外銀・外コン志望の東大・京大の就活生は年収だけでなく貯蓄も意識すべき?

1. とにかく、東大・京大生は外銀・外コンが大好きだが…

とにかく、何時の時代も、トップ就活生のしゅうかつの人気は特定の業種・職種に集中しがちである。

現在でも、外コン、外銀、総合商社が圧倒的な人気であり、それ以外は、P&G、Google、JR東海、ANA、三井不動産、三菱地所がパラパラとランキングに入っている位である。
https://www.onecareer.jp/articles/1907

外銀・外コン志望の理由として、最初から高給がもらえるというのがある。
今の若い人たちは、とにかく早いうちから良い仕事ができて、高い収入を実現したいと考えているようだ。

もちろん、時代の変化が激しく、遠い将来を読むことは難しいので、なるべく前倒しでスキルや高収入を実現したいという考え方自体はわからないでもない。

しかし、外銀・外コンの場合はリスクも高いので、目先の年収だけではなく、「貯蓄」というのも意識するべきだ。

「若いうちは貯蓄なんて考えずに自分に投資するのが一番」という意見もあるが、外銀・外コンクラスになると、ある程度の金融リテラシーも身に着けたい。

東大・京大⇒外銀・外コン、といっても、相応の貯蓄が無いと肩身が狭いはずだ。

2. 年収の継続可能性(サスティナビリティ)を意識した貯蓄プラン

外銀・外コンというのは、終身雇用を全く前提としていない。
転職を前提としたキャリアプランである。
外銀とか外コンの場合、3年後のアソシエイト昇進時点では既に同期の半分位はいなくなっている世界なので、その時々で転身ができるに足りる貯蓄が欲しいものだ。

例えば、外銀・外コンの場合、5年後の27-28歳の時点で海外留学(私費)という選択肢も考えたい。特に、ハーバード、ウォートン、コロンビアあたりのトップスクールの場合だと2年で2000万円位のトータルコストが掛かるので、奨学金とかもあるが、外銀なら2000万円、外コンなら1000万円位、貯蓄をしておきたいところだ。

この点、マッキンゼーは給与水準が同業他社と比べて低いと言われるが、基本給の一定額を退職金として積み立ててくれるので、この制度は有難い。

外銀の場合も、基本給の1割位が退職金としてもらえるので、ボーナス部分をまとまって貯蓄するなど、使い切らないように計画したい。

3. 国内系企業の退職金・企業年金との差を意識する

東大・京大生が志望するような国内系優良企業の退職金制度や企業年金制度は相当手厚い。
総合商社などは、60歳定年時まで働くと、退職金は4000万円以上に加えて、充実した企業年金が生涯支給される。

外銀の方が総合商社より、若い時の年収は高いが、長い目で見ると総合商社に逆転されてしまう。

従って、30歳時点、35歳時点、40歳時点、45歳時点、50歳時点、55歳時点、60歳時点と、ある程度一定額の貯金を目標にしたライフプラン&ファイナンシャルプランを練った方がいい。

外銀で45歳位まで勤め上げることができれば、流石に、1億~2億円位は手元に残る場合が多いが、無事外銀の世界で45歳まで働けるのは少数なので、途中で国内系金融とか事業会社に転身することを想定したシナリオも必要である。

VPまで上り詰めることができれば、35歳で5000万円くらいは貯めておきたいところだ。

4. とにかく税金が厳しいことを意識すべき

外銀・外コンの場合はサラリーマンであるので、税金はがっつり取られる。
年収3000万円でも手取り額は2000万円を切ってしまうし、年収5000万円だと手取りは2800万円を下回る程度だ。

この点、自営業者のように、経費でベンツAMGとかランボルギーニを買うわけには行かない。また、外銀が好む、エスペランスのようなワインバーとかカンテサンスのような☆付レストランの飲食代も経費で落とせない。

贅沢な消費を好む外銀の者にとって、税金はとにかく貯蓄をするためには手強い相手なのだ。

例えば、年収5000万円といっても、手取りで2800万円となると、最高に頑張って年間に可能な貯蓄額は1000万円だ。そうなると、単純計算だが1億円を貯めるのに、10年もかかることになる。

将来が不安定な外銀にとって、年収5000万円を10年間も続けていくのは気が遠くなるような大変さだ。

年収3000万円だと、手取りは1800万円位なので、貯蓄額はせいぜい500~600万円だ。
これだと、何時まで経っても1億円を貯めることは出来ない気分になってしまう。

このように、学生の時には、年収600万円とか年収1000万円というと凄い金額のように見えるが、貯蓄が5000万円、1億円となると、かなり厳しいことがうかがえる。

5. 持家か賃貸か?

この点も実は結構重要な点である。
外銀の場合は、給与天引きの準社宅制度があるので、若手からMDまで、賃貸派の割合が高い。もちろん、長期的継続的な雇用が事実上保証されているわけではないので、住宅ローンを組むのは抵抗があるのかも知れない。

他方、国内の銀行員は堅実で持家派が多い。

もう日本の不動産価格は上がらないというものの、賃貸であれば高額物件に何年住もうが、資産価値はゼロのままである。

他方、持家の場合は、不動産価格は値下がりするかも知れないが、その時の時価から住宅ローンの残債を引いた金額が資産額となる。また、税制上の優遇制度もある。

首都圏の一等地、或いは人気がある場所のマンションの場合には、ほとんど値下がりしなかったり、中には、値上がりするようなケースもある。

これが10年、20年と経つと意外に、資産価値のある持家と賃貸とでかなり差が付く場合がある。

貯蓄ではないが、賃貸にするか持家にするかについても十分考えた方がいい。

最後に

世の中の変化が激しく、将来を読みにくい時代である。
そうなると、自分自身のスキルを磨いて、どのような場合においてもビジネスマンとして生き残れる力をつけるという意味では、外銀・外コンというのは大いにお勧めである。

他方、貯蓄というのも将来不安定な時代においては有難い存在である。
留学するにも起業をするにも、まとまった金額のお金が必要である。

贅沢というのも癖になってしまうので、なかなか途中で修正するのは難しい。
従って、若いうちからある程度計画的に貯蓄をできるよう、多少の我慢はしたいものだ。