外資系?アフラックへの就活(第二新卒含む)、年収、転職、キャリアについて

1. 何故アフラックか?

日本人であれば知らない人はいないアフラックであるが、規模感においては、日本生命や第一生命といった国内系大手生保の方が採用数が多く、就活での存在感は国内系の方が大きいかも知れない。

しかし、外資系企業なのだが従業員のほとんどが日本人だし、収益の大半を日本で稼いでいる独特の立ち位置の会社である。

メガバンクや大手金融機関が今後新卒採用数を抑制した場合には、もう少しアフラックも注目されるのではないかと考え、今回検討してみることとした。

2. アフラックの年収水準について

① 年俸の決定方法は外資流。中途採用も多く、年功だけではわからない

アフラックは外資系金融機関であるが、業界が生保業界であるので、外銀のような給与体系ではない。しかし、国内系生保とは異なり、年功序列型賃金ではなく、役職によって給与が決まるので、年齢だけでは年収はわからない。
また、中途採用が多く、中途採用の場合にはどうしても前職の年収水準に引っ張られるので、同じ役職の場合でも生え抜き社員よりも多い場合もある。

② ボーナスは年3回

アフラックの給与面における特徴は、ボーナスが年3回ということである。
夏と冬、そして3月の業績賞与である。夏と冬は基本給の1.5か月程度の固定的なもので、3月の業績賞与が本当の意味でのボーナスと言えるかも知れない。

3月の業績賞与は業績連動、営業・非営業、パフォーマンスによる差が大きく、この点は外資系的である。3月のボーナスは基本給の4か月位、営業社員で成績が良ければ基本給の8か月分以上出る場合もあり、この3月のボーナスが極めて年収において重要な位置を占めているのが国内系生保にはない特徴である。

このため、ボーナスは年3回といっても、夏と冬は合わせて基本給の3か月程度で固定的であるので、年間の基本給を単に15等分して支払っているだけという見方もできる。
そうなると、年1回業績連動のボーナスがメインということになり、実質的には一般的な外資系金融に近いという見方もできるだろう。

③ トータルの年収は大手生保と同じ位か?

以上のように、給与体系や支払い方法等は国内系生保とは大きく異なるが、トータルで見ると、国内系大手生保と同じくらいであるが、トップクラスの日本生命や第一生命と比べるとその8掛け位というイメージだろうか。

入社年次・年齢だけで一義的に年収が読めるわけではないのだが、生え抜き総合職社員のモデル年収としては、以下のような水準であろうか?

まず、初年度は残業代とボーナス込で年収400万程度であろう。そして、3年目には年収500万円にはなる。20代後半の副主任になると、600~700万円程度となる。

入社7年目、年齢でいうと30歳を過ぎると主任になれる。もちろん、全員ではない。主任になると、年収は750~850万円位の水準となる。

入社10年目~30代半ばに課長代理に昇格すると、年収は900~1100万円レベルとなる。営業職と非営業職、人事評価の善し悪しによって課長代理の場合も年収格差があるが、このあたりで大体年収1000万円に到達する。

40歳前後で課長になると、年収は1100~1300万円位である。その上の部長となると、なるのは簡単ではないし、中途採用の者が就任することもあるが、年収は1600~1800万円位である。外資系金融の部長といっても、年収2000万円のハードルは高い。

④ 福利厚生は充実している

アフラックの良い点は福利厚生が充実している点である。家賃補助は厚いし、企業年金・退職金制度も充実している。また、持ち株会の奨励金も25%位拠出してもらえるし、保険の社員割引率も25%もある。

3. アフラックにおけるキャリアプラン、転職等について

①アフラックにおけるキャリアプラン

アフラックは外資系と言っても、基本的に業務内容は日本の大手生保と大きく変わらない。特徴としては、日本で最初に「がん保険」を発売して拡げたという沿革から、新商品に強いというイメージはある。従って、商品開発部門は面白いかも知れないが、同業他社もやろうと思えばできる商品なので、特段のスキルが身に付くという訳ではない。

アフラックの場合は、外資系ではあるが収益の大半を日本で稼いでいるため、本国への転勤の機会はあまり無い。この点は、国内系生保と似ている。

しかし、だからといって、英語が要らないわけではない。もちろん、多くの従業員のコミュニケーションにおいて英語は不要だが、米国本社にレポートするポジションとなると英語は負不可欠である。ある程度出世をしようと思えば、英語は磨いておくべきだ。

他方、大手生保と比較した場合、運用部門の存在感は大きくない。現在起ち上げようとしている段階かも知れないが、大手生保のように傘下に運用子会社も無い。このため、運用系のキャリアを磨こうという人にとってはあまり向いていないと言えよう。

以上の様に、キャリアとしてはオーソドックスな生命保険に係るビジネススキルを習得することになる。

②転職について

転職については、外資系金融と言っても生命保険会社なので、外銀のように転職を前提としているわけではない。転職するとなると、アクサ、プルデンシャル、メットライフ、マニュライフといった大手外資が存在するが、転職したところで年俸水準が上がるわけではない。

もちろん、損保と違って、外資系の大手が多数存在することは転職のカードができるということなので、この点はポジティブである。

4. アフラックに就職した場合のメリット

①女性が働きやすいカルチャー

アフラックの年収水準は国内系大手生保の平均程度である。
しかし、外資系だけあって、カルチャー的には国内系大手とはかなり異なり、特に女性にとっては働きやすい環境にあると言える。国内系の大手生命保険会社も、昔と比べるとかなりマシになったかと思われるが、それでも依然としてオジサン社会であり、特に総合職女性が長く働き易いとは必ずしも言えないようだ。

また、新卒採用を見ても、男女同じ位ずつ採用しているので、総合職を目指すのであればアフラックには魅力があるのではないだろうか?

②外資系的なカルチャー

業務内容は国内系大手生保と大きく変わらないかも知れないが、やはり、外資系であってカルチャーの違いはある。ジョブホスティングとか人事評価制度などは外資系的な制度を採用している。また、ダイバーシティという観点からも、コンサバな国内系大手と比べると、多様性がある社会ではないかと思われる。

③優れたワークライフバランス

国内系大手生保自体、比較的ワークライフバランスは優れた業界だと思われる。この点、アフラックは国内系以上にワークライフバランスの実現に熱心な模様である。例えば、フレックスタイム制度の活用やリモート・ワークについても早くから導入していた。平均残業時間をKPIにするなど、勤務時間や働きやすさという点においては、かなり恵まれていると言えるだろう。

まとめ

以上の様に、年収水準や転職力という点だけ見ると、特に国内系大手生保よりも優れているとは言えない。しかし、女性が働きやすい環境とか、ワークライフバランスの良さ、外資系的なカルチャーといった、国内系には無い魅力をアフラックは備えている。

2020年初頭に生じたコロナウイルスの問題によって、22卒以降の就活は厳しくなるという見方もある。そうなった場合、金融志望のハイスぺ就活生がアフラックにも一部流入してくることが考えられる。アフラックの場合、独特なカルチャーがあるので、企業研究やOB/OG訪問を積極的に行うなど、十分な事前対応が求められる。

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