文系学生の鹿島への就活(第二新卒含む)、年収、キャリアについて

1. 業績絶好調のスーパーゼネコン

オリンピック特需の影響もあり、スーパーゼネコン5社(清水、大成、大林、鹿島、竹中)の業績は絶好調で、バブル期以上の最高益を計上している。

このため、賞与の支給状況も良好で各社の年収水準もバブル期を彷彿させているものがある。

もっとも、文系の学生の場合は、建築士資格をもっていないので設計等の製造に携われないので、建築物を創造するという醍醐味は享受できないのだが、創造的な仕事に関われるという意味で昔から一定数はゼネコンを志向する学生もいた。

その中で、業界トップの鹿島について年収やキャリア等を見て行きたい。
証券、保険のようにナンバー1がダントツトップということはないが、スーパーゼネコンの中でも鹿島がナンバー1では無いだろうか?

2. 鹿島の年収について

① 全体的な傾向

ここ数年は、東京オリンピック特需の影響もあり、鹿島を始めとするスーパーゼネコンはバブル期を凌ぐ好況にある。このため、賞与もそれなりのものが支給されるし、残業代も全て支払われるという状況なので、現状はかなりの高給取りになっている。

反対に、業績が低下して、賞与や残業代が減少すると、トータル年収が大幅に減少するリスクがある点に留意しなければならない。

鹿島、というか大手ゼネコン業界は、想像通り年功序列である。横並びが基本であり、高い評価を得ても得なくても、金銭的にはそれほど反映されない。

他方、現場手当とかの諸手当が付く場合とそうでない場合や、残業代の差はある。

② 鹿島の入社年次とそれに伴う年収の推移

初年度は年収400万円程度であるが、現場勤務の場合には、残業代が物凄く付き、年収で600万円程度、3年目で700万円というケースもある。基本給はそれほど高くないので、残業代が付けばという前提であるが、現在のような好況においては若いうちから高水準の給与を手にすることが可能である。

30歳時点では800~900万円位というのが一つの目安である。30歳前半には1000万円に到達する者も少なくない。

但し、管理職になると残業代が付かなくなるので、モチベーションに欠ける話ではあるが、30代中盤以降は年収の伸びが低迷する。管理職になった途端、年収が100~150万円も減ったというケースも散見される。

しかし、40歳の課長の場合には、年収は1100~1200万円位となる。
年功序列色が強く、50歳前後で担当部長クラスになると、今だと年収は1500万円位にもなる。

以上のように、鹿島の給与水準は業界でもトップクラスであり、大手金融機関と比べても遜色ない水準である。

3. 鹿島でのキャリア、転職について

以上のように、鹿島の場合、かなり年功序列色が強いので、終身雇用が維持されるのであればそれに乗っかった方が得策である。建設・不動産業界でこれくらいの給与水準の会社は無い。

リーマンショック前に、建築士資格を持つものは、外銀の不動産投資部門や外資系不動産ファンドに転職をする者も見られた。また、ダヴィンチ、PMC、アーバンコーポレーション、セキュアードキャピタルという私募不動産ファンド会社に行く者もいた。もっとも、リーマンショックで大打撃を受けたが。

文系の場合は建築士資格を持たないので、不動産ファンドのPMに就任するというキャリアは目指しにくい。JREIT等で管理系のポジションもあるが、年俸水準は1000~1500万円のレベルのポジションが多く、わざわざリスクを取って転職するというメリットはあまり無い。

もっとも、今のような好況がずっと続くとは考えない方が堅いし、経団連の終身雇用終了宣言などを考えると、いざという時に備えてキャリアの幅を拡げられるように努めるべきである。例えば、海外勤務の機会があれば、手を上げてみるとか、不動産鑑定士の資格を取得してみると言ったことである。

最後に

都市開発というのは創造的で魅力的な仕事である。このため、デベロッパーというのは人気があるが極めて狭き門であるため、なかなか内定をもらえない。
そこで、スーパーゼネコンを狙うという選択肢もあるだろう。

もっとも、年功序列色が強く、変化への対応も遅いので、そういった社風を好まないタイプの学生はあまり向いていないかも知れない。