全日空への就活(第二新卒含む)、年収、キャリア、転職について

1. 東洋経済の「就職人気ランキング」で全日空が2年連続1位に

2019年5月26日の東洋経済オンラインの記事を見ると、文系就活生が選ぶ「就職人気ランキング」で、全日空が2年連続の1位に輝いたという。

https://toyokeizai.net/articles/-/283091

2. 何故、航空業界がこれほど人気なのか?

文系就活生と言っても、東大、京大、早慶あたりの学生からの人気企業は、外銀、外コン、総合商社であって、航空業界はそれほど人気が無いと思われる。

<東大・京大生の就職人気ランキング>
https://www.onecareer.jp/articles/1809

それでは、何故航空業界がこれほど人気なのだろうか?
それは、単に文系という広いくくりで、男女、大学をごちゃまぜで人気投票させた結果だからだろう。例えば、未だに客室乗務員というのはそれなりに人気の職種で志望者も多いので、それによって人気が嵩上げされたのかも知れない。

なお、高度経済成長の時代は、日本航空は東大とか京大の学生からも人気があったという。これは大昔の話であって、当時日本航空に入社したエリート学生達は既にリタイアしている位の年齢であろう。

3. 全日空の年収について

① 検討対象は総合職に絞る

全日空といっても、職種別の採用をしているので、ここを特定して検討する必要がある。職種によって、全く待遇・給与テーブルが異なるからである。

もっとも高給で難易度が高いのはパイロットであろう。これは、東大だからと言ってなれるものではないので、ここでは検討しない。

また、早慶以上の学生の場合には、客室乗務員は目指さないであろうから、こちらも検討しないこととする。

なお、特定地上職(いわゆるグランドホステス)については、リーマンショック以降に給与テーブルを下げられたので、当然こちらも対象外とする。

② 全日空の総合職の年収について

さて、全日空の総合職の年収水準については、金融機関の7掛け程度かも知れないが、メーカーと比べると悪くないかも知れない。

今でも年功序列色が強く、途中までほとんど大きな年収差は生じないようである。

全日空は業績が好調であるが、夏と冬のボーナスには基本給の6か月程度いう上限があるようで、プラスαは6月の決算賞与という形で支給される。
このあたりの、業績が十分に反映されないところは、従業員にとってはモチベーションを下げる要因になっているようだ。

まず、初年度の年収は350万円程度である。入社5~6年経過時の20代後半には年収600万円を越え、30歳時点では年収700万円位が目安となる。

しかし、年収序列型であるので、少しずつ給与水準は上昇し、35歳時点では800~900万円になり、40歳前半に課長なると年収は1000万円を越える。課長の場合でも、年収1200万円位までは到達可能の様である。

ここから先は出世次第となるが、50歳で部長の場合には、年収1400~1500万円になるという。もちろん、部長になるのは一部の社員に過ぎないというのは他の業界と同じである。

全体的には、基本給は高くなく、残業代とボーナスが重要な要素になるという給与体系である。

なお、福利厚生については、企業年金・退職金はしっかりしているし、飛行機に空きがあればタダ・格安で使用可能という有名な恵まれた制度があるようだ。

4. 全日空でのキャリア、転職について

パイロットや客室乗務員を除く、総合職の場合は、転職を意識しない終身雇用志向型が大半であろう。上記の通り、安定的な年功序列型賃金であるので、実際、長く勤めた方が有利だ。

転職先としては、多くの外資系企業があるので、選択肢はあるだろう。しかし、金融機関と違って、外資系に転職すれば年収が大きく増えるということはない。

全日空の魅力としては、海外勤務のチャンスが相対的に大きいということであろう。海外勤務経験を有すれば、グローバル人材が重宝されていく中、転職価値は向上するし、海外勤務手当が付くので生活面も良くなるであろう。

将来は、エンターテイメント、娯楽分野のスキルが稼げるスキルになる可能性があるので、副業は認められないかもしれないが、趣味と実益を兼ねて個人メディアを運営したりすれば、面白いのでは無いだろうか?