序. 外資系金融だと女子アナと付き合えるのか?
①マイナーな職業にしては、関心度が高い外資系金融?
外資系金融というと、外銀、外資系運用会社、PEファンド、ヘッジファンド等を含めても、従業員の総数は2万人にも満たないような小さな業界である。
しかも、基本的に東京にしかオフィスが無いため、東京以外の地域においては見られないマイナーな存在である。
それにもかかわらず、年収とか入社難易度が突出して高いからなのか、注目度とか関心度とかは想像以上に高いようであり、就活とか転職とは関係が無いような人達から、「外資系金融だと女子アナと付き合えるの?」といったような的外れな質問をされたりすることもある。
②外資系金融については、誤った情報も多い…
そもそも、外資系金融については誤った情報も多く、メジャーな女性雑誌系のメディアでも、想像で書いたということが明らかな、以下の様な誤った外資系金融像が描かれていたりする。
<誤った外資系金融マンの情報例>
・28歳、六本木ヒルズの外資系証券会社に勤務するトレーダー。
・基本給80万円、役職手当10万円、定期賞与(2回計)320万円、
年収約1400万円!
https://withonline.jp/love/5537
これは、業界の中の人からすると、良くもこれだけ適当なことを想像で書いたものだなあと感心するのであるが、業界外の人向けに一応説明しておく。
まず、六本木ヒルズの外資系証券会社は2社。ゴールドマン・サックスとバークレイズである。インベスコという運用会社も入居しているが、証券会社ではないので対象外であろう。ここまでは良い。
問題は、給与関係についての記載であり、こちらは滅茶苦茶である。
外資系証券会社、少なくとも、ここで対象となり得る2社については、「役職手当」なる概念が無い。そして、定期賞与の「2回計」というのが誤りで、賞与は年1回である。
そして、「年収1400万円!」と「!」まで付けて、驚くほど高給だろうということを言いたいのだろうが、実際はこんなに少なくはない。
28歳のトレーダーであれば、基本給だけで1500万円はあるだろう。
そして、賞与はリーマンショック以降は大幅に減ってしまったものの、基本給と同水準位は期待できるであろうから、1000万円以上の支給が期待される。
従って、年収3000万円程度はもらっていると考えるべきだろう。
28歳で年収1400万円であれば、総合商社の上位(三菱商事、三井物産)だと年収1200万円位はあるので、それほど変わらなくなってしまう。
③そこで、正しい情報を基に調べてみることとした…
外資系金融に関する正しい年収水準はわかるので、果たして、そのスペックだと実際にどの程度モテるのか、港区でハイスぺ男女を対象とした結婚相談所を営んでいる経営者数人にヒアリングをしてみることとした。
1. 外資系金融が結婚相談所でどの程度モテるのかについて
①30代半ば以降のVP以上、年収5000万円以上を想定
外資系金融が結婚相談所でどの程度モテるのかといっても、その人の年齢、役職、年収、容姿、その他の特徴によって異なってくる。
20代のアナリストで年収1500万円と、40代のMDで年収1億円の場合とでは、状況が大きく異なるからだ。
従って、活動の場を合コンとかではなく、結婚相談所ということで、年齢35歳以上40代までのVP以上(VP、Director、MD)で、年収はとりあえず5000万円程度と想定することとした。
容姿その他については、平均的であることを想定し、それによるプラスマイナスは特に無いこととする。
②当然モテるのであるが…
年収が最重要ファクターの結婚相談所なので、年収5000万円クラスの外資系金融マンは当然モテる。モテるといってもピンと来ないかも知れないので、実際にどういった人達と会えるのかについて、以下、カテゴリー別に整理してみた。
2. 外資系金融が結婚相談所で出会える女性
①女医、弁護士
外資系金融に対するニーズが強い女性ということで、女医と弁護士が挙げられた。
女医の場合には、勤務医で年収1500万円、開業医だと年収3000万円位はあるので、相手がサラリーマンだと商社や大手金融でも年収1000万円台なので、彼女たちからすると物足りないため、外資系金融に対する需要があるということだそうだ。
(もちろん、自分が稼げるので相手の年収は気にしないというタイプの女医も少なくないという。)
ここでいう弁護士とは、いわゆる街弁ではなく、大手渉外法律事務所勤務の弁護士であろう。もちろん、結婚相談所における在庫という点では、女医の方が豊富なようだ。
確かに、外資系金融の男性が女医と結婚したというのはちょくちょく聞く話ではある。
もっとも、彼女達は年齢差を近い人を選好するので、10歳以上年下を求めるのは難しく、せいぜい7~8歳位年下というのが目安の様だ。
従って、外資系金融の男性がアラフォーであれば、30代前半ということになり、20代に拘るような人には難しい。(女医になるにはある程度時間がかかるので、婚活市場に出てくる頃には30代になっているのだろう。)
②モデル、女子アナ
モデルと外資系金融というと、いかにもありそうな組み合わせなのだが、意外にも、結婚相談所の世界では、モデルというのはあまりいないようだ。
もちろん、たまたまその結婚相談所がモデルのストックを持っている場合もあり、そういった場合には当然マッチングは可能な様だが、常時何人にも会えるということは無いそうだ。
また、女子アナを紹介してもらえることもあるそうだが、当然ここでいう女子アナとは、キー局の女子アナではない。キー局の女子アナは、フジテレビのHPを見れば明らかなのだが、フジテレビの場合既婚者も含めて全部で30数人位しかいない。
https://www.fujitv.co.jp/ana/profile_women/index.html
従って、紹介してもらえる可能性があるのは、キー局にコンプレックスの強い地方局の女子アナであって、結婚によって一発逆転を図ろうとしているようなケースである。
とはいえ、人数が少ないのは間違いなく、地方の女子アナを求めても、常に紹介してもらえるとは限らない。
③CA
他方、外資系金融マンが会いやすいのはCAである。
CAであればわざわざ結婚相談所で紹介してもらえなくても、リアルの世界でいくらでも会えると思うのだが、ハイスぺ結婚相談所の経営者によると、CAにもいろいろとヒエラルキーがあるのだという。
国内系大手(要するにJAL、ANA)とLCC、国内系と外資系、JAL/ANAの中でも、ファーストクラス担当だとか、社内ステータスが高く嵐の櫻井君と一緒に仕事をさせてもらったとか、いろいろな序列があるのだという。
もちろん、CAというと、伊藤忠とか物産あたりの商社マンと合コンしていそうなイメージがあるが、結婚相談所に来る30代以上のCAの中には高年収(年収3000万円以上)を狙う人達が少なくないという。
ただ、面白いことに、ハイスぺ結婚相談所の経営者の中には、CAのことをよく思わない人達も結構いるようで、以下のようなコメントをしている人達がいた。
「外資系金融で年収5000万円もあるのなら、僕は、正直、CAは勧めません。何といっても、あいつら常識が無い。昔の軍隊みたいな時代はともかく、今は全然統制が取れていないので、マナーとかがなっていない。だから、飛行機に乗っているだけで、実態は派遣社員ですよ。肉体的にはタフな経験はしているのかも知れないけど、ビジネス的に揉まれているかどうかは疑問。」
↑おそらく、CAの会員たちから失礼な目にあったのでしょう…
「えー、CA? あなた、そもそもあの子たちがいくらもらっているのか知ってる?昔と違って、給料とか全然大したことないよ。それに、何といっても全然潰しが利かない。辞めてからできることといえば、マナー教室の講師とかそんなもんよ。それから、あの子たち、健康上問題があることが多いわよ。難聴になったり、紫外線受けるからガンになりやすかったり…。」
↑ここまで言っていいのだろうか?
「何でCA? あの辺だったら、年収600万円位でも会えますよ。もちろん、CAがいいというのなら紹介できますけど、シフトとかがあって土日祝がカレンダー通りに休みじゃないし、普段の生活も不規則ですよ。結婚となると、結構すれ違うんじゃないですかねえ…。」
↑600万円の根拠とかあるのだろうか?
最後に、一応フォローしておくと、ポジティブな見方をしている人もいたので、そのコメントを紹介しておく。
「彼女達の中には、年収数千万円以上を希望されている方も結構います。もちろん、そういった年収の方はある程度限定されているので、そうでない方ともお会いしたりもしていますが。彼女達は、(元)同僚で富裕層と結婚した人も多いので、自分もそういった層を考えているのだと思います。だから、ある程度高収入の人達のことをよく知っているので、CAさんはいいのではないでしょうか。」
④才色兼備型ビジネスウーマン
銀座とか港区にあるハイスぺ型結婚相談所に結構存在するのはこのカテゴリーのようだ。
かなりのバリキャリの女性がいるようで、大学は東大、国立大学理系院卒、早慶上智ICU、海外の有名大学等を卒業していて、金融、コンサル、マスコミ、大手消費財メーカー、外資系企業等で働いていて、年収は年齢にもよるが800万円~1000万円台はあるらしい。
それから、アラフォー位だと、有名大学の准教授というのもあるようだ。
外資系金融で年収が5000万円位あれば、こういった人達の中から、容姿端麗な女性を紹介してもらえるという。
このセグメントは、普段は外資系金融の人達と接点があまりないから、結婚相談所という場を通じて会うのは悪くないかも知れないと思った。
⑤パパ活婚? とにかくお金重視の25歳の美女たち
これは、耳を疑ったのだが、複数の結婚相談所の経営者が言っていたので本当なのだろう。
40代のMDのオジサン達には朗報かも知れないが、最近では、25歳位で、とにかくお金重視の若い美女が一定数存在するという。彼女たちは、とにかくお金重視と割り切っていて、40代どころか、50代、60代ともお見合いが成立しているという。
40代のMDであれば、年齢的に余裕で会えるという。
妙な話なのだが、彼女たちはとにかく若いうちに高値で自分を売って、結婚後は自分の好きなことをやりたいのだという。自分自身でネイルサロンとかヨガ教室とかバレエ教室だとかを好きにやってみたいのだそうだ。
そういう話をきいていくと、どうやら、彼女たちは無尽蔵にお金を好きに使いたいと考えているフシがあり、年収数億円位でもとても足りない気がした。実際、お見合いが成立している60代のおじいちゃん達は資産100億円クラス(非ネット系企業のEXIT組である模様)ということなので、外銀MDでも無理かも知れない。
お金第一主義という点では、外銀の人達と気が合いそうなのだが、ちょっと違う気がした。
東京には本当にいろいろな世界があるものである。
3. 結婚相談所の世界における外資系金融のライバル達との序列
合コン、出会い系アプリ、ギャラ飲み、お食事会等、様々な出会いの方法があるのだろうけど、結婚相談所での出会いにおいては、外資系金融のライバル達とは以下の様な序列があるようだ。
医師≧外資系金融>経営者
理由は単純で、キャッシュフローの安定性の違いということだそうだ。
それから、結婚相談所はコンサバな世界なので、収入が同程度であれば、医師免許がモノをいうらしい。
もっとも、年収が5000万円を超えてくると、該当者は少ないので、医師と比べて外資系金融が特に不利となるケースは特に無いようだ。
他方、リアルの世界と比べて、評価が低めなのは会社経営者だそうだ。
理由は明白で、リスクが高そうということだけである。まあ、彼女たちからすると、お見合い相手の経営者の会社にデューデリを掛けたりするわけには行かないので、これはある程度やむを得ないかも知れない。
なお、就活生からは、外コンとか外資系IT(GAFA)はどうなんだ?という質問が来るかも知れない。この点については、外資系企業であれば業種は関係なく、単に年収だけの問題だそうだ。
年収5000万円の実現性は、外銀の方が外コンよりも高いから、マッキンゼーとゴールドマン・サックスの両方から内定をもらうと、モテ度の観点からは、ゴールドマン・サックスを選んだ方が正解ということだ。
また、年収がポイントということなので、別に外資系企業でなくとも、国内系企業でも年収5000万円あれば構わない。だから、日本M&Aセンターとか光通信とかの歩合セールスで死ぬほど頑張って営業成績を上げるという途もある。
4. 外資系金融を狙いたい女性に対する示唆
上記の情報を基にすると、外資系金融をターゲットの1つとしている女性については、以下の点が指摘できる。
①需給的に、モデルは有利?
結婚相談所を通じての出会いということではあるが、モデルの在庫はかなり品薄のようなので、需給の点からするとモデルは有利かも知れない。
もっとも、外資系金融の男性は、「頭が悪いと嫌だ」といった面倒臭いことを言う者が結構多そうである。モデルにもいろいろあって、早慶とかを出ている高学歴な人達もそこそこいるようなので、頭の良さアピールが出来れば差別化できるかも知れない。
高学歴系のモデルで外資系金融を狙いたいのであれば、余裕があれば、コープランドのバリュエーションとかGCA渡辺さんのM&Aのグローバル実務とかを読んでお見合いに臨んでみたらいかがだろうか?
https://www.amazon.co.jp/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E4%BE%A1%E5%80%A4%E8%A9%95%E4%BE%A1%E2%80%95%E3%83%90%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%BE%A1%E5%80%A4%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A8%E5%AE%9F%E8%B7%B5-%E3%83%88%E3%83%A0-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89/dp/4478470529
②CAはもっと頑張らないとダメ?
反対に、需給的にダブつき気味であり、うるさい外資系金融の男性から好まれそうなスキルに欠けるCAはもっと頑張った方がいいのかも知れない?
とにかく、結構相談所の経営者の人達からの評価がとにかく辛いので、まずはその人達に気に入ってもらうことが先決であろう。
月間Goetheで時々特集される秘書特集を参考に、気の利いたお遣い物を相談所の経営者にもっていくべきだろう。
或いは、うるさそうな外資系金融をターゲットから外して、CAを高く評価してくれそうな年配の会社経営者(非ネット系)とかに変えてみるというのも一案であろう。
③外資系金融の男性と出会うにはどうすれば良いか?
それでは、外資系金融の男性と出会うにはどうすれば良いか?答えはシンプルで、セレブ系結婚相談所に行って紹介してもらう。この一択である。
本人が東大とか慶應を出ていて、何らかの知人のツテを辿って行けば紹介してもらえるかも知れないが、そのようなケースはレアである。東大や慶應でもごく一部しか就職しない外資系金融の男性に辿れる可能性は低い。
ましてや、出会い系など論外である。Pairsの場合は検索できるかも知れないが、そもそも独身かどうかの保証も無いし、「本物」のハイスぺの外資系金融の男性が、わざわざそんなところで活動するわけがない。「自称」外資系金融はいるかも知れないが…
東カレデートは多少いるかも知れないが、外資系といっても、商業銀行系とか保険系ならいざ知らず、高年収の外銀フロント職の男性が見つかる可能性は低い。
そもそも「出会い系」で安易に外資系金融の男性と出会えるという発想は捨てた方が良い。外資系金融の男性は頭のいい女性を好むので、情弱的な発想では出会えても先に進めない。
セレブ系の結婚相談所はどうやって探したらいいかということだが、「セレブ 結婚相談所」でGoogle検索をかけて、良さげなところを片っ端から訪問して気に入ったところに相談に行けば良い。
<東京のセレブ系結婚相談所の例>
5. 若手の外資系金融の男性のモテ度や合コン事情
30代半ば以上の中年男性のモテ度について紹介してきたが、20代等の若手の外資系金融の男性のモテ度や合コン事情はどうなのだろうか?このあたりは、格差があって、なかなか一般化することは難しいのだが、以下概要をまとめてみた。
①とにかく若手は時間が足りない
外資系金融の内、外銀と呼ばれる外資系投資銀行の若手の働きぶりはとにかくハードだ。別の意味で9時~5時(朝の9時から夜中ずっと働いて帰宅が翌朝の5時という意味)とも言われるくらい、働かされる。
特に、アナリストという一番下の階層の若手は大変で、平日に加えて、土日の片方も出社することも珍しくない。
従って、外銀の若手社員はモテるのだが、合コンなりデートをする時間を作るのが大変だということに留意しなければならない。この点、年功序列で若いうちは大した仕事が無いという不満がある一方、ワークライフバランスに優れた商社マンは羨ましい存在だろう。
従って、充実した20代を送りたければ、総合商社を選んだ方が楽しいかも知れない。或いは、早い段階で総合商社に転職するというのもアリかも知れない。
②若いうちは、イメージ程の高収入ではない
外銀の若手社員は非常に忙しいのだが、アナリストやアソシエイトの段階ではイメージされる位の高収入は実現できないケースが大半であろう。
確かに、外銀のアナリストも、1年目から1200万スタートで、3年経過後のアソシエイト昇格時には2000万円に到達するが、会社近くの高いタワマンの家賃を払うと、それほど贅沢は出来ない。
3000万円を超えてくるのは入社6年以降経過後のVPになってからなので、資金力を武器にするには若手のうちはちょっと足りない。
③女子アナや芸能人は無理かも知れないが…
年収1億円以上と言っても、数万人位は存在する。ましてや、若手の年収2000~3000万円程度だと東京の場合は星の数ほどもいる。それに対して、誰でも知っているような有名人(女子アナ、有名モデル、タレント等)は数万人もいない。
従って、若手の段階で有名人と合コンとかデートが出来るというのはごく一部の例外的な話である。とは言え、駆け出しの女優とか、モデルとかあたりだと出会える機会も無いではない。
また、普通にかわいいCAとか女子大生であれば、特に難しい話ではない。資本主義の世界では、お金がある者は強いので、外銀の若手も相応のモテ度はあるので、贅沢を言い過ぎない限り特に心配する必要は無いだろう。
6. モテたいという想いの強い外資系金融志望者達がやるべきこと
以上のように、外資系金融に行って、VPまで行けばモテることは間違いなさそうだ。
モテ度に対するこだわりが強い就活生はとにかく頑張って、難関を突破し、外銀から内定をゲットする他ない。
そして、その際に、外銀に全落ちすることも想定して、国内系証券会社の専門職コースもしっかりと併願しよう。国内系のフロント部門で頑張れば中途採用で外銀に行けるチャンスは来る。
国内系証券会社の専門職コースも全落ちしても、まだあきらめるには早い。
そういったリスクを見越して、相対的に内定をもらいやすい国内系運用会社(バイサイド)も受けておこう。バイサイドの場合でも、外銀と比較すると年俸水準は落ちるが、30代でVPになれば年収3000万円は狙える位置にある。
<外資系バイサイドの世界>
https://www.onecareer.jp/articles/2162
めぼしい金融機関から内定もらえず、他業界に就職してしまったとか、就職してから外資系金融という世界を知ったという場合でもまだあきらめるには早すぎる。海外有名大学に私費留学をして、そこで逆転するという手も残されている。米国のトップ校が難しくても、アジアの有力校のMBAという手もある。
7. 外資系金融は将来もモテ続けることができるのか?
以上の様に、外資系金融でVP以上の管理職にたどり着ければ、かなりの高収入だ。そうなると、合コンだろうが結婚相談所であろうが当然モテる。ただ、将来も外資系金融がサラリーマンの世界で最高給の位置にいられるかどうかはわからない。外資系金融の最高峰であるゴールドマン・サックスもネット銀行をやり始めたり、いろいろと苦労をしている。手数料競争が厳しく将来は今までのような高収益を継続できるかどうかはわからない。特に、外資系証券でも欧州系はリーマンショック以降、収益的に厳しい状況にある。
また、外資系運用会社(アセットマネジメント)の世界でも、パッシブ化という流れが生じている環境下、稼ぎ続けることは大変である。ヘッジファンド市場は伸びるかも知れないが、日本では小さい市場であるし、ポートフォリオ・マネージャーが勝ち続けることは難しい。
他方、GAFAMに代表されるIT系企業は強い。将来もまだまだIT系企業は成長できるのではないか?そうなると、将来は、外資系金融よりも外資系IT企業の給与水準の方が高くなっているかも知れない。
また、日本ではメガベンチャーが生まれないと言われるが、起業に成功するとIPOに至らなくとも、EXITに成功できれば数億円位のお金をオーナー経営者は手にすることができる。それは、年功序列の世界では無いので、20代でも可能だ。外資系金融は最高に早くてもMDになれるのは30歳過ぎなので、非常に早く成功できるのも起業家の魅力だ。
まだしばらくは、外資系金融が最も稼げるビジネスマンなのだろうが、ひょっとしたら、将来は外資系IT系のサラリーマンが最も稼げてモテるようになっているかも知れない…