オリエンタルランドへの就活(第二新卒含む)、年収、キャリア、転職について

1. 実は巨大企業であるオリエンタルランド

東京ディズニーランド等の運営会社ということで知らないものはないであろうオリエンタルランドであるが、実は多くの者が想像している以上の巨大企業である。

2019年5月27日時点での株価時価総額は約5兆円。日本企業における時価総額ランキングで何と20位である。時価総額5兆円というと、ホンダやゆうちょ銀行とほぼ同じ規模であり、順位的には、三菱商事、JR東海、キャノンを上回っている。

単なる日本国内だけで、ディズニーランド等のテーマパークを運営し、物販を行っている企業が、日本の基幹産業である自動車、商社、インフラ企業と同レベルの評価を資本市場で得ているのだ。

これは、21世紀におけるエンターテイメント/娯楽ビジネスの妙味であると言え、今後もますます期待できる分野であろう。

2. 就職人気ランキングでもそこそこの位置にあるが…

いくら想像以上にスケールの大きい会社とは言え、基本的にはテーマパーク運営会社である。東大生や京大生からの人気は高くはない。

しかし、文系学生全般的な人気ランキングということになると、そこそこの位置にいる。
例えば、こちらの東洋経済の記事によると、オリエンタルランドは22位につけている。
https://toyokeizai.net/articles/-/283091

このランキングだけだとどういった学生から人気があるのかよくわからないが、果たして年俸水準は良好なのか、将来キャリアにおける発展性はあるのか等気になるところである。

3. オリエンタルランドの年収について

① オリエンタルランドの年収に関する全体観

まず、オリエンタルランドの場合、巨大テーマパーク運営という業務であるため、かなりの労働集約的なところがある。このため、社員といっても、

〇アルバイト
〇契約社員
〇正社員

に三分される。アルバイトは時給1000~2000円程度であり、通常のアルバイトと特に変わるところが無い。そして、契約社員についても給与条件等は特に恵まれているとは言えず、大体年収でいうと280万円から多くても400万円以下である。また、契約社員の場合は、退職金が無いので、ますます厳しい。

そこで、ここでは正社員に絞って考察したい。
オリエンタルランドの正社員も、年功序列的に非常にゆっくりと年収がアップしていく傾向にはある。しかし、その運営にはジョブ・グレード制的なところがあり、職位が上がらないと年収は頭打ちになり、リニアに上昇していくわけではない。

年俸は、基本給、残業代、ボーナスという構成になっているが、基本給の水準は上場企業においては特に高くない。反面、残業代は全て支給される形になっているので残業代の違いが年収の違いにも繋がっている。ボーナスについては、年2回のボーナスに加えて、業績賞与も支払われ(もちろん業績による)、これが従業員にとっては有難い制度となっている。

正社員の場合には、退職金や企業年金は揃っており、寮も格安(1万円未満)で借りられる。そして、有名なのがディズニーランドのパスポートの社員割引であり、定価の2割引きで買うことができるようだ。パスポートだけではなく、物販割引もあるようで、ディズニーグッズが好きな人にとっては有難い制度となっている。

② オリエンタルランドの正社員の入社年次と給与の推移

オリエンタルランドの昇給ペースは遅い。
初年度の年収は350万円程度であり、2年目に400万円位となる。そして、入社5~6年で年収450~550万円程度である。残業代が重要なファクターで、基本的に残業代は全て付くので、人によっては20代の内に年収が600万円を超える場合もある。

30歳に到達した時点での年収は700万円位が一つの目安であり、30代半ばの係長で年収800万円位にはなるが、ここから上は課長に昇格しないと増えないしくみである。

40歳位で課長になると、ようやく年収は1000万円に到達できるかどうかという水準になる。部長になると、年収1200~1300万円位もらえるようだが、ここまで出世できるのは一部になってしまう。

全体的には平均的な上場企業並みか、若干良い位の水準であろうか。企業の規模感や業績に見合った給与水準とは言えないかも知れない。これは、やはり、ディズニーランドの人気が高いので、給与以外の要素が大きいということであろう。

4. オリエンタルランドでのキャリア、転職について

オリエンタルランドの場合は、基本的にはディズニーランドが好きだから働く人が多いのであって、給与アップを目的とした転職前提のキャリアプランを考える人は基本いないであろう。また、同業他社が無いので(USJ位か?)、転職先も限られてしまう。

しかし、少し視野を拡げて、エンターテイメントビジネスと考えると展開可能性は高い。本人次第だが、ゲーム、キャラクタービジネス、その他娯楽のセンスがあると、サイバーエージェント、LINE、任天堂、バンダイといったところは狙えるかも知れない。

ただ、ノウハウを付けて転職というのであれば、この給与体系なので早めに動いた方が良いだろう。