【書評】難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えて下さい! 山崎元著

こちらの本、おすすめです。

https://www.amazon.co.jp/難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください-山崎元/dp/4905073243

まず、この著者の山崎元さんがすごい。メディアにもちょくちょく登場されているので、ご存じの方も少なくないはず。
何といっても経歴が特徴で、東大経済学部を卒業後に三菱商事に入社されたのはいいのだが、そのあと、野村投信、住友生命、住友信託、シュローダー投信、バーラ、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一證券、第一勧業アセットマネジメント、明治安田生命、UFJ総研を経て、現在楽天証券経済研究所客員研究員というご経歴の方である。

12回の転職歴という、まあ、金融業界のことは裏も表も知り尽くしているという方であろう。外資系証券だと転職回数が多い人は珍しくはないが、山崎さんの特徴は、国内系金融機関の転職回数が多いことだ。住友生命とか明治安田生命なんて中途で採ってくれるのかなあと思ってしまう。

そういうわけで、金融・資産運用に熟知されている方が書かれているということで信頼できる本である。

本音でわかりやすくズバズバ語ってくれています。

「お金を増やしたかったら銀行には近づくな」と、こんなこと言っていいのかと思うほど本音で切り捲っている。もっとも、その内容は理にかなったもので、銀行の場合だと、若くてお金がない場合は住宅ローンを組ませて金利を稼ぎ、リタイアして退職金が入ってきたら高リスクだけど手数料の高い投資信託を売りつけるからという明快な説明がなされている。

個人向け国債の説明もわかりやすい。

ある程度寝かせるお金ができたら、銀行預金よりは個人向け国債の方が安全で利回りが高いのであるが、100%銀行預金のままで、個人向け国債をまだ持っていない方もいらっしゃるだろう。確かに、本当に元本保証なのか、安全なのかという点に関して、わかりにくい点がある。この点は初心者にとっては、大いに参考になると思われる。

積立NISAでインデックスファンドの分散投資を説明。

本書において、素人でも長期国際分散投資を積み立てで行えば、5%位の運用利回りも可能であることを説明されている。ロボアドバイザーでもそうであるが、ドルコスト平均法による時間分散効果に依拠して、国際分散投資を低コストのインデックスファンドで行うという極めてオーソドックスな運用手法を推奨されている。

説明の仕方は過激ながらも、運用の内容は王道であり、初心者にとって適切な内容になっているかと思われる。

ところで、山崎元さん自身はどんな運用をしてどれくらい資産があるのだろう?

自分として興味があるのは、このようにズバズバ語る金融のプロの山崎元さんはどういった運用をして、どれくらい資産形成できたかということだ。

職歴から推察すると、メリルリンチとパリバの時の年収が3,000万円位で、他は国内系なのでせいぜい1,500~2,000万位の年収だったと推察するが、実際はどうだろうか?

コツコツと積立で分散投資をしていれば、1億円以上は余裕でもっていはずであるが、消費性向等はわからないので、、実際はどうだろうか。