文系学生の任天堂への就活、年収、キャリア、転職について

1. 金融機関よりも任天堂の方がアップサイドを狙えるのでは?

三菱UFJ銀行が新卒採用者数の削減を公表する等、今後は大手金融機関の新卒での入社が厳格化する可能性がある。
そういった場合、文系の学生は金融以外の選択肢も模索する必要が生じるのであるが、その中で任天堂は、好き嫌いが分かれるだろうが、かなり魅力のある企業だと考えられる。

① Googleでさえ参入したがるゲーム事業。将来の選択肢は広い

ゲーム事業は収益性が高いので、非ゲーム企業でも参入したがるところは少なくない。ソニーのプレイステーション事業もそうで、今となっては大昔の話であるが、非ゲーム企業のソニーはゲーム事業に新規参入し、今でも多額の収益を稼いでいるのである。
マイクロソフトのX-boxも然りである。

専用のゲーム端末が不要な、スマホゲーム事業となると、既に大手のネット系企業が参入し成功しているし、今後も、資金力を有する新興ネット系企業が新たにスマホゲーム事業に参入することも十分考えられる。

そうした中、ゲームの企画・開発・運営スキルを身に着けられ、ネームバリューも高い任天堂にいると、将来転職によるステップアップのチャンスは十分にあるのではないだろうか?

② 転職しなかったとしても、ワークライフバランスに優れた生活を京都で送ることができる

これは京都で生活したいか否かによるが、任天堂の場合、大半の社員は京都勤務である。そして、部署や時期にもよるが、総じてワークライフバランスに優れ、定年まで余裕をもって過ごすことができる。もちろん、東京よりも京都の方が任天堂のステータスは高い。

2. 任天堂の年収について

特に金融志望の学生からすると、気になるのは給与水準であろう。
任天堂の場合、横並び・年功序列型であるので、評価による差は付きにくいが、そこそこの水準の年収を実現することができる。

任天堂の場合、基本給の水準はそれ程高くは無く、ボーナスと残業代の割合が比較的高い。
このため、初年度でも年収500万円を越えることは可能である。
2~3年目には、年収は500~600万円、4~5年目で600~700万円位となる。
なお、制作系の部署と事務系の部署とでは、残業時間に差があるため、残業時間が少ないとこのレンジの下の方になってしまう。

そして、35歳の主任クラスで900~1000万円となる。残業代にもよるが、30代で1000万円に到達することは十分に可能だ。

そして、40代で課長になると1200~1400万円、部長になると1500万円以上となる。もちろん、課長位には昇格は可能であるが、部長にはなかなか昇格できないのは金融機関と同様である。

全体的には、メガバンク並みとは言わないが、8掛け以上はあるのではないだろうか?
ワークライフバランスの良さを考慮すると、決して悪くは無い水準ではなかろうか?

福利厚生についても充実しており、カフェテリアプラン、住宅補助の他、ゲームやスマホの購入援助や英会話学校の補助、若干変わっているものとしては、野菜(サラダ)の食べ放題といったものまである。また、女性社員に対しては、産休・育休の体制は整っている。

3. 任天堂のキャリアプラン、転職について

メーカーの場合には業務における互換性が低く、一般的にはあまり転職力はつかないのであるが、任天堂の場合は「ゲーム」という汎用性の高いスキルが習得できるし、ネームバリューもある。このため、企画・制作の業務経験を有する社員は、メガバンクよりも転職力は高いのではないだろうか。

実際、任天堂はいかにも終身雇用に適した企業のようにも見えるが、若手でやる気が有り余っている者にとっては少々物足りなく、ステップアップのために転職する者もいる。

可能性としては、冒頭で述べたように、管理職以上でマイクロソフトとかGoogleのような外資系に行くという選択肢があるだろう。

また、サイバーエージェント(Cygames)、LINE、コロプラといったベンチャー系のスマホゲームを営む会社にも行ける。

ゲームの場合には、現在ゲームの新規開発コストとプロモーション費用が高騰しているので、ゲームベンチャーを起業するのは難しいが、ゲームの周辺分野での起業であれば可能性はあるだろう。

この点、任天堂でゲームの開発スキルをつかめば、その将来は明るいし、ずっと会社に残ってまったり過ごすのも悪くない。

4. 任天堂への就職について

任天堂はもともと社員数が少なく、単体だと2200人位である。新卒採用数も、総合職だと事務系は20人位しか採用してもらえない。

もっとも、外銀・外コン・総合商社、国内金融コース別採用組とは被らないであろうから、単なる学力・スペック競争の世界ではない。ゴールドマン・サックスとか三菱商事に内定できたからと言って、任天堂の内定をもらえるわけではない。

このため、ぎりぎりのタイミングで金融志望から切り替えても、なかなかうまく行かないであろう。早い段階での準備が必要となる。

中途採用も随時やっているようだが、若干名なので、有力転職エージェントに数多く登録してアンテナを高く張っていないとなかなかチャレンジできないであろう。