2021卒にお勧め、この夏休みの就活逆転対策

1. 既に3年生夏のインターンに出遅れた就活生がいるはず

いわゆる経団連の就活ルールは2020年卒で終了となるので、現在大学3年生の2021年卒の就活生については、就活時期が早期化するというのが定説である。

もちろん、既に就活ルールは形骸化していたので、2020年卒と大きくスケジュールが変更になるという程では無いが、不確定要素も多いため、早めに就活対策を始めるのが賢明である。

とはいえ、学生にもいろいろな事情があるので、早期に就活対策を始められなかった学生もいるだろう。例えば、この3年生の夏季インターンシップというイベントがあり、金融機関等が多く実施するのだが、それに間に合わなかった学生もいるだろう。

しかし、まだまだ諦める時期では無いので、出遅れた2021卒の就活生は、この夏休みのうちに挽回したいところだ。

ここでは、この夏休み期間中にやっておきたい就活逆転(逆転というには少し早い時期かも知れないが…)について、主として3点紹介したい。

2. その1 英語力の強化

外資系とか総合商社のような人気企業については、事実上、グローバル経験、少なくとも英語力は必須になっている。TOEICスコアを持っていない様ではお話にならず、少なくともTOEICスコア800点は持っておきたい。

TOEICスコア800点であれば、この夏休み中に問題集を買って詰込み学習をしたり、TOEIC対策特化の専門学校に通えばクリアできるだろう。

ただ、せっかくの夏休み期間であるので、できることなら短期留学をしておきたい。
やはり、現地に行って海外の人とコミュニケーションをすれば、日本国内の英会話学校では得られない体験をすることができるからだ。

いわゆるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)についても、英語学習だけだと物足りないが、短期でも海外に行くと、「英語力強化」を「グローバル経験」に膨らませることができるであろう。

TOEIC800点代+短期留学だけではまだ不十分かも知れないが、何も無いのとは雲泥の差である。TOEICスコアもなく海外経験も無いのであれば、そもそもやる気がないと思われても仕方が無い。別にTOEICが800点に届かなかったとしても、短期留学といった外形的な経験があれば、「現在も引き続き強化中」ということで、まだ何とかなるのである。

3. その2 企業(ビジネス)分析の徹底

これも英語と同様、数十年前、20世紀には就活生に求められなかったスキルだ。
20世紀の就活においては、その企業、その業界の業務やビジネスモデルがどうなっているかについて学生は知っておく必要がなかった。

そういったものは、会社に入ってみれば自動的にわかる話なので、ビジネス経験の無い就活生には求められなかったのである。

ところが、少子高齢化による国内市場の縮小という不安や、日本企業のプレゼンスの低下といった事情があるからか、大企業とは言え、この点あまり大らかではいてくれないようだ。
まだビジネス経験の無い就活生だということを企業側は知っているにも関わらず、就活生にも業界や企業の知識、ビジネスセンスを求めるようになっているようだ。

業界知識とかビジネスセンスについては、志望する業界によって求められる内容が異なるが、普遍的にお勧めなのは、徹底した業界・企業分析を行うことだ。

就活生向けのパンフレット類は、美化されたものだし、企業全体の一部(一人)の活動に焦点を当てたものなので全体観がわからずあまり参考にならない。

重要なのは、最もシビアな利害関係を有する世界中の投資家に向けて発信される「中期経営計画」と四半期ごとの「決算説明会用資料」だ。

これを漫然と眺めるのではなく、考えながら読み込むことだ。それができているかどうかについては、以下のような基本的な質問に答えられるかチェックしながら読み込めばよい。

(1)会社の現状

・当社は、どういった事業を展開しているか。
・各事業での売上・利益は現状どうなっているか。
(その企業がどの分野でどれくらい稼いでいるか?稼ぎ頭は何か?)
・当社の、主な顧客は誰か。
(法人、個人?B to Bであれば具体的にどういった企業が顧客か?)
・当社の、営業エリア。
(国内と海外の割合。海外だとどこで稼いでいるか?)
・当社の、資産内容とその特徴はどうか。
(簡単な貸借対照表分析。自己資本比率。借入金の状況。在庫・棚卸資産の状況。保有不動産や投資の内容。)
⇒もっとも、ここまで読み込んでいる学生は少数であろう。

(2)会社の課題

・当社の現在における課題は何か。(どの事業、どこのエリア等)
・そう考える理由は何か。(売上・利益が伸びているのか、減っているのか?或いは新規に事業を始める分野があるか等)
・君が当社の経営者だとすれば、どういった施策を取りたいか?
⇒ある意味究極の質問。これに対して自分なりの回答ができれば完璧であろう。

以上のような観点から、会社説明用資料を考えながら読み込むと、他の学生には出来ない対応ができるはずだ。

また、OB/OG訪問とか面接においても、1ランク上の質問ができるのではないだろうか?

4. その3 プレゼンテーションの強化

実は短期間でも効果が大きい施策はこれである。
就活生の中には、もともとプレゼンテーションのセンスの高い学生もいるだろうが、大抵の場合、高学歴の学生でもプレゼンテーションに関する訓練は受けていない。

このため、真面目な就活生はインプットは一生懸命やっても、いざプレゼンとなると、何を言っているのか伝わりにくい場合が少なくない。

プレゼンテーションにもいろいろな段階があるが、先ずはわかりやすく簡潔に話すということが重要で、コンサル対策であるような、「最初に結論。そして理由は〇個あります」という結論ファースト型が取っ付きやすいであろう。

プレゼンテーションに関する書籍は沢山売っているものの、プレゼンが厄介なのは実践してみる必要があるということだ。本番だと緊張もするので、なおさら十分な練習を積んでおく必要があろう。

そのためには、非本命のベンチャー企業等のインターンを受けて練習するというのが一つの方策である。また、インフォーマルな形で社会人の知り合いと話してみる機会を増やすことなどが対応法だ。

プレゼンテーションのスキルは就活時だけではなく、入社後のビジネスや転職時などあらゆる機会で活用できる重要なノウハウなので、早い段階で勉強しておいて損は無いはずだ。

最後に

欲を言うと、起業経験、そこまで行かなくとも、ブログやSNSでの情報発信の実績を作るということまでやりたいがそこまでの時間的な余裕はない。

とりあえず、上記3点の中では英語が一番時間と労力を有する作業なので、まずこれを押さえて、企業分析やプレゼン能力の強化を夏休み中に実現したい。

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