してきているようだ。

例えば、MBBのプリンシパルクラスの場合、従来はボーナスも含めて2500~3000万円という認識であったが、プリンシパルで4千万円超えの人がいるとの話を聞いたこともあり、最近では給与水準はかなり変わって来ているのではないかと思っていた。

今回の動画では、コンサルの転職に強いエージェントであるムービンの方と、OpenWorkの方がゲストであり、内容についてもかなり信ぴょう性が高いものであると期待できた。

3. 気になる戦コンの給与テーブルは?

給与テーブルの話は、番組の27分40秒あたりから紹介されるので、そちらを見ていただきたいが、その内容は以下の通りである。

<戦略コンサル6社の給与テーブル>

職位 下限(ベースのみ)  ~   上限(最大賞与含む)
アナリスト 600                      ~   1,100
コンサルタント 800                      ~   1,500
シニアコンサルタント 1,200                      ~   2,100
マネージャー 1,500                      ~   2,500

(出所:PIVOT社公式チャンネル 2023年12月配信「業界分析:戦略コンサル6社」の27分41秒頃の画像を、外資系金融キャリア研究所が引用)

なお、戦コン各社毎にタイトル名は異なるので、上記テーブルの職位は便宜上マネージャー手前の3つについて、このような形で統一化しているとのことである。

これを見て私が感じたのは、マネージャー手前の職位については、私が想像していたほども増えていないということである。

そして、更に意外であったのはマネージャーの年収レンジである。
いくら以前よりは採用者数が増えたからといって、戦コンでマネージャーになれるのはかなりの少数であるはずだ。少なくとも、外資系金融(特に外資系アセマネ)のVPと比較しても、戦コンのマネージャーになるほうが大変ではないだろうか?

某MBBのプリンシパルの年収が4千万円という話を聞いたので、マネージャーも3千万円前後位にはなっているのかと思ったが、そこまでは増えていないようだ。

このテーブルを見ると、2,500万円は上限ということであるので、実際は年収2千万円前後のマネージャーが比較的多いということだろうか?

マネージャー昇格時の年齢が30歳位とすると、商社や国内系金融専門職と比較しても、それよりは多いのであるが、難易度やハードワークを考えると、年収2千万円では割に合わない気がしてしまう。

なお、動画の中でOpenWorkの方が、このテーブルには載っていない、マネージャーより上の職位についてもコメントされていた。マネージャーより1ランク上のプリンシパルの場合は2,500~3,000万円ということである。但し、中には「年収5,000万円という人もいる」とのことである。

また、OpenWorkの方によると、戦略コンサル6社とあるが、そのうちローランド・ベルガーとアーサー・ディ・リトルの2社については、他の4社よりも若干年収は低めということである。

3. 外資系金融、5大商社との比較

①外資系金融との比較

外資系金融には外銀と外資系アセマネとがある。
このうち外銀については、3年後にアソシエイトに昇格できると、年収は2,000~3,000万円位になる。そうなると、この時点で既に戦コンのマネージャー以上のレベルに到達してしまう。

さらに、30歳位でVPに昇格できると年収は4千万円レベルに到達し、戦コンのプリンシパルレベルを超えてしまう。

もちろん、外銀の場合も戦コン同様に非常に競争が厳しく、VPまで無事到達できるのは一部である。また、戦コンも外銀も同様に超ハードワークであるが、労働時間については、外銀の方が長いという話がある。

ただ、年収という点に関しては、明らかに外銀の方が恵まれていると言えるだろう。

それでは、外資系アセマネはどうだろうか?
外資系アセマネの場合は、GSAM、ブラックロック、フィデリティ等の大手以外は基本的に新卒採用を行わないので、中途採用が基本となる。

国内系金融機関から、30歳前後で外資系アセマネにVPとして転職した場合には、最初の年収は約2千万円であろう。そして、もう少し経験を積んで30代半ばになると、年収2,500~3,000万円位は期待できる。年収だけ見ると、それぞれ、戦コンのマネージャーやプリンシパルと同水準である。

しかし、戦コンのマネージャーやプリンシパルになるのと、外資系アセマネのVPとでは難易度も労働時間も戦コンの方が遥かに厳しいだろう。そう考えると、年収面については、外資系アセマネの方が恵まれていると言えるのではないだろうか?

もっとも、お金重視であれば「外資系金融一択」という話を、某元マッキンゼーの方から聞いたのだが、戦コンを目指す人の第一目標は年収ではないのだろう。
このあたりの話に興味があれば、こちらのブログ記事をご参照下さい。

<マッキンゼーを数年で辞めた人は、何をやっているのか?年収はどうか?>
https://career21.jp/motomcknoyukue/

②5大商社との比較

資源高の影響もあり、5大商社の年収はじわじわと高くなっている様だ。
5大商社と言っても、三菱商事と丸紅とではそれなりの差があるかも知れないが、30歳時点での年収は1,400~1,500万円位はあるのではないだろうか?三菱商事については、もっと多いかも知れない。

また、35歳位になると、年収は2千万円或いはそれ以上になっているとの話も聞く。

戦コンのマネージャーやプリンシパルと比べると、5大商社でも年収面では敵わないが、その差はそれほど大きいものでは無い。

そして、外資系金融と違って、商社の場合にはほぼ全員がその年齢になるとこの年収水準を享受できるという点が決定的に異なる。

さらに、商社の場合、海外駐在すると諸手当があるので実質年収は跳ね上がる(もちろん、駐在地にもよるが)。それを加味すると、戦コンとほとんど同水準になるのではないだろうか?

このように、年功序列や終身雇用といった点を考慮すると、戦コンと比べても、商社の年収は非常に魅力的であると思われる。外銀とかベンチャー起業にはしばらく逆風の経済環境であるから、まだまだ商社の就活における難易度は高まりそうである。

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