明治大学政治経済学部の就職と課題について

1. GMARCHで最難関学部の1つである明治大学政治経済学部

GMARCH、関関同立等の有力私立大学においては国際系の学部が最難関である場合が多いが、明治大学の場合には、政治経済学部が偏差値トップのようである(パスナビ調べ)。

法学部と商学部が62.5、経営学部が60.0~62.5、国際日本学部が62.5~65.0、これに対して政治経済学部は62.5~67.5である。(意外に法学部の偏差値が高くないように思われるが、法科大学院等が不人気だからであろうか。)
https://passnavi.evidus.com/search_univ/3120/campus.html

2. 明治大学政治経済学部の概要

明治大学政治経済学部は定員が1150人。
政治学科、経済学科、地域行政学科の3学科から構成されている。
教育内容については、「少人数制のゼミナール」を重視しており、活発な研究発表やディスカッションを通じて実践力を磨くことを図る。

男女比率については、約7:3と、男子学生の割合が高くなっている。

キャンパスは、法学部、商学部、文学部、経営学部、情報コミュニケーション学部と同様に、1年と2年次が杉並区の和泉キャンパス、3年と4年次が神田の駿河台キャンパスとなっている。

3. 明治大学政治経済学部の進路について

①明治大学政治経済学部の進路の概要

明治大学政治経済学部の卒業者数は2018年度の場合、1200人である。
進学その他海外留学等は32名であまり多くは無い。
大多数の1,082人は公務員或いは民間企業に就職する。

明治大学政治経済学部の特徴は、経済系の学部にしては比較的公務員となる者が多いことである。2018年度は99人が公務員となり、就職者の9.1%を占める。
法学部は約2割が公務員と学部の性質上突出して高いが、商学部や経営学部の公務員シェアは3%台であるので、政治経済学部卒業生の公務員人気がうかがえる。

業種別で見ると、金融・保険が最も多く、201人(18.6%)となっている。続いて、情報通信業が183人(16.9%)、製造業が181人(16.7%)となっている。

②明治大学政治経済学部の就職先

明治大学は、学部別に上位30社までの就職先について企業(官公庁)名と人数を開示してくれている。

政治経済学部 主な就職先30社
企業・団体名 人数
東京特別区 18
国家公務員 一般職 15
日本郵政グループ 12
大和証券グループ本社 11
アビームコンサルティング 9
国税専門官 9
富士通 8
りそなホールディングス 8
あいおいニッセイ同和損保 7
東京都庁 7
野村證券 7
JR東日本 7
みずほ証券 7
三井不動産リアルティ 7
三菱UFJ銀行 7
SMBC日興証券 6
第一生命 6
TIS 6
日本生命 6
みずほFG 6
三井住友海上火災 6
明治安田生命 6
神戸製鋼所 5
中央労働金庫 5
NTT東日本 5
富士ソフト 5
三菱UFJ信託銀行 5
神奈川県庁 4
パナソニック 4
三井住友信託銀行 4

https://www.meiji.ac.jp/shushoku/6t5h7p00000c2zmv-att/6t5h7p00000c2zv1.pdf
(出所:大学公式HPの2018年度就職データより)

これを見ると、上位には、東京都特別区、国家公務員一般職、国税専門官、東京都庁と官公庁がズラリと並ぶ。

また、大和証券、野村證券、みずほ証券、SMBC日興証券、みずほFG、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三井住友信託銀行、りそな銀行、日本生命、第一生命、明治安田生命、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜と、メガバンク、信託銀行、大手証券、大手生損保がランクインしている。

意外なのは、メガバンクの中では三井住友銀行が、損保では東京海上日動火災が上位30傑に入っていないこと位か?

メーカーでは、富士通、神戸製鋼、パナソニックがランクインし、その他サービス業では、JRとかNTTといったインフラ系が見られる。なお、少々意外なのはTISと富士ソフトというSIer大手が文系にも関わらずランクインしていることであろうか。

アビームコンサルティングという、人気のコンサルティングが5位(9人)というのは光る点であろう。

全体的に、公務員、大手金融機関、インフラ、大手メーカーということで、かなりの安定志向の雰囲気がうかがえる。

②明治大学政治経済学部の就職における課題

基本的に、公務員、大手金融機関、大手メーカー、大手サービス業に就職できそうであるので、就職状況は良好であると言える。

課題があるとすると、これはGMARCH共通のものなのであるが、総合商社を何とかしたいということである。こちらの大学の公式HPでは上位30社までの開示なので、それ以下の状況がうかがえないが、総合商社については明治大学全部合わせて、1社あたり1~3人程度である。

ここが早慶と最も差が付く点であるので、何とか増やしたいところである。

それから、これも人数3名以下の就職先は開示されているのでよくわからないが、大手を含めてネットベンチャー系企業にある程度就職者を輩出することも期待される。

金融とか大手メーカー、インフラ系だと今は良いが、将来は国内市場が縮小していくことを考えると、もう少しグローバル系企業とか、新しい業界も狙って欲しいところだ。

明治というとパワフルな印象を受けるが、就職先を見ると安定志向が強い。これを、「明治のミニ早稲田化」と称する人もいるようだが、GMARCHのトップ学部であるので、楽天、ヤフー、サイバーエージェントといった大手ネット系とか、人ビジネス・ニュービジネスに強いリクルートとかに行く人がもう少し多くても良いのではないだろうか?

自ら起業とか独立を目指す人達が増えると尚良い。

やはり、全体を通じて「明治らしさ」をアピールできることが課題と言えるのではないだろうか?

最後に

国際系の学部が人気の中、明治大学政治経済学部は検討していると思われる。
明治大学の場合は、21世紀になって、就職力を強化したことによって大学全体の難易度や大学としてのプレゼンス・評価が高まったと言われている。

確かに、昔と比べると、大手企業に入社できる確率は高まっているのだろう。

もっとも、就職については、早慶にはまだまだ追いつけていない。今後差を詰めて行くためには、ベンチャー企業とか、メーカーとか早慶とは異なるところで存在感を強めて行きたいところである。

また、国際系の学部でなくとも、英語力/グローバルリーダーシップというのは今後ますます求められるであろうから、英語教育・留学の促進などが強化されると更なる成長が可能になるのではないだろうか。