年収3000万円の40代の開業医が起業や投資によって、ますます金持ちになる話

序. 何故開業医がグロービスのマーケティング講座に通う?

少々前の話であるが、アベノミクスの好況期、私がグロービスのマーケティング講座に通っていた際、同じテーブルに開業医がいた。懇親会でいろいろ話してみると、彼は40代の都内在住の開業医で年収は3000万円以上あるのだが、真剣に起業を考えているという。起業といっても、病院を辞めてIPO目指して起業に専念するのではなく、小さく始めてEXIT出来ないかと考えているという。ブログサイトの売却でも構わないが、とにかく年収を今より増やすことが目的だそうだ。このため、起業や情報発信に関する勉強や情報収集を始めたのだという。
https://gms.globis.co.jp/curriculum/mkt/

1. 開業医が起業を考える理由

①年収3000万円超でもアップサイドは期待しにくい?

この開業医の起業というのは、医師を続けながら副業として起業を行い、収入増につなげるという狙いである。それならば、本業を強化することによって収入を増やせばいいような気がする。

しかし、彼によると、保険診療の場合、周囲の大幅な人口増が見込めない環境においては、アップサイドは見込みにくいという。

アップサイドが無くても、安定的に年収3000~4000万円程度を継続的に稼げるのであれば問題は無い気もするが、大学同期の美容外科の暮らしぶりを見て、自分もそのレベルの生活をしたいと思ったそうだ。

②羽振りのいい美容外科並みの暮らしをするには起業で稼ぐしかない?

その美容外科は、港区の2億円クラスのタワマン(今では4億円位?)に住んでおり、軽井沢に豪華別荘も持っている。おそらく年収は1億円を軽く超えているのだろう。

他方、年収3000~4000万円程度では、そのレベルの暮らしは到底無理である。しかし、今更美容外科に転身するわけにも行かない。そこで、彼は他の方法で年収増を実現できないかを真剣に検討するようになったのだ。

彼は研究熱心で情報感度も高いので、当時増えつつあったM&AによるEXITに成功した起業家に目をつけた。また、当時はアフィリエイトサイトの売却でそれなりの金額を手にした人達もいた。彼は、本業が開業医であるが、比較的時間に余裕を持てたので、空いた時間を全て起業やその他の収益方法につぎ込んでいた。

2. 起業、情報発信、投資…。開業医が年収増のためにやっていること

その開業医は、EXIT狙いの起業や、アフィリエイトサイトのための情報発信を研究していたが、彼の興味はそれだけにとどまらなかった。

彼は投機を好まないのであるが、エンジェル投資的なベンチャー投信にも関心を持っていた。彼が手掛ける起業は副業としてなので、できる範囲や規模感は限定されていた。しかし、他に医師が手掛けているベンチャーで、面白そうなものがあれば投資をしてみたいと考えていたのだ。医療関係であれば、ある程度読みやすいと考えたところもあるようだ。

一般人からすると、彼は十分収入があるように見えるのだが、更にアップサイドを目指して、空いた時間は起業や投資に振り向けるし、必要であれば資金も投入できる。こうやって、儲けることが出来る人はますますお金持ちになっていくものだと認識した。

3. 高収入サラリーマンこそ、起業、副業、投資に関心を持つべきではないか?

経団連の終身雇用廃止宣言や大企業のリストラの話など、大企業の高収入サラリーマンも安心できない時代となってきた。

しかし、近いうちに終身雇用が廃止されるわけではなく、まだまだ時間的な余裕はあるはずだ。将来に備えて年収を確保するために、サラリーマンこそ、起業、副業や投資の勉強をするべきではないだろうか。

サラリーマンの場合、収入源は会社からの給料1本。税金も社会保険も全て会社がやってくれる。副業は今まで禁止されていので考えたこともない。お金は全て普通預金。こういう人達が結構多いのではないか?

このため、余裕がある今のうちに、将来の年収確保や年収アップを目指して、起業、副業、投資の勉強をしておくべきだろう。

大企業の高収入のサラリーマンの場合、もともと能力は高く、投入できる時間や資金的な余裕もあるだろうから、十分な準備をすれば成功できるチャンスは十分あるはずだ。

4. 高収入サラリーマンにおすすめの行動

①年収の5%程度の自己投資

1番効率の良い投資は自分自身への投資であるという。年収の5%程度は自己投資に振り向けても悪くないだろう。5%であれば、年収1000万円の場合、年間50万円の自己投資が可能だ。本を買うのは余裕である。グロービスの講座とか、早稲田のMBA入門講座を申し込むことができる。起業や情報発信については、お試しで興味のあるオンラインサロンに複数入会してみても良い。もちろん、オンラインサロンは当たり外れがあるだろうが、せいぜい月数千円位のものが多いので、ダメだと思えばすぐに退会すれば大した出費にならない。このあたり躊躇せずにいろいろお試しできる余裕があるのが、高収入サラリーマンの強みだ。

②起業の前の副業・情報発信

サラリーマンが起業できる能力を持てれば素晴らしい。将来自ら起業できるという可能性が生じるだけではなく、サラリーマンにも事業創造能力が強く求められているので、サラリーマンとしても活躍できる機会は増えるだろう。

しかし、エリートサラリーマンの場合でも、「起業」というと、何をやればいいのか、何から始めればいいのか全くわからない。

そこで、副業や情報発信から始めて起業のヒントをつかむという方法がある。
副業といっても、いろいろなものがあるが、webビジネスに関わるものがお勧めである。ライティング、動画編集、LP作成など、いろいろあるので自分に合ったものを選べばいい。また、メルカリやヤフオクで物を売るのが得意な場合には、物販という切り口もある。せどりやECはそれなりに稼げても、作業量が多く面倒であるという点もあるが、勉強目的でアップサイドに拘る必要が無ければ面白い。

情報発信というと、2019年のGoogleアップデイト前までなら、アフィリエイトで月数万円程度稼ぐことは難しくなかった。しかし、文章を書くのが得意な人の場合には、ブログで収益化という途は今でも残されている。専業ブロガーを目指すわけではなければ、ブログを始めてみるという手もある。

また、今だとInstagramの方がブログよりも稼ぎやすいと言われている。美容、ファッション、雑貨というジャンルが得意であれば挑戦してみる価値はあるだろう。TwitterやYouTubeで収益化することは難しいとされているが、とりあえず情報発信の勉強をしてみるというのであれば、始めてみるのも悪くない。

いずれにせよ、月数万円でも給料以外で稼ぐことが出来れば自信がつくし、その過程で起業のネタが見つかる可能性がある。起業・副業・情報発信については、まだまだ真剣に取り組んでいるエリートサラリーマンは少ないだろうから、早く始めると他のサラリーマンが持っていない武器を手に入れることができるだろう。

③投資の勉強

投資と言っても、FXとか仮想通貨で一発当てる話では無くて、iDeCo、NISA、個人向け国債といった基本的な投資に関するリテラシーは磨いておきたい。

証券口座を開いたことが無い場合には、とりあえず楽天証券でいいので、口座開設しておきたい。

本業・副業の方が優先であるが、若いうちから始めた方が理解も早いだろう。

まとめ

年収3000万円超の開業医でも、年収アップに対する危機感を持って、起業や投資の学習を熱心にしている。年収がある人と無い人との差は開くばかりだ。

高年収サラリーマンも、将来に備えて、起業、副業、投資に関する勉強をしておきたい。終身雇用は急には崩れないだろうが、10年後、20年後には、やるかやらないかで大きな差がつく可能性がある。

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