高収入になると超高級時計リシャール・ミルの購入を目指したい理由

1. 超高級時計リシャール・ミルとは

超高級時計というとパテック・フィリップが有名である。
安くても300万円から、現時点で入手可能なものは500万円以上という超高価格の時計である。

しかし、価格的に、パテック・フィリップを上回る時計ブランドがリシャール・ミルだ。
最も安いタイプでも1800万円以上、売れ筋は3000万円前後、1億円超えのモデルもザラという超弩級の高級時計だ。
https://www.richardmille.com/ja

2. 何故リシャール・ミルか?

これだけ高額なリシャール・ミルであるが、現時点(2023年7月)においては、お金を出してもすぐには買えない状況にある。

店頭には持ち帰れる商品の在庫は無く、サンプルがいくつか見られるだけだ。

入手したければ、自分の好みのタイプや予算をお店に伝えた上で、ウェイティングリストに載せてもらって、お声がかかるまで待つスタイルだ。

もちろん、パテック・フィリップやオーデマ・ピゲと同様に、シンプルでベーシックなモデルは回って来ない。派手だったり、若干値段が高かったりするモデルであれば声がかかるかも知れない。それでも、一般的には数か月は待たないと行けないし、予算的にも3000万円位用意をしなければならない。

なお、私が前回訪問したのは2021年の12月であるが、この間、入手の困難さについては特に変化が無く、横ばいとのことだ。

3. 一番高いものの強み

何故そこまでして、高額な腕時計を買う理由があるのかというと、単に中古市場での価値が高いからだ。現状、定価の2倍位で取引されていることは珍しくない。

富裕層からすると、一番高いものを持ちたいという願望があるので、圧倒的に高価格なリシャール・ミルを入手したいと考えるようだ。

また、供給の少なさも富裕層にとって魅力だ。
現状の年間生産本数はせいぜい5000本ということだ。但し、3~4年前に生産体制を強化し、年間2500本から倍増したということである。少なくとも、短期的にこれ以上は増産することは無いということらしいので、希少価値は維持できる。

4. フェラーリは値段が下がらないからお得だと言うが…

超高級品で値下がりしないものというと、フェラーリが有名だ。
富裕層からすると、フェラーリは値下がりしないから安心して買えるし、かえってお得だという。

しかし、限定モデルなどの特殊なものを除くと、フェラーリは値下がりする。
値下がりのペースが他のクルマと比べて遅いというだけで、3年後には買値の7割位になってしまう。

さらに、フェラーリの場合は維持費がかかる。
駐車場代、保険代、車検代、消耗品・オプション費用等を考慮すると、フェラーリの購入によってキャピタルゲインを得ることはまず無理であろう。

本当にフェラーリが好きで所有したいという人にとってはお得な買い物かも知れないが、車には興味が無い富裕層が投資対象として購入するような商品ではないだろう。

他方、リシャール・ミルのような高額時計はそういった維持費がかからない。また、現在の市況であれば入手出来れば売却益も狙うことも可能だ。

このため、投資対象としてリシャール・ミルを購入しようとする富裕層も一定数いるのだろう。

また、純粋な投資目的でなくても、会社経営者が箔付けのために買ったり、いざという時のために貯蓄手段として持つという目的もあり得るだろう。

5. 年収3000万円を超えるとリシャール・ミルを考えてもいいかも知れない

年収3000万円を超えると、1000万円以上の高級車を購入しても特に贅沢ではない。
実際、年収3000万円以上になると、年収2000万円クラスの超高級車も視野に入って来る。そうであれば、維持費や市場価値の観点から、高級車を買う代わりに、リシャール・ミルの購入を検討するのも有りだろう。ちなみに、お店の人の話によると、「パテックをロールスロイスに例えると、リシャールミルはF1のクルマになります。」とのことだ。フェラーリのレベルを超えている…

もちろん、余裕が無いと買うべきものではないので、年収の安定性や貯蓄額にもよるが、ある程度成功するとリシャール・ミルの購入を目標にしてみるのもモチベーションとして悪くないだろう。

なお、現時点ではウェイティングリストに掲載させてもらう場合に、前金/予約金が求められる訳ではないし、商品を勧められても買わなければならないことはないので、予約待ちをすること自体はそれほどハードルが高くは無い。(もちろん、商品を紹介されても断り続けると、それ以降案内されなくなるリスクはあるだろうが…)

東京では銀座にブティックがあるので、足を運んでみるといいだろう。

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