1. 年収2000万円のハードルは高い
年収1000万円というのは数字のキリがいいこともあり、目標値として良く使われる。
しかし、居住地にもよるが東京の様に賃料や不動産価格が高く、生活コストが全般に高いところでは思った程も贅沢な暮らしは出来ないものである。
そうなると、次の目標は年収2000万円ということになるが、年収2000万円に到達するのはかなり難しく、サラリーマンの場合だとほんの一握りの者しか達成できない。
<年収1000万円のサラリーマンと年収2000万円のサラリーマンの違い>
https://career21.jp/2019-07-08-153406
到達することが難しい分、年収2000万円になるとそれなりに良い暮らしは可能だ。
もちろん、税金や社保も高く、所得税・住民税・社会保険控除後の手取りは、約1285万円程度になってしまう。
このため、全てにおいて贅沢をするのは難しく、メリハリをつける必要はあるだろう。
2. 年収2000万円の家:東京だと年収2000万円でも凄いところには住めない
贅沢が可能と言っておきながら、いきなり、東京では凄いところには住めないというのは申し訳ないが、それ程東京の一等地の地価や賃料は高いのだ。
例えば、六本木ヒルズとか東京ミッドタウンクラスの著名なタワマンだと、家賃は坪単価3万円を超えるので、1LDK(65㎡程度)でも家賃は60万円位になる。家族2人で、2部屋欲しいとなると、家賃は100万円を越える。
著名な物件でなくとも、港区、渋谷区、千代田区といった一等地のタワマンとなると、家賃は50万円を超えるので、とてもじゃないが年収2000万円でも住めない。
反対に、年収2000万円で払える家賃は年収の2割位なので、月30数万円の家賃であれば支払い可能である。そうなると、世田谷区、目黒区、杉並区あたりの低層マンションが中心となるが十分な広さの物件が見つかる。
https://www.m-standard.co.jp/search/世田谷区_CI/6_JR/
他方、大阪だと、梅田あたりでも月30万円用意すれば、タワマンに住むことはできそうだ。
https://www.style–plus.jp/osaka/area/umeda/
従って、東京は残念だが、それ以外だと年収2000万円あればそれなりの家に住めそうだ。
2. 年収2000万円で乗れるクルマについて
今の若い人はあまりクルマに関心が無くなったという。
ポルシェ、ベンツ、BMW、マセラティといった高級車に乗りたがるのは、バブル世代の50歳以上のオジサン達が多いと言われるが、確かに昔はクルマがステイタスシンボルであった。
東京の家は手強かったが、クルマについては、年収2000万円もあれば、かなりいいクルマに乗れそうだ。
BMWの5シリーズとか、ベンツのEクラス、ポルシェのマカンあたりがターゲットとなる。また、国産車が良ければ、レクサスのSUVも丁度良いだろう。
もちろん、フェラーリ(2500万円~)クラスは厳しいが、クルマについてはそれなりに満足の行く物に乗れるだろう。
<ベンツのEクラス>
https://www.yanase.co.jp/mercedes-benz/e-class/
3. 年収2000万円の旅行について
年収2000万円が効いてくるのは、旅行などのちょっとした贅沢である。
海外旅行に行くときに、ビジネスクラスを選べるようになる。これは大きいし、年収が増えたなあと実感できる瞬間でもある。
また、国内旅行の場合でも、新幹線をグリーン車にしたり、オプションで旅館を最上級にしたり、いろいろと贅沢ができるようになる。
旅行というのは、年収2000万円と年収1000万円の違いが大きく表れるところかも知れない。
4. 年収2000万円と外食
食事については、ミシュランの☆が付いていたり、食べログの評価が4点以上の超人気店でも、しょっちゅう行くわけでは無いので年収1000万なくてもたまに行くことは可能である。
もちろん、年収2000万円になると、そういった外食の頻度を増やすことも可能だ。
年収2000万円になったのを機に、高級寿司店の行きつけを見つけてみるのも楽しいかも知れない。
また、洋食が好きだと、雰囲気重視で、フォーシーズンズとか、シャングリラとか、リッツカールトンあたりのレストランに時々行ってみるのも悪くない。
このように、年収2000万円になると心理的に余裕をもって贅沢ができるようになることが大きい。
5. 年収2000万円と貯金
年収2000万円もあれば、全て使い切るということはあり得ず、それなりに貯金もしたい。
FP(ファイナンシャル・プランニング)的な視点だと、大体年収の2割位の貯金をするのが望ましいとされている。
従って、できれば、年間400万円位の貯金を目指したい。しかし、これは手取りの3割位に該当するので、結構ハードルは高い。せっかく年収が2000万円になったのだから多少の贅沢もしたいだろう。
それでも、頑張って年間に300万円くらいの貯蓄はしたいものだ。
これでも、新たに3000万円の金融資産を作るには、10年間も掛かってしまうのだ。
この資産形成と貯金の計画については、年収2000万円を達成した時の年齢、職業が退職金をもらえるサラリーマンか、退職金が無い代わりに定年も無い自営業者なのかによっても考え方は違って来る。
いずれにせよ、無計画に贅沢をするだけではなく、計画的に貯金をして少しずつでも資産形成を図っていきたい。
まとめ
年収2000万円もあれば、東京の一等地に住むことを除くと、いろいろな点で結構良い暮らしができそうである。
上の例ではクルマについて紹介したが、クルマに興味が無ければ、男性であればパテックフィリップとかランゲ&ゾーネのような最高級品でも買えるし、女性であればシャネル、エルメスといったブランド物に使うこともできる。
ただ、全てにおいて贅沢をすることは出来ないし、ある程度は貯金もしたいので、そのあたり計画を立ててバランス良く使って行くのが良いだろう。