JCBへの就活(第二新卒含む)、年収、キャリアについて

1. メガバンク、証券、生損保以外にも視野を拡げてみたい

三菱UFJ銀行が、今後新卒採用者数を抑制する方向性を公表した。他のメガバンク2行も追随するため、従来よりも大手金融機関への就職が難しくなるリスクもある。

また、銀行、証券、保険という業態が今後も安定的に推移するかどうかはわからない。少子高齢化に伴う国内市場の縮小、IT・フィンテックの進展に伴う店舗や人員といった既存資源の余剰化や他業態からの参入の可能性もあるからである。

そうした中、金融機関においても幅広く業界や企業をリサーチし、充実した就職活動を実行したいところだ。

2. 日本発唯一の国際カードブランド、JCB

大手金融機関というと、銀行、証券、保険というのはすぐに思いつくだろうが、他に、資産運用会社(アセットマネジメント)、VC(ベンチャーキャピタル)、仮想通貨交換業者等、いろいろと面白い業態も存在する。

その中で、ここでは日本のカード会社の雄、JCBについて取り上げたい。
JCBは日本のカード会社の中で唯一国際的なブランドとして認識され、VISA、Master、American Express、Diners、中国銀聯と並んで世界6大ブランドの一角を占めている。

後述するが、あまり知られていないと思われるが、JCBの年俸水準はメガバンク並みと高水準であり、トップ校の金融志望者のターゲットに充分なり得ると思料される。

なお、JCBは母体が旧三和銀行であり、社長・役員が親会社の三菱UFJ銀行から降りてくる。この点は、弱みでもある。

3. JCBの年収について

① 全体観

JCBというと、メガバンクである三菱UFJの子会社である。このため、金融機関の子会社は親会社の7掛け、8掛けというのが一般であるので、低く見られるかも知れないが、JCBの場合はほぼメガバンク並みの年収水準が期待できるのが特色である。

ジョブグレード制とまでは言わないが、細かい役職に分かれており、役職によって年俸水準が異なってくる。もちろん、キャノンほどは厳しい運用はされていないので、ある程度年功で昇格できる面はある。

それから、中途採用の割合が大手金融機関の中では比較的高いが、給与水準においては生え抜き社員の方が恵まれている。

② JCBの入社年次、タイトルと年収の推移

最初の3年間は大手金融機関と似ており、残業代とボーナスを含めると、最初の3年間は350万円~500万円位である。

5年目、27歳位で主任になると、少し年収レベルが上がり、650~700万円程度となる。
そして、早ければ30歳位で1ランク上の副主事に昇格すると年収は800万円位となる。
30代半ばの主事で900万円になり、30代後半には1000万円到達が期待できる。

40代で次長になると、年収は1200万円位になる。さらに、部長になると1400万円以上の水準になる。もっとも、前述した通り、役員は基本的に親会社である銀行から天下りしてくるので、事実上部長が生え抜きの最高ポジションであるのは少々残念な話ではある。

福利厚生的にも大企業であり、基本的なものは揃っており、トータル年収で見ても良好であろう。

4. JCBでのキャリア、転職について

基本的に日本の大手金融機関であり、終身雇用がメインというのは他の金融機関と同様である。
また、業態がカード会社であるので、外銀とか外資系運用会社に転職するという選択肢は無い。

もっとも、カードについては、アメックス、ビザ、マスター等、外資系企業もあるので外資系という選択肢も無くはない。

キャリアとして面白いのは、マーケティング職だ。カード会社の場合、法人もあるが、メインはいかに個人客にカードを多くバラまいて、そして、使ってもらえるかだ。このため、銀行や証券会社よりも社内におけるマーケティング職のプレゼンスは高い。
マーケティング職としてのスキルを高めると、他業態を目指すという選択肢も出てくるので、キャリアの幅は拡がるだろう。

また、最近では、ファンドを通じてフィンテック事業にも投資を行ったりしているので、傍流かも知れないが、こういった分野を攻めるのも面白いかも知れない。

トータルで見ると、保険以外になかなか切り口が無い保険会社よりも、キャリアの幅は拡げられる可能性はあるかも知れない。

まとめ

JCBは金融志望の学生の間でもまだまだマークが薄い企業であろう。
それでも、東大、一橋、早稲田、慶応といった有力校から既に就職しているし、総合職の新卒採用者数は50人位なので、注目度が上がると、すぐに飽和状態になってしまう。

メガ、大手生損保、証券に何となく疑問を感じるが、だからといって、メーカーには興味が無いという学生は、こういったところを調べてみても面白いだろう。