京都銀行への就活(第二新卒含む)、年収、キャリア、転職について

1. 独特なポジションの京都銀行

少子高齢化・人口流出による地方経済の弱体化、超低金利(マイナス金利)政策による公共債ディーリングからの金利収入低下という要因によって、将来の経営が厳しいと言われる地銀業界である。

しかし、京都銀行の場合は、他の地銀とは少々事情が異なる点が多々あると思う。
まず、規模的には、預金量や総資産を基準にしたランキングだと、大体8~9位といったところである。大手であることは間違いないが、横浜、千葉、福岡銀行あたりの最大手地銀よりは規模感では劣り、そこまでの存在感は無
い。

ところが、京都銀行の場合は地銀といっても、立地が関西圏にあるため、3大経済圏以外の地銀と比べると地域経済の弱体化の問題は限定される(もちろん、3大経済圏も少子高齢化の問題はあるし、超低金利による金利収入減の影響は受けるが)。

そして、関西圏の中でも京都の場合は、観光という特有の強みを持っている。インバウンドの観光者数は既に現在でも飽和状態じゃないかという見方もあるが、潜在的な観光都市としての魅力はまだまだ尽きないであろう。

また、京都銀行の場合は、任天堂、日本電産、京セラ、村田製作所、オムロン、ロームといった京都銘柄への政策投資をしている株式を大量に保有しており、膨大な含み益があるという特有の強みがある。

こういった点から、京都、大阪、滋賀あたりに在住の学生からすると、京都銀行への就職というのは十分に魅力がある。

2. 京都銀行の年収について

① 京都銀行の年収に関する全体観

他の大手地銀にも見られる傾向であるが、京都銀行は社員に対して緩い銀行ではない。全体としては年功序列的な傾向はあるものの、役職が上がらないと年収は頭打ちになる仕組みなので、頑張って昇格しないと年収アップができない。

また、若いうちは給与水準が低く、役席になると一気に年収がアップするという傾向がある。このため、若いうちからそれなりの給料が欲しいという学生にとっては、ここは厳しいところである。

良さそうであまり良くないのが、福利厚生である。取り立てて嬉しい制度とかは無く、住宅補助制度とかも充実していない。

② 入社年次や役職に伴う京都銀行の年収の推移

まず、初年度であるが、初年度はボーナスが雀の涙というのが特徴である。このため、1年目は年収300万円強のスタートとなる。そして、ありがちだが、主任になるまで給与アップの速度は遅い。入社2年目でも年収400万円にも届くか届かないかである。入社3~4年目で年収400万円台、年収500万円は厳しい状況にある。

ところが、早ければ入社5年目以降に主任に昇格でき、そうなると年収は600万円程度になる。更に、入社10年目位に係長になると、大体年収750~800万円まで上昇する。
そして、30代半ば以降に支店長代理に昇格できると年収は900~1000万円というレベルになる。従来は、ほとんどの場合、支店長代理には昇格でき、30代で1000万円達成ということだったが、年々、昇格対象者の枠が狭まっていくという話もある。

支店長になると年収は1100~1200万円ということになるが、支店長代理と比べると責任や業務量に比して、年収はアップしないという見方がある。アップサイドについてはそれほど期待しない方がいいかも知れない。

3. 京都銀行でのキャリア、転職について

地銀から外銀とか国内系証券会社のIBD、グローバル・マーケッツ狙いという人は基本いないだろう。もし、入社して早々にそちらを目指したいという風に気が変われば、かなり大変だが第二新卒で転職するしかない。もちろん、その場合には英語力、学歴、資格等のアピールポイントが必要だし、京都からの転職活動は大変だ。

そういった転職を考えないにせよ、金融でのキャリアやスキルを考えると、やはり市場部門での勤務を狙うのが良いだろう。企画や人事、営業本部といったポジションは社内ではステータスが高くても転職価値には繋がらない点に留意すべきである。

京都銀行の場合には、任天堂を始めとする多くの優良顧客を抱えている。このため、法人営業というポジションに魅力があるので、そういったポジションを狙いたい。

最後に

地銀の中で京都銀行は、京都という地盤、京都銘柄という特有の強みを有している。
その意味では、横浜銀行や千葉銀行といった首都圏の地銀よりも独自の強みがあるのではないだろうか。

京都に在住、或いは京都に住んでみたい学生は、大いに京都銀行を考える価値はあるかと思うが、残念なことはまったりして従業員に優しい銀行ではないということだ。

したがって、京都という環境においてまったり暮らしたいという狙いであれば、給与水準は落ちるが、他の京都銘柄(メーカー)を考えた方がいいかも知れない。