【PIVOT】年収2千万円以上を30~40代で稼げる6つのキャリアとは?【コンサル】

1. ビジネス映像メディア「PIVOT」の動画が興味深い

PIVOTというビジネス系のコンテンツを作成・提供するベンチャー企業がある。
PIVOTは、東洋経済等で活躍された著名ジャーナリストである佐々木紀彦氏が起業した会社で、創造的、斬新なビジネス系コンテンツをYouTubeで提供し、チャンネル登録者数は100万人を超えている。

その中で、「年収2千万円以上を30~40代で稼げる6つのキャリア」という動画が興味深かったので、視聴をお勧めしたい。(動画のリンクはこちら)
https://www.youtube.com/watch?v=h6FDdaKBR4M

2. 興味深いというのは「年収2千万円以上」に着眼した点

PIVOTは数多くのビジネス系の動画をリリースしているが、その中でも、私がこの動画が特に面白いと思ったのは、「年収2千万以上」という切り口でキャリアに関する情報発信をしている点である。

「年収1千万円」というのは非常に注目度が高い年収水準なのであるが、年功序列型の給与体系である日本においては、それなりの大企業に就職しさえすれば、後は早いか遅いかの違いだけで、年収1千万円には到達可能である。

しかし、「年収2千万円」となると、高給で知られる大手金融機関でも、到達できないまま終わる場合もあるし、到達できたとしても非常に時間がかかる。

このため、キャリアにおいて一捻りしないと達成できないのが「年収2千万」なのであるが、これに関する情報は非常に少ない。「年収2千万円」は無理と諦めてしまっている人が多いからなのか、私の運営するブログやTwitterでも「年収2千万円」というキーワードは、「年収1千万円」と比べると非常に弱い。

ただ、「年収2千万円」というのは世界的には特別高い水準では無いので、若くて優秀な人達には目指して欲しい水準である。その意味で、この動画は、如何にして「年収2千万円」を実現するかという具体的なキャリアプランを、6つのカテゴリーに分けて説明している点が興味深い。

3. このPIVOT動画で紹介されている6つのキャリアとは?

30~40代で年収2000万円を実現するためのキャリアとして紹介されているのは、以下の6つである。

①プロフェッショナルファーム
②外資系エグゼクティブ
③コミッション型高級財セールス
④プロ経営者(バイアウト、再生)
⑤メガベンチャーエグゼクティブ
⑥スタートアップCXO
(番号はお勧め度ではなく、単に動画で紹介される順番)

30分強の動画なので、視聴していただきたいのだが、簡単にコメントすると、
①のプロフェッショナルファームとは、主としてコンサルであり、MBB等の戦コンだけではなく、総合コンサルも含む。

ゲストの小野氏によると、総合コンサルでも30代前半には年収2000万円に到達可能ということであるが、興味深いのは、日本の制度やカルチャー的にはコンサルはフィットするのではないかということだ。日本では解雇することが非常に難しいので、正社員としては採用しにくいコンサルの様なハイスぺ人材を、終身雇用の責任を負うことなく好きな時に活用できるというのは非常に便利だそうだ(コンサルの高給人材派遣的な側面)。また、日本の大企業の経営者の意思決定システムは、米国の様な強いCEOが決めるのではなく、サラリーマン経営者が合議制で決めていくスタイルなので、「証拠集め」が必要となる。その「証拠集め」を優秀なコンサルが担ってくれるのは有難いということだ。このような事情から、中長期的にもコンサルのニーズは根強いのではないかということだ。

②の外資系エグゼクティブというのは、外資系金融というよりも、外資系事業会社を想定しているようだ。外資系金融が高給なのは既に知られているが、外資系事業会社の場合でも、シニアマネージャークラス以上になるとかなりの高給が期待できるということである。

ここで、取り上げられていたのが「RSU:Restrictive Stock Unit」(譲渡制限付き株式ユニット)と呼ばれる株式ボーナスである。

これはボーナスの一部が現金ではなく自社株で供与される制度であるが、すぐに現金化できないために、必ずしも外資系金融の中では歓迎されているわけではない。しかし、事業会社、特にIT系の場合は株価が跳ねあがる可能性もあるので、業種によっては夢がある制度なのかも知れない。

また、外資系というと、高度な英語力が要求され、留学や海外勤務経験が無いと無理だと諦める人もいるかも知れないが、カギは、英語力よりも本社の人に好かれるコミュ力だったりもするそうだ。このため、日本の企業で仕事が出来る人は、英語力も頑張って磨けば、キャリアの選択肢は拡がるだろう。

③のコミッション型高級財セールスというのは、いわゆるプルゴリと呼ばれる外資系生命保険会社の歩合セールス、M&A仲介等が有名であるが、他にも不動産とかヨットのセールスなどもあるそうだ。このフルコミ型のセールスは生存率は決して高くは無いものの、ある程度まで稼げる世界に達すると、その後は比較的順調に行くのだという。

④のプロ経営者は、頂点はサントリーの新浪さんのようなイメージだが、それ以降は具体的にどういった人が活躍されているのかはわからない。この点、ゲストの小野氏によると、日本の場合、やっかみカルチャーもあるので、メディアに出るのを警戒するプロ経営者が結構多いという。このため、プロ経営者で活躍していても、外からはわかりづらくなっている。今後は、この世界も拡がっていくのではないかということだ。

⑤のメガベンチャー幹部というのは、ヤフー、楽天、サイバーエージェント、DeNA、メルカリ等、既に上場し大企業化している企業を指すが、こういうところは出世が早く、30代で本部長クラスへの昇進も可能だという。部長より1ランク上の本部長クラスになると年収2千万円も可能だという。また、30代位の若さで子会社の社長に就任できるチャンスもあり、その場合は、P/LだけでなくB/Sも握ることが出来るし、また「社長」という肩書によって他社の経営陣とも会いやすくなるので、非常に良いビジネス経験が出来るという。

⑥のスタートアップCXOは、未上場の段階のベンチャー企業の幹部(CXO)狙いということである。これについては、PIVOTの別の動画において、より詳細な解説がされている。
https://www.youtube.com/watch?v=P2HTVP094A0

4. 感想

ゲストの小野氏もコメントされていたが、上記6つのパターンは、いずれもハードワークやスキル/能力の高さが求められ、「楽ではない」というのが共通点である。やはり、楽して簡単に若くして高収入を得るのは無理ということである。

ただ、共通点として指摘されていた、「『社名』より『職種』」というところが非常に共感できる。総合商社の様な例外はあるかも知れないが、『職種』において誇れるものが無いと、高年収の実現は難しいはずである。日本においては、就活段階においても「スキル」という点にも注目され始めてはいるが、そもそも「職種別採用」を実施する企業が少なく、現実的には、社名(就職偏差値)を職種よりも重視せざるを得ないケースが多いのではないだろうか?若くして成功したければ、自分が得意とする『職種』を見付けることが必須であるので、就活段階で失敗したのであれば、社内異動、第二新卒転職、私費留学等で早いうちに手を打つ必要があるだろう。

あと、メガベンチャー幹部とスタートアップCXOというキャリアは魅力があると思うが、日本の場合、それに適した企業数が少なすぎるのが問題であろう。かつては注目された大型スタートアップ企業でも、上場ゴールになっている企業が少なくない。また、WeWork破綻とか、東証グロース市場指数の低迷を見ると、しばらくベンチャーには逆風の時代が続くかも知れないので、なかなかそこで勝負しにくい外部環境が気になるところである。

また。この動画では紹介されなかったが、副業から始めて、こじんまりとした起業という方法もある。若くて優秀な人は、大企業で終身雇用以外にも、いろいろなキャリアの選択肢があるので、上記の6つも含め、いろいろ検討すべきだろう。

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