1. 大手IT系企業のアラフォーサラリーマンの副業スタイル
ある大手IT系企業にお勤めの、アラフォーサラリーマンは理想的な副業をしている。
彼は、大手IT系企業にお勤めで、本業年収は約1200万円。そして、副業での収入が平均すると月50万円以上あるという。
副業の内訳は、
アフィリエイト(アドセンスを含む)が10万
Noteの有料記事販売が10万
有価証券(外国株式メイン)の配当金・分配金が10万
プログラミング系の受託が20万
といった感じである。
2. 理想的な副業スタイルとは?
副業で月収50万円以上稼ぐ人はいる。
しかし、この彼の副業は直感的に羨ましいと思った。その理由は以下の通りである。
①分散されている
かなり少ないことは間違いないが、彼より副業で稼いでいる人は存在する。
例えば、Googleアプデを生き延びたアフィリエイトの達人や、高額の有料noteの販売に成功できている人や、Instagramの案件で稼ぎまくっている人である。(私の知っている範囲で、YouTubeで月に50万円以上稼いでいるサラリーマンはいない)。
ただ、こういう人達は収入源が単一である場合が多い。
ネット系、特に情報発信系副業は、月々の収入が不安定であったり、長期間の継続が難しい場合が多い。
この点、彼の場合は、アフィリエイト(ブログ)、note、運用、プログラミングとバランスよく分散しているので、トータルで安定的・継続的な副業収入が見込まれる。
②作業系(リアル)と情報発信系とのバランスが良い
副業にはいろいろなタイプがあり、作業系或いは時給労働系と、それ以外のものがある。
作業系・時給労働系とは、ライティング、動画編集、家庭教師、飲食店バイト、個人コンサルティングといった、収入が労働時間に比例するタイプのものだ。また、物販系も仕入れ、保管、発送等、手間が掛かるので、時給労働に近い側面がある。
一般的には、サラリーマンの副業の場合、作業系/時給労働系よりも、情報発信系の方が望ましいとされる。何故なら、サラリーマンの場合は本業があり、長時間拘束されているので、作業系/時給労働系の副業では収入に限界があるからだ。
彼の場合、副業収入の半分弱はアフィリエイトと有料noteという情報発信系で稼いでいるが、情報発信系の比率をこれ以上高めたいとは考えていないという。何故なら、この手の情報発信系は好不調の波が大きいし、コンテンツを創造しないといけないので、それに要する時間や労力が要るので決して不労所得ではない。そして、手間暇かけて作ったコンテンツが滑った場合にはショックが大きい。
他方、作業系というのは、収入に限界があるが、仕事をした分だけ安定的に収入が見込めるという強みがある。
従って、彼の様に作業系のプログラミングとそれ以外が分散されているのは、非常に望ましいと感じられる。
③将来の伸び代がある
サラリーマンの場合、必ず定年があるし、その前に役職定年が来るケースも多い。
そうなると、サラリーマンとしての終わりが見えて来ると、副業に力を入れて独立するという選択肢も持っておきたい。
この点、Googleアプデ以降、アフィリエイトだけで月に100万円以上稼ぎ続けるのは非常に難しいし、noteも何時まで稼げることができるかはわからない。
しかし、彼の様にプログラミングのスキルがあると、受託をする量を増やせば収入増はまだまだ見込める。
それと、彼の場合は、有価証券(外国株式がメイン)からの配当金・分配金が月換算で10万円(外国株式等の元本・約3千万円×配当利回り4%前後≒年間の配当金等が120万円)あるのだが、10年後、20年後にこの分配金の増加が見込まれる。何故なら、彼は副業の一部とボーナスの一部を有価証券投資に振り向けているからである。さらに、彼はアラフォーなので、今後、相続や退職金も手にすることができるので、50歳を過ぎると運用資産額はかなり増えるだろう。
この様に、彼の副業収入は現状50万円位であるが、将来を考えるとかなり見通しは明るい。
④本業の安定性と本業収入とのバランス
彼の場合、大手IT系勤務であるが、いわゆるJTCであり、WLBに恵まれ、当然、手厚い退職金や企業年金も付いている。従って、無理して副業を強化して独立する必要は無く、JTCの旨味を享受しつつ、副業で稼いだ金額を贅沢消費や投資に回すというのが望ましい。
本業1200万、副業600万円というバランスが良く、下手に副業が本業と同額近くになると、独立して、苦労の割にはトータル年収は以前と変わらないという事態に陥るケースもある。
また、コンサルとか金融専門職の場合、40台だと本業年収が2千万円以上も可能だが、時間や労力的な余裕がそれ程ないので、副業で稼げる金額はせいぜい本業の1~2割位ではないだろうか。
この点、彼は非常に上手くやっていると思えた。
3. 文系サラリーマンの場合はどうすれば良いか?
彼の場合は、理系で本業がIT系ということもあり、プログラミングという強みがある。
文系の場合は、プログラミングで稼げる様になるのは大変なので、この様な柱となる副業を見付けるのは難しい。
アフィリエイト(アドセンスを含む)で月10万、有料note販売で月10万円位であれば、普通のサラリーマンでも頑張れば何とかなる可能性はあるが、他に稼げるスキルを習得するのは大変だ。フォロワーが5万人超のレベルになると、SNS代行とかコンサル系の仕事の受注も可能かも知れないが、そこまで到達できるのはごく一部だ。また、個人でそういった仕事を請け負うことは、本業との兼ね合いで難しい場合もある。
私の場合は、Twitterのフォロワー数が3万5千人超(2023年8月時点)という特殊事情があるのだが、私も4月から真面目に副業を始めたところ、アフィリエイトとnoteを中心に月30-40万円を稼げるレベルに到達できた。副業でこれ位稼げるようになるのは大変だが、長期的な視点でコツコツ前進して行けばいいだろう。このあたりの、私がやったことや、サラリーマンが副業で稼ぐ現実的なプロセス等について、ご興味がある方はこちらのnoteをご一読下さい。
<エリートサラリーマン向けの副業リストと収益性の高いアカウントの作り方>