ベントレーを買う人達の年収、職業、年齢等について調べてみた

1. 何故、わざわざベントレーを買うのか?

①ベンツ、BMWではインパクトに欠ける?

利便性とか体裁の良さだけを考えると、ベンツやBMWで十分なはずである。
もっとも、1ドルが260円だった1980年代前半においては、ベンツのSクラスとかBMWの6シリーズあたりは、大変目立つクルマであった。

しかし、日本の経済成長や富裕層の増加に伴い、今では、ベンツやBMWの上位機種であってもそれ程インパクトはなくなってしまった。

そうなると、今でも車でインパクトを与えようとすると、フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレークラスが必要となるわけである。

②でも、フェラーリは2年待ちなので、そこまで待てない…

インパクトというよう点では、人気が高くリセールヴァリューが極めて高いフェラーリが最適なように思われるが、みんな考えることは同じであって、フェラーリは慢性的に極度の品薄状態にある。

今予約したとしても、納車されるのは2年先である。
その間、新しめの中古車でつなぐという手もあるが、流石に2年間も待つ気がしないという人の方が多い。

③ランボルギーニでもいいが…

フェラーリがダメなら、それに最も近いのは、ランボルギーニであろう。
ランボルギーニは半年位で納車されるので、フェラーリの様に長期間待つ必要は無い。
但し、リセールヴァリューとかブランド価値においては、はやりフェラーリに敵わないところがある。

タイプの似ているスポーツカーであるだけに、価格は同じ位(込々で3000万円強)なのに、フェラーリに負けた感があるのは面白くないと考える人もいる。

そのような人は、タイプの異なるベントレーを選択することになる。
(もちろん、ランボルギーニを選択する人もいるが…)

2. それでは、ベントレーを買う人達の年収、職業、年齢等はどうか?

①まず、対象車種と価格について

ベントレーについては、4ドアのセダンと、2ドアのクーペ、そして、SUVがある。
ここでは、フェラーリ、ランボルギーニと同じスポーツタイプということで、
2ドアのクーペを対象車種としてみよう。
https://www.bentleymotors.jp/models/continental/new-continental/

こちらのタイプは、コンチネンタルGTという12気筒タイプのものが販売されており、
車両本体価格は2600万円強であるが、フェラーリやランボルギーニと同様に、オプションが高く(オプションをケチるとリセールに響く)、結局500万円のオプションと諸経費を含めると、仕上がり価格は3400万円程度になるという。

まあ、価格については、フェラーリやランボルギーニのベーシックモデルとほとんど変わらないと考えて良い。

②但し、フェラーリと異なるリセールヴァリューとローン条件

但し、ベントレーの場合、フェラーリと大きく異なるのはリセールヴァリューとローン条件である。

フェラーリの場合、3年後の最大設定可能残価は75%である。
これに対して、ランボルギーニは60%、ベントレーは55%となっている。

他方、ローン金利については、ベントレーの場合、2019年10月3日時点で2.5%近辺ということだ。フェラーリよりは残価を多く出来ない分、金利面においては若干有利になっており、ローンは組みやすくなっている。

③それでは、ベントレー購入者の職業はどうか?

まず、ベントレーの購入者が法人名義か個人名義かによってある程度属性が読めてくる。
正規ディーラーの人達にヒアリングすると、大体、7割位が法人名義であるという。
結局、会社経営者層がメイン顧客であり、そのほとんどが、残価設定ローンを活用するという。(購入時では頭金は最低限しか入れないケースが多い。)

残りの3割が個人名義での購入であるが、こちらも、残価設定ローンの使用者が多いという。

職業のカテゴリーで多いのが、不動産関係者だという。
我等が外資系金融の割合は残念ながらあまり高くは無いようだ。
もっとも、ポルシェカレラのように、医者が目立つということも無いそうだ。

④続いて、ベントレー購入者の年収はどれくらいか?

ベントレー購入者の職業は、ランボルギーニと類似していて、会社経営者が大半であるということだ。

それでは、既になる年収はというと、残価ローン設定時の統計的には、年収2000万円台が多いという。

少なく感じるかも知れないが、これは形式的な自分が経営する会社からの役員報酬の金額であるので、実質的には、年収4000~5000万円位のイメージだろうか?

ただ、面白いと思ったのは個人名義で購入する人達の年収レンジも、それほど高くは無いようだ。大体2000万円台半ばが多いという。

但し、個人名義だからといって必ずしもサラリーマンというわけではなく、実質的な収入は当然それより多いようだ。
とは言え、大半が残価設定ローンを使っているようなので、キャッシュ一括で楽勝で買える人達ばかりでは無いというのが日本的である。

年収については、フェラーリと同様に実質年収4000~5000万円クラスが最頻値と考えて良さそうだ。

⑤年齢、その他の特徴は?

年齢層は、落ち着いた雰囲気の英国車なので、オジサン達が多い気もするのだが、結構年齢層は広いようだ。
ボリュームゾーンは40代の前半ということなので、イメージよりもベントレーのオーナーは若い(2ドアクーペのGTだからかも知れないが。)

どちらかというと、1980年前後のスーパーカーブームを経験して、カウンタック等に憧れていた50代、60代の人は、フェラーリやランボルギーニを好むようである。

それから、やはりクルマに対するこだわりが強い人達が多く、複数台所有するうちの1台がベントレーであり、走行距離が大変短い人達も多いという。

なお、フェラーリとランボルギーニのオーナーの年収、職業、属性についてはこちら。

<フェラーリを買う人達の年収、職業等について>
https://career21.jp/2018-10-04-160210

<ランボルギーニを買う人達の年収、職業等について>
https://career21.jp/2018-10-09-143404

まとめ

ベントレーは、フェラーリやランボルギーニとは異なる雰囲気の、落ち着いた雰囲気の英国車である。特に、ウッドと本革を贅沢に使った内装が素晴らしい。

ベントレーオーナーのイメージとしては、実質年収5000万円程度の会社経営者が、残価設定ローンで会社の経費として落とすということであるが、外資系金融の場合でも、フロントオフィスのSVPとかDirectorクラスになると射程圏では無いだろうか?

外資系金融のオーナーはそれほど多くは無さそうなので、クルマ好きの若手社員は、これを目標の1つとしてもいいのではないだろうか?

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