信託併営。りそな銀行への就活、年収、キャリアについて

1. メガでも地銀でも信託でもない大手行

りそな銀行というのは不思議なポジショニングの銀行である。総資産等の規模で見ると、メガバンクの次に位置するれっきとした大手行なのだが、就活生からすると、メガバンクでもなく、地銀でも無く、信託銀行でもない微妙な位置づけの銀行では無いだろうか?

今の就活生位の年代だとピンと来ないかも知れないが、りそな銀行は、大和銀行、協和銀行、埼玉銀行というかつての3つの都市銀行が合併して生まれた銀行である。

大和銀行が信託業務を併営していたことから、今でも信託併営という特色がある。
また、埼玉銀行が母体であったことから、埼玉県ではトップである。

2. 今後、メガバンク志望者は、りそな銀行もターゲットとするか?

今後、メガバンクが新卒採用者数を絞り込んで行くので、今までよりメガバンクから内定をもらえるのは簡単では無くなるだろう。そうした場合、金融志望者の学生は、りそな銀行もターゲットとすべきだろうか?

その際に、最大の問題点となるのは後述する給与水準の低さである。
メーカーと比べると普通かも知れないが、メガバンクと比べるとその年俸水準は大幅に下回るからである。

3. りそな銀行の年収水準

① 全体観

りそな銀行の年俸水準は大手行としては、かなり低い。
大雑把なイメージとしては、メガバンクの7掛け位である。「地銀並み」という言い方をする場合もあるが、横浜銀行、千葉銀行等の大手地銀よりも若干低い水準である。

何が低いかというとボーナスの水準である。もともと年1回(夏のみ)だったのを2回に分割しただけなので、冬は月給の1か月分しかない。業績連動とはいえ、夏冬合わせて3か月分位であり、ボーナスの金額はメガバンクの半分以下である。

何故低いかというと、公的資金注入を受けたということが主な理由である。公的資金は既に返済したのだが、年俸水準は復活していない。
また、収益的にも、地銀のような独占的なドメインがあるわけではなく(埼玉県位)、首都圏と近畿圏をメインにメガバンク等と対決していて競争が厳しいし、稼いでくれる証券子会社、運用子会社も存在しない。このため、収益的にも大盤振る舞いできないのである。

もっとも、他の大手行と比べるとプレッシャーは少なく、年功序列・横並び型で、働きやすい環境にある。また、首都圏、近畿圏というエリアの中での人事異動がメインなので、他の大手行や保険会社のような全国を転々とする転勤地獄のリスクが低いというメリットもある。(エリア外への転勤の場合は、ほぼ住居費用を負担してもらえる。)

② りそな銀行の年次、タイトルと年俸水準

まず、初年度~2年目は、年収300~350万円である。残業代は付くが、ボーナスが少ないため、この時点でメガバンクに差を付けられている。
その後少しずつ基本給は増えるものの、5年目の27歳時点で450~500万円と、なかなか500万円を突破できない。

30歳でマネージャー職になると、年収は600万円には到達可能であるが、700万円は余裕ではない。30代半ばで800万円位は可能であるが1000万円はまだまだ遠い。
結局、1000万円に到達できるのは副支店長レベルになってからである。
部長クラスでも年収1200万円位で、他の大手行の課長より少ないぐらいである。

4. 就活における考え方

OB・OG訪問でりそな銀行の先輩に話を聞くと、最大の不満は給与水準であろう。しかし、相対的に緩めの雰囲気とか、福利厚生等、悪くないところもある。
給与面だけではなく、この辺をどうとらえるからである。

銀行の就活の場合、りそな銀行以外に、実はユニークなポジショニングの銀行が結構ある。
例えば、新生銀行とかあおぞら銀行は、規模感ではりそな銀行に劣るが、年俸水準ではりそな銀行よりも良い(メガバンク並みである)。

また、首都圏での生活を希望する場合、東京スター銀行とか横浜銀行、千葉銀行も選択肢となり得る。

さらに、年収水準にフォーカスすると、りそな銀行と同水準でもOKなのであれば、メーカーも選択肢となってくる。

この辺り、自分が何を軸として就職先を決めたいのか、いろいろと吟味してみると良いだろう。