証券会社(外銀)や運用会社志望の就活生は金価格にも興味を持とう

1. 2018年末頃から金価格が高騰している

最近(2019年9月)では、テレビ番組や経済誌でも時々報じられるようになったが、実は、金価格が2018年頃から高騰しており、国内の金地金(きんじがね)の販売価格は約40年ぶりの高値をつけた。
https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php

金が買われる理由としては、米ドルの下落、地政学リスク、インフレ等のリスクヘッジや、各国中央銀行の買い越しといったものが一般的にあげられる。

今回の金価格の高騰の背景としては、米中貿易戦争やイギリスのEU離脱といった不安感やそれを受けての各国中央銀行の買いが原因ではないかと言われている。

2. 金価格高騰のネタは証券会社や運用会社の面接で取り上げられるかも知れない

金というものは、株、債券、不動産、原油あたりと比較すると、相対的に地味目な存在なのであるが、時々注目されることがある投資商品である。

証券会社や運用会社のプロフェッショナル職を志望している就活生としては、株式相場や為替相場をフォローするのは当然かと思われるが、金相場まではカバーしていない者も少なくないだろう。

従って、マーケット関連の職種、トレーダー、ファンドマネージャー、リサーチ、セールス等を志望する就活生に対して、金相場の話題を振ると、どれくらい幅広くマーケットに関心を持っているのか簡単にチェックすることができる。

金相場を見ていないと、全く何のことかわからないし、質問に適切に対応することができないからである。

3. 金融プロフェッショナルを志望するのは単なる「憧れ」か本当に好きだからか?

外銀とか国内系証券会社のグローバル・マーケッツ職というのは、何となくカッコいい感じがするし、何といっても、給与水準が高い。また、トップ校の優秀な先輩や同期が数多く目指している職種なので、自分も目指したいという気持ちは理解できる。

しかし、グローバル・マーケッツを含む金融専門職(特に外資系)は生存競争が厳しい世界でもあるので、単なる条件面への憧れだけではなかなか持たない場合がある。

例えば、「金価格」も押さえておかないと面接で聞かれるかも知れないという話を聞いた時、「面倒だなあ」と感じるか、「面白い」と感じるかでは適性が全く異なってくる。

金融専門職を志望する学生は総じて優秀であるし、ハードワークをも厭わないのだろうから、その仕事を面白いと感じられるか、面倒だと思うかの違いが、重要な違いになっていくのである。

今回の金価格の高騰の情報を知って、コモディティの世界も覗いて見ると、他にも、プラチナ市況、銀市況、鉄鉱石市況、トウモロコシ市況、大豆市況、コーヒー市況といくらでもネタがある。本当に、運用とかトレーディングに関する仕事に興味があれば、面接で聞かれるとか聞かれないに関係なく、好奇心から学習していくのであろう。

例えば、コーヒー豆の市況なんかは面白く、実は歴史的な安値圏にある。
グローバルでは高級なコーヒーに対する人気は高まっているのだが、一般的なコーヒー市況は弱いという話は面白い。

将来ヘッジファンドで大儲けしたいと考えているマーケット部門志望の就活生であれば、この種の相場の話は簡単に吸収していくのであろう。

4. 「重機」の相場の話で盛り上がる、ハゲタカ外銀マンの忘年会

これは、リーマンショック前のかなりの古い話であるが、2005~2006年位に、欧州系外銀の不良債権投資チームの忘年会に参加したことがある。

そこで盛り上がっていたのは、「今、『重機』の相場が熱い」という話題である。
「重機」というのは、文字通りの重機で、ブルドーザーやショベルカーである。
当時はグローバルで景気が良く、あちこちで建設ラッシュであったので、ブルドーザーのような重機の製造が追いつかず、中古品は極めて良い値段で売れたという。

もちろん、その不良債権投資チームの投資対象の大半が不動産であり、重機はそのチームの投資対象でも何でも無いのだが、業務範囲を超えて、あらゆる市況物に興味をもっているのが相場の世界で成功する所以である。

このように、純粋に相場、市況が純粋に好きであれば、厳しい仕事でも苦にならないところがあるので、外銀とかバイサイドの投資・運用関連の仕事はお勧めである。

5. 金(金地金、金貨等)はどこで買えるのか?

外銀や国内系証券会社の金融専門職を目指す就活生の中には、相場が好きで、株式投資やFX投資を勉強用に始めている者もいる。

ミニ株とかもあるので、こういった投資は数十万円位から始めることができ、いろいろと勉強になることも多い。

しかし、学生で金(金地金、金貨等)を持っている人は少ないだろう。
金も比較的少額からでも買えるのであるが、どこで買うのがいいのかよくわからない人もいるだろう。

そこで、おすすめなのが国内最大手の田中貴金属である。
北海道から沖縄まで、各地域に店舗があり、信頼できる会社である。
https://gold.tanaka.co.jp/commodity/store/store.html

金地金の100gのものは、2019年9月10日時点で約56万円である。
もっとも、サイズは、40×24×6mmとお値段の割には結構小振りである。

また、金貨も販売していて、ウィーン金貨ハーモニーの場合、1オンスのサイズが1枚当たり189,301円(2019年9月10日現在)と結構なお値段である。

金がいいところは、株、債券、原油、穀物と違って、形がある現物そのものを手にすることができるからである。金の輝きには人間を本能的に惹きつける魅力があり、持ってみるのも悪くはない。

田中貴金属の場合、敷居が高くてそれなりに入りにくい店構えであるが、銀座店は常にお客さんで賑わっている。ジュエリーなども販売しているので、機会があれば立ち寄ってみてはどうだろうか。