文系学生のNTTドコモへの就活(第二新卒含む)、年収、キャリアについて

1. 金融機関以外では、NTTドコモは悪くない選択肢では?

メガバンクの採用抑制の傾向や、少子高齢化に伴う国内市場縮小化、IT/フィンテックのテクノロジーの進展に伴う店舗・人材等の余剰化といったことを考えると、国内系金融機関への就職に疑問を感じる学生もいるだろう。

とは言え、金融機関はメーカーやその他のサービス業と比べると年俸水準が高く、世間体も悪くない。それに、有力校の学生の多くが金融機関を目指すので、それに引っ張られるのもやむを得ないだろう。

このため、金融機関以外の就活候補先企業を探し出すのはなかなか難しいかも知れない。そういった中で、通信インフラ系は、給与面でこそ大手金融機関には劣るものの、それなりの年収が期待できる。また、安定性やワークライフバランスに優れ、ネームバリューがある。

そこで、通信インフラの中でも高収益企業のNTTドコモについて検討したい。

2. NTTドコモの年収について

① 基本的にNTTグループの基本給は同じ。

NTTグループは巨大企業群であり、その中で、持ち株会社のNTTの傘下に、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモの主要5社が存在する。

有力校の学生が就活のターゲットとするのは、この主要5社であろう。これらの主要5社については、基本給等の水準はどこも同じである。従って、主要5社の年収の違いは、ボーナスの水準の違いということになる。

この点では、主要5社の中で最も収益を上げているのがNTTドコモなので、ドコモはNTTグループの中では最も年収水準は高いと言える。

また、主要5社内における序列(もちろん、フォーマルなものではないが…)は、
ドコモ>データ>コム≒東>西、
というイメージである。歴史的にはNTT東西が源流ではあるものの、収益性ではドコモやデータになるため、このような社内序列になっているという。
いずれにせよ、ドコモがNTTグループの中でも最上位というのは社内的にも社外的にも違和感は無いだろう。

② NTTドコモの年収について

初年度については、学部卒は2018年度で月給21万円強と残業代とボーナス。初年度のボーナスは少ないので、年収は350万円程度となる。
ドコモの場合、最初の4年間はあまり増えないのが厳しいところで、2年目で400万円、3~4年目で450~500万円位である。業績や昇格による差は無く、ほとんどが残業代の違いである。入社5~6年目になると年収600万円を越え、入社8年目の30歳で700万円というのが目安である。

30代前半に主査(組合員)になると、750~850万円となる。このあたりまでは全員昇格可能である。その上は課長となるが、NTTグループの場合、担当課長(非管理職)と本当の課長(管理職)の2種類あるのが特徴である。
担当課長には早ければ30代後半で昇格できるが40代で昇格する場合が多い。担当課長になると、900~1000万円位となる。もっとも担当課長の場合は残業代がつくので、それによる差はそれなりにある。

担当課長の上の、管理職の課長になると年収は1100万円程度になる。さらにその1ランク上の部長になると、年収1400~1500万円位になる。

NTTグループの場合には、福利厚生が全体的に充実しており、家賃補助もそれなりに出る。独身者の場合、居住地によるが月4万円程度負担してもらえる。この点は、恵まれた点である。

3. NTTドコモのキャリアプランと転職について

NTTドコモは、ネット企業そのものではなく、ネット系企業にインフラを提供する企業である。とは言え、ネット企業とのつながりがあり、土地勘もあるからか、GAFA、サイバーエージェント、DeNAといった大手ネットベンチャー系企業に転職したり、自らベンチャー起業をしたりする者も散見される。

もちろん、そういった者は一部であり、大多数の者は終身雇用ということになる。NTTグループの場合は、企業年金・退職金制度は充実しているので、終身雇用というのはそれなりに悪くない選択肢だ。

もっとも、さすがにNTTグループは将来も大丈夫だろうという気もするが、地震と原発の関係で、全体安泰と思われていた電力会社がダメになってしまったので、将来は何が起こるかわからない。従って、文系の場合には英語、USCPAといったスキルを磨いたり、新規事業関係に参画する等、いざとなれば動けるようなスキルとマインドを備えておく必要があるだろう。

まとめ

NTTドコモの給与水準は、大手金融機関と比べると劣るものの、福利厚生を加味した上で長い目で見ると、大きくは劣らないはずだ。また、ワークライフバランスや安定性においては、大手金融機関よりも良好であろう。
このため、金融機関以外ということでは、文系のトップ校の学生にとっても検討しても悪くは無いのではないだろうか。