【外貨預金、投信、保険】1億円を想定した資産運用。SMBC信託銀行を訪問してみた。

1. 信託銀行に口座を持つということ

銀行口座は誰でも持っている。
iDeCo、NISAの普及で証券会社に口座を持っている人も結構いるだろう。
ところが、信託銀行に口座を持っている人はまだまだ少ないのではないだろうか?

信託銀行は、銀行業に加えて信託業務も営むことができる銀行なのだが、個人の立場からすると、有価証券、不動産、相続等、資産運用に強い銀行であると言えるだろう。

ATMは圧倒的に少なく、お金の出し入れだけでは特に口座を持つ意味は無い。
従って、有価証券や不動産を中心とした資産運用のために取引をする銀行ということであり、信託銀行に口座を持つというのはある程度、資産を持っていると言えるかも知れない。

2. SMBC信託銀行とは?

①旧シティバンクの血を引く、三井住友銀行傘下の外貨に強い信託銀行

信託銀行も合併によって数が減った。
大手だと、メガバンク系の三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、みずほ信託銀行の3行である。

SMBC信託銀行は三井住友銀行が株式を100%所有する信託銀行である。
もともとはシティバンク銀行のリテールバンク事業だったところ、2015年11月に三井住友銀行が買収したのだ。
https://www.smbctb.co.jp/aboutus/information/

信託、外貨、不動産においてエッジを効かした運用サービスを提供するということだが、
旧シティバンクの個人部門を継承しているので、特に外貨においては他行と比べ、充実したサービスを提供している。

私自身、RSUという株式ボーナスによって、外国株式を保有していた。そして、転職時にこの株式ボーナスで得た株式の売却代金を国内送金する際に、他の大手信託銀行は英語対応が苦手であったところ、SMBC信託銀行だけがスムーズに対応してくれたのを機に取引を始めた。

②プレスティアゴールドとは?

SMBC信託銀行はプレスティアというブランドでサービスを提供している。
そして、お預入れ総額1000万円以上の顧客は「プレスティアゴールド」の対象顧客として、様々な手数料の無料・割引サービスや優遇ローンの供与を受けることができる。
https://www.smbctb.co.jp/executive/gold/index.html

もっとも、優遇サービスとは言え、国内円振込手数料が無料とか外貨預金の取扱手数料の優遇、ゴールド会員専用情報誌の発行、専用ファイナンシャルセミナーの招待といったサービスはあるが、特別嬉しいサービスがあるとまでは言えない。

プレスティアゴールドの中でも、月間平均残高が5,000万円相当額以上になると、「プレスティアゴールドプレミアム」ということで更に1ランク上の待遇となる。
(もっとも、残念ながら、私は「プレミアム」では無いのでそのあたりの違いはよくわからない。)

3. 金融資産1億円を想定して、お勧めの金融商品について相談してみた

国内金利については長らくゼロ金利の状態が続いている。
このため、円建ての預金や公社債の金利も実質ゼロであり、金融資産が1億円の場合でも、ほとんど利回りはゼロに近い。

したがって、リスクを取りたくないという前提であれば、全額を預貯金か個人向け国債に置いておくしかない。

それでは、面白くないということで、多少はリスクを取ってもいいので、もう少しましな商品はないか相談してみた。

①円建ての預金

円建ての預金については、大口定期とか、特別な商品は無い。この点は、メガバンクと同様であるが、これは仕方が無いだろう。

優遇金利があるとすれば、三菱UFJ信託銀行や三井住友信託銀行が時々提供している退職金キャンペーン金利のようなものを利用する他無く、SMBC信託銀行ではその種のサービスで現在提供されているものは無い(2020年3月31日時点)。

②外貨預金について

SMBC信託銀行では、金融商品をリスクに応じて、リスクレベル1から6まで6段階で分類している。

そのうち、外貨預金はリスクレベルが1なのであるが、現在のグローバル超低金利の環境下においては、豪ドル建てとかNZドル建てといっても大した金利は出ない。
従って、今のタイミングで外貨預金を始めるメリットは感じられない。

③仕組み預金(プレミアム・デポジット)

外貨預金では金利が出ないので、もう1歩、リスクを取れば、プレミアム・デポジット(為替オプション付仕組預金)というのがある。

これは、リスクレベル2である。

もっとも、これは為替水準を相場観で当てに行くゲームであり、元本割れのリスクがある商品なので好き好きがある。こちらも、今のタイミングでは魅力的な条件のものは無い様だ。

④投資信託

今の金利状況だと預金だと面白いものが無いので、結局、ある程度リスクを取って利回りを上げようと考えると、投資信託がお勧めということだ。

売れ筋としては、グローバルの投資適格債券に投資をするタイプ、或いは、海外株式と海外債券に投資をするバランス型だという。

もちろん、コロナショックが生じてからは債券系の投信の妙味は無くなってしまっているので、これから始めるのはタイミングが悪い。

それなら、エクイティ系をという話になるのだが、それだと、証券会社の方が商品ラインナップは充実しており、わざわざ、信託銀行で投信を買う意味があまりない。

以上より、投資信託についても、面白いものは見当たらない。

⑤保険商品

結論的に、低リスクで運用をするのであれば、一番のお勧めは保険商品ということだ。
変額年金を除くと、保険商品には予定利率があり、いわば利回り保証が付いている。
このため、リスクレベルは6段階のうちの2だ。

売れ筋は、米ドル建ての養老保険タイプだそうだ。
予定利率が2%台後半なので、10年満期で元本が3割増し位で戻ってくるイメージである。
その間、資産は寝かせておくことになるので、投資可能なのは資産のせいぜい1割~2割か?

今の状況が続くと、予定利率が引き下げされる可能性があるので、申し込むのであれば、今の内ということだ(2020年3月31日時点)。

自分の場合、金融資産のほとんど全てが円建てなので、米ドル建ての資産を持つという点では悪くないかも知れない。

感想

信託銀行がどういった商品を提案してくれるのか興味があったが、SMBC信託銀行の場合は得意とするのが外貨預金系なので、今のタイミングではなかなか面白いものがなかった。

投資信託であれば、証券会社で買うのと特に変わる点は無い。

もっとも、投資をメインとした外貨建ての保険商品は豊富な気がしたので、この点は証券会社には無い強みであろう。

私もそうだが、証券会社とか運用会社の役職員は保険商品にはあまり詳しく無かったりするので、もう少し勉強してみたい。

なお、為替の見通しで勝負したい人には、仕組み預金も悪くないかも知れない。また、業務において外貨を扱う人にとっては、SMBC信託銀行は外貨に強いので利便性が高いと思われる。

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