THEO(お金のデザイン)と、ロボアドバイザーの差別化戦略

ウェルスナビは昨年に預かり資産1000億円を達成した。THEOはどうか?

ロボアドバイザートップのウェルスナビは、2018年8月に預かり資産1000億円を達成した。それでは、ロボアドバイザーでナンバー2のTHEO(運営会社は「お金のデザイン」社)はどうだろうか?

https://theo.blue/?gclid=Cj0KCQjwn8_mBRCLARIsAKxi0GIwN0hE1IbPQRRx2agrZeCV3VnwBwfSL_ST9PO_bLTAXMZFmscbv6waAsYtEALw_wcB#

2018年の6月に東海東京証券グループの出資が報道され、その時は預かり資産は約260億円程度と報道されていたが、2019年1月時点では約362億円になったようだ。

https://theo.blue/lp/infographics/2019-02-16/

そもそも、差別化が難しいロボアドバイザー業界

ロボアドバイザー業界というのは、サービス内容が似通っているので差別化が難しい。例えば、運用能力といっても、顧客毎のニーズ・性格に合わせた個別的な運用を行ってくれるのがロボアドバイザーの強みなので、他社と比べて会社全体の運用能力の高さを誇示するのが難しい。

また、金融業界はコンプライアンスにうるさい業界なので、比較広告をするのは難しい。

他方、手数料の低さを差別化要因とすると、値下げ競争により業界全体が疲弊するので、ここは必要がなければ動かしたくない項目だ。

この点はネット証券と似ている点である。

となると、金融機関の場合、規模の大きさや知名度、業界ランキング的なものが重要になってくる。サービス内容が似ていたら、寄らば大樹ということになる。そうすると、現在トップを走っているウェルスナビが有利なわけで、どうせやるなら、最大手でという人が増えてくる恐れがある。

そのような事態を避けるために、THEOはウェルスナビとの違いをアピールしなければならない。

UI/UXは当然重要だが…

ネットビジネスの場合は、Web画面自体が営業をするようなものなので、UI/IXは当然非常に重要である。この点について気になるのが、THEOの考え方である。

例えば、上の公式サイトの画面を見ると青が基調となっている。ところが、ウェルスナビも青が基調なのだ。コーラが赤ならペプシは青、富士フィルムが緑ならコダックは黄色というように、大手2社は対照的なコーポレートカラーを採用している。これは、日本のメガバンクでさえそうである。THEOはこの点要対応ではないか?

神々は細部に宿る…

それから、細かい点だが、Membersという社員のスペックを紹介する画面がある。THEOのものは、顔写真だけで経歴が見える社員とそうでない社員がいる。また、写真も印象の良いものを厳選したように思えない。

他方、ウェルスナビは役員のみを紹介している。この点、THEOはもっと整理してみる必要がある。こういったところは、ユーザーは余りチェックしないところかも知れないが、投資家とか同業者とか入社希望者とかはよく見るところであるので、もっと気を遣うべきだろう。

また、ユーザーも預かり資産の推移は気になるところだが、ウェルスナビではプレスリリースで定期的に開示しているのに対して、THEOではこの辺りの更新頻度が不十分な気がする(2019年5月時点)。この点も、キッチリやるべきだろう。

THEOの現状の人材の過不足状況とかはよくわからないが、ウェルスナビとの差を縮めるために打てる手は打つべきであって、Webの色、見やすさ、開示情報の質と量は細かくチェックした方がいいだろう。