今後ブログの収益化で成功するために求められる「リストマーケティング」について

1. リストマーケティングとは何か?

一般的に、リストマーケティングとは、
「自社の顧客リストを活用したマーケティング手法の事を指す。」という極めて当然のことが定義のようだ。
https://xlab-online.com/marketing/1678.html

他方、個人がブログの収益化において成功するためのリストマーケティングについては、
もう少し限定的な定義となるだろう。

例えば、ブログを起点としたオンラインサロンやリアルなface to faceのセミナー等を通じて知った、顔の見える具体的な顧客リスト(既得意客も見込み客も含む)を用いた、収益獲得方法といったところであろうか。

2. 何故、ブログの収益化においてリストマーケティングが重要になるのか?

ブログビジネスについては、web周りの技術の進歩や、GAFAのようなプラットフォーマーのルール変更といった外部環境によって、その収益モデルが大きな影響を受ける。

数年前までは、アフィリエイトがブログビジネスの収益の柱であったのだが、WELQ事件を契機とした近年のGoogleアプデによって、アフィリエイトで稼ぐことが極めて難しくなった。

このため、現時点ではコンテンツ課金が重要なブログビジネスの収益源となっている。具体的には、note、オンラインサロン等である。

しかし、今後も外部環境の変化によって、収益源が変容することは十分に考えらえる。

このため、外部環境、即ち、他社が作ったルールに振り回されないようにするために、ネットの外で、顧客リストを確保し、そのリストにある顧客から収益化できることは大変貴重であるのだ。

3. リストマーケティングのメリット

①継続的な収益性の確保が可能に

ブログビジネスの収益性が不安定なのは、対象とする顧客が不特定多数であることが原因の1つである。PVを多く稼いで、一律的に浅く広く課金をするというビジネスモデルの場合には、PVが減ると一気に顧客を失ってしまうことになってしまう。

他方、オンラインサロンとかリアルでのセミナーを通じて獲得した顧客(或いは見込み客)については、一旦リスト化してしまうと、Googleの検索順位とかに関係なく、継続する顧客であるので継続的なビジネスが可能となるのである。

②顧客のストック化

ブログビジネスにおいて、リストマーケティングが望ましいもう1つの理由は、
顧客をストック化できるということである。ビジネスにおいては、顧客というのは最も重要な資産であるということもできるのだが、顧客をリスト化すると、顧客をストック化することが可能になる。

すなわち、長く継続すればする程、リストにある顧客数はどんどん拡大していくので、収益減が右肩上がりで拡大していくことが期待できるのだ。

これは、ネットビジネス以外のビジネスでも同様であるが、継続的に取引をしてもらえると、他の顧客を紹介してもらえることも少なくない。

また、中には太客に出会える場合もあり、そうなると顧客リストのストックとしての価値は飛躍的に高まっていく。

一気に稼ぐことができる可能性があっても、一気にその収益が消え去ってしまうというのが、従来のブログビジネスの特徴であったので、継続的に収益化を図ることを可能にするリストマーケティングは有用なのである。

4. ブログビジネスでリストマーケティングを実行するための前提条件

以上のように、不安定とされるブログビジネスにおいて、リストマーケティングは大変魅力のある戦略なのであるが、全てのブロガーが実行可能とは限らない点には留意が必要である。

リストマーケティングを行うにあたっては、自分自身の「売り物」があることが前提となる。
単なるアフィリエイターの場合には、他人の物を売るために、サイトに誘導しコンバージョンさせることがスキルである。このため、顧客リストを作ったところで、自分自身の売り物が無い場合が多い。

もちろん、アフィリエイトで収益化を図るスキルというのが、ブロガー自身の商材なのかも知れないが、それについては競争も厳しいし、批判も強い。このため、ブログビジネスを煽って、その方法を売るというのは厳しくなるのでは無いだろうか?

他方、プログラミング、webコンサルティング、語学・受験勉強、自作の物(洋服、美術他)といった、自分自身の売り物がある場合には、顧客リストさえ作れば、その顧客をターゲットにビジネスを展開することが可能となる。

そして、オンラインサロン、リアルでのセミナー、或いはツイッター等のSNSを通じて、どんどん顧客リストを充実化していけば、期待できる収益はそれに応じて拡大していくことが見込まれるのである。

ブログビジネスの場合、月間PVの0.1%が課金をしてくれる顧客数の目安と言われているので、月間PVが10万の場合には、100人が当初の顧客の目安である。これは出発点であるので、提供できるサービス・物の価値が高いと、どんどん顧客リストを拡大していくことが可能となる。

5. これからのブログでの収益化は、「単価」がカギに?

ブログに限らず、ネットビジネスの収益については、

Imp. × CTR × CVR × 単価

という公式で説明できる。
従来は、Imp.勝負、要するにPVを如何に拡大できるかがカギだったのだが、Googleアプデ等の影響によって、従来の様に個人ブログにおいてPVを獲ることが難しくなった。

そうなると、カギは単価ということになってきる。
現在も稼ぐことができているブロガー曰く、年収5000万円のブロガーと、年収500万円のブロガーの違いは、「単価」にあるということだ。

例えば、個人ブロガーが到達可能な月間PV20万レベルの場合だと、課金が見込める顧客数は、20万×0.1%=200人程度である。

そうなると、1月当たりの単価が1000円しか取れないと、20万円である。
他方、5000円の単価が可能であれば、100万円である。

もちろん、これは1つの目安に過ぎず、PV当たりの見込み収益顧客数はもっと多い場合もあれば、少ない場合もあるだろう。

ただ、これからは月間50万PVとか100万PVを継続維持していくことは容易では無いだろうから、いずれにせよ、高単価を獲れるスキルを有するブロガーが有利であると言えるだろう。

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