農林中央金庫(農林中金)への就活(第二新卒含む)、年収、キャリアについて

1. 少々地味目だが、年収、ステータス、ワークライフバランス的に申し分無し?

東大、早慶を始めとする文系のトップ層の学生は、高給でステータスの高い金融機関に対する人気は強い。しかし、メガバンクが新卒採用者数の抑制の方向性を打ち出すなど、今後は最近のようにトップ校の学生であれば大抵大手金融機関から内定をもらえるということがなくなるかも知れない。

そうした中、広義の政府系金融機関の1つである農林中金は、給与水準、安定性、業界におけるステータスがいずれも高い上、ワークライフバランスにも優れている。

他方、入社難易度については、外銀や国内系金融機関のコース別採用と比べると内定をもらい易く、狙い目のポジションであったとも言える。

しかし、ここ数年の農林中金の新卒採用者数の推移を見ると、
99⇒88⇒87⇒102⇒72(2019予)と、
今後減少していく可能性がある。特に、採用者数が50人を割ると、かなりの難易度になってしまうかも知れない。

2. 農林中金の年収について

① 全体観

農林中金の給与における特徴は、今では珍しく、年功序列が極めて強く、特に管理職になるまでの14年間ほとんど差が付かないことである。従って、同期における年収の差は、残業代による違い位である。これは、必ずしも望ましいことではないかも知れないが、大変安定しているということである。

給与水準については、建て前は「メガバンク並み」ということであるが、生涯賃金的にはメガバンクよりも上であろう。最初の内はほとんどメガバンクと変わらないが、15年目で部長代理(管理職)に昇格すると、それ以降はメガバンクを上回る水準となる。

更に、特徴として福利厚生にも恵まれている。例えば、家賃補助であるが、独身者で月3.5万円、扶養有りの場合で月7万円程度が補助される。また、社員食堂のディスカウント等も恵まれている。

② 農林中金の年次、タイトルと年収の推移

農林中金は、若いうちはメガバンクとほとんど変わらないか、若干安い位で推移する。
最初の3年間は、400万円スタートで3年目に500万円位になる。
入社5年目には700万円位となり、入社8年目の30歳の時点では800万円程度である。
入社10年目の32歳位の時点で年収1000万円に到達できる。

その後も、年功序列でじわじわと上がり続け、35歳で1100~1200万円になる。
そして、入社15年目に管理職になれれば、年収は1300~1500万円となり、ここからメガバンクを上回る。管理職には一律に昇格できないが、40歳前半には多くの者が昇格できるという。

ここから上は、難しいが、部長になると年収1800~2000万円位の水準となる。

3. 農林中金のキャリアと転職について

農林中金は巨額な資金を有し、金融業界において、リスペクトされている。もちろん、市場関係の仕事についていたとしても外銀への転職は難しい。営業職に就いていて、英語ができる場合には、若い間であれば外資系運用会社の機関投資家営業職に就くことは可能である。従業員数が少ないということもあり、外銀や外資系運用会社(バイサイド)における農林中金出身者はあまり多くないと思われる。

しかし、そもそも農林中金の場合、終身雇用で高い給与水準が保証され、ワークライフバランスも優れているので、多くの者は転職を考えないだろう。

もちろん、世の中の動きは激しく、メガバンクや他の大手金融機関の業績が低迷すると、給与面もそれに引っ張れるリスクはあるので、できることなら英語力を磨いたり、海外勤務・海外留学ができるなら、やっておいた方がいいのは言うまでもない。

最後に

ここは、金融機関の中でも、給与・ワークライフバランスに優れ、業界ステータスも高い。その割に、外銀や国内系金融のコース別採用程は難易度は高くなく、狙い目の企業であった。

しかし、新卒採用人数が減少していく可能背が気がかりである。
採用人数が50人を切った場合には、入社難易度が急上昇してしまうおそれがあるので、狙うのは今のうちである。