文系学生のソニーへの就活(第二新卒含む)、年収、キャリアについて

1. もっと人気が出てもいいのではないか?

ソニーというと、ホンダと並ぶ、戦後生まれの本物の日本を代表する真のグローバル企業。リーマンショックの頃に低迷したが、最近は復活基調にある。

例えば、株価時価総額でいうと、令和2年6月3日引値ベースで約9.2兆円。かつてのライバル企業であったパナソニックの4倍(2.4兆円)近くまで差を付けてしまった。日本企業の時価総額ランキングで7

位である。

しかし、当てになるかどうかは別として、ダイヤモンド社の就職人気ランキングでは、文系男子については100位以下となっている。
https://navi20.shukatsu.jp/20/contents/special/ranking/2018/?rankId=3

また、さらに問題なのは、トップ校からの人気も低く、ワンキャリアが公表している東大・京大生を対象とした就職人気ランキングでもずっと圏外である。
https://www.onecareer.jp/articles/1809

これは、特に年配のビジネスマン(50歳以上~)には、直感的に理解できないところである。

逆に、だからこそ、優良企業の割には学生の人気が低く、狙い目企業ということもできるかも知れない。

2. ソニーの年収について

今の学生、特に、東大・京大、早慶等の上位校の文系の学生が気にするのは、「年収」である。これらの大学の人気企業は、金融、コンサル、総合商社に過度に集中しており、給与面で相対的に劣るメーカーはランク圏外である。

例外的にランクインしているのはP&G、ユニリーバのような外資系消費財企業のマーケティングコースと、食品3社とも言われるキリン、サントリー、味の素。または、長年利益と時価総額において日本のトップ企業であり続けているトヨタ、或いは、給与日本一のキーエンスといったところだろうか。

それでは、ソニーの年収水準はどの程度であろうか?

① ソニーのキャリアパスと年収

まず、初任給であるが、2019年度実績が学部卒の場合は25万円~である。これに残業代とボーナスを合わせると初年度は400万円程度である。そして、2年目に450万円、3年目に500万円というイメージである。

ソニーも他のメーカーと同様に、ジョブグレード制を導入しているために、単純に年功序列だけで年収アップはしない厳しさがある。

とはいえ、キャノンのような厳しい昇格試験があるわけではなく、ある程度は年齢に応じて昇給して行くところはある。
目安としては、入社6~7年目の28-29歳で650~700万円、入社10年次・30代前半で800~850万円位である。

I5という部下のいない、マネージャーといわれる担当課長には大体昇格できるようである。
もっとも、そこから1ランク上のM6と言われる統括課長職になるのは厳しく、一般的には40歳を過ぎてから昇格する場合が多い。

M6の統括課長の場合だと、年収は1200万円くらいとなる。もちろん、業績や評価によるボーナスの並みはあり、上下100万円位のレンジはある。

これより先は、1ランク上のM7の担当部長で年収1400万円、さらにその上の統括部長で年収1600万円~となる。もちろん、このあたりまで出世をできるのは限られた社員になってくる。

なお、ソニーの場合、特別優秀と判断される新卒社員には最大で初任給730万円を用意する制度が話題になった。もっとも、これは「場合もある」というだけであって、実際に何人くらいの適用者が存在するのかについては謎である。いずれにしても、該当する可能性があるのは理系の高度な専門職を想定しているのだろうから、文系社員についてはあまり関係無いだろう。

<ソニーの初任給730万円の件>

https://career21.jp/2019-06-21-131719/

② 他の電機メーカーとの比較

どこの電機メーカーもリーマンショックによって、年収や昇格については厳しくなっているが、ソニーの場合は、統括課長以上のポジションは以前と比べて下げられていないようだ。昔は形式的な部下無し課長に誰でもなれて年収1000万円位をもらえることができたが、そこを厳しくして、I5という形で事実上降格・年収ダウンをしたようだが、若手や統括課長以上は特に影響を受けていないようだ。

このため、パナソニックや富士通と比べて見ると、全般的にソニーの方が年俸水準は良いと思われる。やはり、業績や株価の違いは長期で給与水準にも着実に響いてくるので、将来性のある企業を選択することは待遇面においても重要ということである。

<パナソニック>
https://career21.jp/2019-05-13-095632

<富士通>
https://career21.jp/2019-05-13-121106

3. ソニーに入社後のキャリアプラン、転職について

①各方面で活躍しているソニー出身者は多い

ソニーの出身者で、各訪問で活躍している人は多い。有名なところでは、元LINE社長の森川亮氏、インテル日本法人社長の鈴木国正氏、元Google日本法人社長の辻野晃一郎氏、マネーフォワード創業者の辻庸介氏などである。

他にも、外資系企業の幹部として活躍しているソニーOBは多い。

ソニーのネームヴァリューは外国人から見ても高く、また、ソニー自信が真のグローバル企業であるので、外資系企業においても活躍が可能な土壌というものがある。

このため、ソニーは日本企業だから終身雇用と考える必要は無く、将来外資系企業に転職するとか、起業を考える場合においても悪くない就職先では無いだろうか。

②文系社員の場合もいろいろなキャリアプランが描けるのでは?

文系社員の場合も、ソニーでのキャリアを通じて市場価値の高い人材になることは可能だ。この点、ソニーは収益にしめる海外比率が非常に高いので、特に文系の場合は海外経験はやってみたいところだ。

文系の場合は、人事、経理、法務・知財といった管理部門系に加えて、新規事業開発とかマーケティングといったところも面白いだろう。

③早い段階から優秀な転職エージェントと接しておくことが重要

もっとも、ソニーの場合、外銀・外コン系のキャリアと違って、将来どういったところを目指せばいいかという決まった勝ちパターンはない。この点、どういった可能性があるかについては、外資系事業会社の転職に詳しいエージェントに相談する他無いだろう。

転職エージェントの探し方については、「外資系メーカー 転職」で検索を掛けて、良さそうなところに数多く登録して、その中から取捨選択するのがベストである。転職コンサルタントは転職が多いため、特定の会社に優秀なエージェントがいるとは限らないし、相性もあるので、自分自身で探して判断するのが結局早道だからである。

アズール&カンパニー、ISS、クライス&カンパニー、JAC等があるが、これらに限定される訳ではない。

まとめ

ソニーの場合、メーカーという括りの中では、年俸水準は良い部類である。特に、統括課長以上に昇格すれば金融機関との差は縮まることとなる。
また、ネームバリューは企業からも一般人からも高い。

それに対して、学生からの人気はあまり高くないようなので、穴場である。
周りが行くからという理由だけで金融機関を目指している文系の学生は、ソニーも検討してみてはどうだろうか?

特に、2020年の初頭にコロナウイルスの問題が発生し、2020年6月時点においても、この先の景気動向や雇用情勢を読みにくい状況にある。新卒市場については、22卒以降は厳しくなるのではないかという見方もある。ハイスぺ文系就活生が狙う、外銀・外コン・商社、国内系証券会社専門職コース等は、より狭き門になる可能性があるので、ソニーが難化する可能性はある。そのためには、英語力は当然として、十分なOB訪問や企業研究を行った上で、応募をしたいところだ。

 

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