立教大学経済学部の就職と課題について。経営学部と比較するとどうか?

1. 立教大学経済学部の概要

立教大学経済学部の定員は680名。
経済、経済政策、会計ファイナンスの3学科構成である。
男女比率は、約2:1で、男子学生が多い。

2. 立教大学経営学部との比較

同じ立教大学のビジネス系の学部の中で、新設の立教大学経営学部が注目を集めている。
立教大学経営学部は、独自のビジネス・リーダーシップ・プログラムを提供したり、英語力を上達させるプログラムにおいて充実している。

難易度についても、パスナビによると、立教大学経済学部が60.0~62.5の偏差値に対して、立教大学経営学部は62.5~65.0と1ランク上となっている。
https://passnavi.evidus.com/search_univ/3160/campus.html

これぐらいのランクの違いであれば、頑張って経営学部に行きたいところだが、就職において、果たして違いがあるかどうかが気になるところだ。

3. 立教大学経済学部の就職について

①立教大学経済学部の就職の概要

立教大学の場合、学部毎に就職先企業の上位30社まで社名を開示してくれている。しかし、
それぞれの企業に何人就職したかについてまでは開示されていないので、詳細な就職力を分析することは難しい。
https://www.rikkyo.ac.jp/about/disclosure/career/

立教大学経済学部の場合、業種別で見ると、金融・保険が30.8%と最も多い。続いて、製造業が14.6%、情報が12.8%、サービスが12.1%、卸・小売りが9.3%と続く。
公務員となる者は5.7%で、経済学部にありがちであるが、公務員志望者の比率は高くない。

②立教大学経済学部の具体的な就職先について

大学の公式HPを基に、就職先上位30社を並べてみると、以下の通りである(2017年度卒業生)。

なお、比較のために、となりに立教大学経営学部の上位30社ランキングも並べてみた。

経済学部 経営学部
みずほFG NTTドコモ
三井住友海上火災 アクセンチュア
三菱UFJ銀行 損害保険ジャパン日本興亜
東京都特別区 リクルートキャリア
三菱UFJ信託銀行 富士通
千葉銀行 凸版印刷
損害保険ジャパン日本興亜 NTTデータ
あいおいニッセイ同和損害保険 野村證券
国家公務員一般職 あいおいニッセイ同和損害保険
三井住友銀行 日本航空
三井住友信託銀行 みずほFG
SMBC日興証券 三井住友信託銀行
東京都庁 日産自動車
アクセンチュア 住友生命
日本電気 三菱UFJ銀行
日本生命 有限責任監査法人トーマツ
りそなホールディング パーソルプロセス&テクノロジー
三井不動産リアルティ 日本銀行
アビームコンサルティング ソニー
国税専門官 電通
SMBC信託銀行 博報堂
みずほ証券 リクルートホールディングス
商工組合中央金庫 サイバーエージェント
第一生命 アマゾンジャパン
三井住友ファイナンス&リース 全日空
ソフトバンクグループ NTT西日本
富士通 KDDI
SCSK アビームコンサルティング
三菱UFJインフォメーションテクノロジー 日本ユニシス
三越伊勢丹 東京海上日動

(出所:立教大学公式HPより作成)

立教大学経済学部の上位就職先企業を見ると、メガバンク、りそな、商工中金、信託銀行、大手生保、大手損保、大手証券が並んでおり、合間に、情報通信・サービスが入っているという、MARCHの経済系の学部で良く見られるパターンである。

その中で、アクセンチュアとかアビームコンサルティングがランクインしているのは、就職力の高さの表れであろう。

他方、総合商社とか、大手マスコミがランクインしていないのは少々寂しいところであり、これが課題と言えるだろう。

③立教大学経営学部の就職との違い

経済学部と比べると、経営学部の方が就職に戦略性があるように思われる。
両学部の最大の違いは、金融・保険への就職割合である。
経済学部における金融・保険の比率は30%以上であるが、経営学部は18.5%である。その分はメーカーと情報・サービスに流れている。

大手金融機関が悪いという訳ではないが、将来性とかリテール営業のキャリアとしての発展性を考えると、他の選択肢も採り得るわけである。経営学部の場合は、上位に、ドコモとかNTTデータ、KDDIと、同じ堅い業種でありながら将来のキャリアの展開力が金融よりは高そうな通信大手を選んでいる。
また、リクルート、パーソルといった、これからますます重要性が高まる「人材系」の職種を選択しているものも見られ、給与面だけではなく、一定の安定性を確保しつつ、転職力もある職種を選択している。

また、電通、博報堂、アマゾンという就職難易度が最高位の企業にも就職実績があり、この点は経営学科のエリート教育によるものかも知れない。

いずれにせよ、単に大手とか給与水準だけでなく、将来のキャリアの可能性をも視野に入れている経営学部の就活のやり方は参考になるのではないだろうか?

3. 立教大学経済学部の就活におけるポイントについて

どうせなら、経営学部の方が良かったかと悩む必要は無い。
何故なら、経済学部生の方が自由度は高い訳なので、必要なスキルは自習すれば、それ以外の時間を好きなことに集中できるからである。

経済学部の場合、何もしないと英語力で差を付けられてしまう。英語力の習得には時間がかかるので、入学早々対策を立てて、TOEIC800以上は早めに押さえておきたい。

それができると、経済学部の場合には、ベンチャー起業の分野を攻めたらどうだろうか?パッションナビとかでベンチャー企業のバイトをするとか、起業サークルに入って、勉強してみるのがおススメだ。

経営学部の場合、手取り足取り学校がプログラムを用意してくれるかも知れないが、それらは大企業の経営課題の解決にフォーカスしたプログラムだと思われるので、ベンチャー起業については独自で学ぶほかは無い。この分野に強い学生は極めて少ないので、まだまだ差別化できるはずだ。

他大の場合もそうだが、経済学部の場合は、法学部とか商学部と違って資格試験を目指す者は多くないし、比較的楽に単位を取れる科目が多い。このため、時間的余裕があるので、その分、有効活用したいところだ。