Utsuさん、胡散臭いようにも見えるが元外資系IT企業の辣腕営業マンが、大企業で働く意味を語る。

1. Utsuさんとは?

Utsuさんとは、人気の教育・就活系ユーチューバーで、Utsuさんのチャンネル登録者数は19万人を超える(2020年5月21日現在)。

Utsuさんは44歳で、地方のFラン大学出身にも関わらず、独自の発想力と営業力で若くして外資系IT企業の幹部に上り詰めた。一見、胡散臭いような雰囲気もあるが、的確でわかりやすいアドバイスが共感され、就活生だけではなく、ビジネスマンが見ても有益なコンテンツを提供されている。

現在は独立し、主として若者や就活生向けの就職やキャリア形成に関する番組をYouTubeで発信している。

プライベートでは、離婚を経験され(本人が番組内でバツ2と語る)、娘さんがいらっしゃるようだ。カレーを作る動画もアップしているが、ご実家がレストランということもあり、料理もお得意な様だ。

2. 2019年6月7日公開の「大企業と中堅企業の年収差は小銭です」の概要

このタイトルは、YouTubeのUtsuさんチャンネルの、2019年6月7日(金)公開の番組である。放映時間は6分程で、視聴回数は7.83万回ほど(2020年5月21日時点)。

<Utsuさんチャンネル、「大企業と中堅企業の年収差は小銭です」>
https://www.youtube.com/watch?v=__ldt0dnffM

その概要は以下の通り。

・UtsuさんのツイッターとかYouTubeのコメント欄で「金が良いから大企業に行く」旨のコメントをしばしば見かけるが、それについてコメントしたい。

・大企業の方が中堅企業よりも給料は良いかも知れないが、年収ベースで100万円程度、生涯賃金ベースで1億円程度の違いは「小銭」、要するに大した違いではないと認識した方が良い。

・年収1000万円といっても、手取りは月に60万円程度。年収2000万円でようやく月の手取りが100万円を越えるが、その頃には結婚していた李、住宅ローンを抱えていたりで、大して自由に使えるお金は無い。

・Utsuさんが飲みに行くような(高級店)には、サラリーマンなんていない。ほとんどが経営者であり、彼らは高卒が多く若い時から頑張ってきた人達である。

・確固たるスキルや人脈を持って、会社を経営し、人を雇ってビジネスを回すと、大手のサラリーマンよりも遥かに多くのお金を使えるようになる。

・自分は大企業に行った方がいいと言っているが、それは経験を買うためで合う。若いうちに高いところからビジネスを見られる経験が将来役に立つからである。

・大企業に行ったところでたかだかお金は知れている。それよりも大事なことは、30歳、40歳になった時点で、どれだけ人脈、スキル、アイデアを持てるような自分になれるからである。

・従って、お金のことを考えるのであれば、大企業のサラリーマンになっても稼げないので、大企業と中堅企業の給与差という小さいところに着眼するのではなく、いかに自分のスキル、人脈、無形資産を高めるかに着眼をしたキャリア形成をして欲しい。

3. 大手のサラリーマンになる目的は「人脈、スキル、アイデア」という無形資産を高めること

このYouTubeでUtsuさんが言っていることはその通りであり、サラリーマンだと大手の役員になっても年収2~3000万円程度が大半である。お金を稼ぎたいなら経営者になるしかない。

だから、お金持ちになりたい人は、大企業の給料を目的とするのではなく、将来独立・起業して稼げるようになることを目的として、「人脈、スキル、アイデア」という無形資産を大企業での経験を通じて高めて行くべきだということである。

この点については、視聴者も納得しているようで、ポジティブなコメントが多い。

4. 「大手のサラリーマンじゃ将来的に稼げないなら、ベンチャー・中小企業に行った方がいいのか?」という誤解

しかし、中には誤解をしている視聴者もいるようである。
「大手のサラリーマンじゃ将来的に稼げないなら、ベンチャー・中小企業に行った方がいいのではないか?」という考え方である。

大手がダメだから、その反対のベンチャー・中小が良いという単純な結論にはならない。ポイントは、「人脈、スキル、アイデア」といった無形資産を高めることができるかどうかということなのであって、それは、単純に企業規模の大小で決定されるものではない。

それは、企業の規模に加えて、外資か国内系、業種、業界における企業のランク、部門、職種、上司・同僚等の要因によって総合的に判断されなければならない。

その意味では、自分のビジネスマンとしての無形資産を高めることができるのは大企業である場合もあるし、反対に、ベンチャー・中小である場合もある。

もっとも、日本の場合、一般的には大企業の方がベンチャー・中小よりも無形資産を高めるためには適した環境であることが多いと思われる。何故なら、ベンチャー企業なんて大半は失敗する。雇われでいったベンチャー企業が潰れたら、誰も評価しないし、履歴書が汚れるだけである。

また、日本の場合、優秀な人材は圧倒的に大手に行くケースが多いので、ベンチャー企業の場合には、経営者も含めて周りに優秀な人材がいる確率は低い。それに、優良な顧客基盤を持っていないので、ネットワークが構築できる保証など無い。

さらに、スキル取得が大切だということであるが、ベンチャーや中小企業の場合は教育体制が不十分なので、大企業に行くよりもかえってスキルが付かない可能性も高い。

したがって、大企業でサラリーマンをやっても大したことはないから、ベンチャー・中小という発想は注意した方がいい。スキル、人脈、レジュメの見た目がさんざんになるだけで、却って将来の成功確率・可能性を低下させてしまうことになってしまうからだ。

5. 本当にスキル、人脈、アイデアを高めることができるキャリアの選択法が重要

結局、将来稼げるお金ということを考えた場合には、目先の給与差ではなく、30歳、40歳時点で如何にスキル、人脈、アイデアを高めることができるかだという考え方は否定しようがないだろう。

もっとも、難しいのは、そのスキル、人脈、アイデアを高めるためにはどういった企業で、どういったポジションに就いて、どのように仕事をしていけばいいかということだ。

これは、単純に大企業か中小/ベンチャー企業かという問題ではない。大企業でもスキルが付く企業/ポジションもあればそうではない企業/ポジションもある。また、中小/ベンチャー企業でもスキルが付くところもあれば、そうでもないところもある。この点は上述の通りである。

このあたりの判断基準、選別基準が、就活生や若手サラリーマンには備わっていないので、どうやってイメージを付けてあげて、思考力を付けてあげるかがポイントである。ただ、そのためには若いうちにある程度基礎的なビジネス能力、例えば、英語、会計、ITについては自力である程度は磨いておきたいし、積極的にインターンや就活イベントに参加するなどして、視野を拡げておきたい。

この点については、Utsuさんの他の動画でも言及しているところがあるので、参考にしてみてはどうだろうか。

 

 

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