楽天の金融部門に転職(第二新卒含む)する場合の職種、年収、キャリアプラン

1. 何故、楽天の金融部門か?

東大、早慶等のトップ学生の間では、金融機関というと、外銀や国内系金融機関の専門職採用に人気が集中するようだ。

確かに、なるべく早く金融プロフェッショナルとしてのスキルを身に着けて、すぐに多額のお金を稼ぎたいという気持ちは理解できる。

しかし、これらの職種に就けるのはごくごく一部の学生に過ぎないので、他の金融機関におけるキャリアプランも考えたいものだ。

そこで、楽天の金融部門についてはどうかと考えてみた。
楽天の金融部門を選択する場合のメリットとして、以下の3点が考えられる。

① ネットビジネスのスキルを身に着けることができる

楽天は日本で最大級のネット系ベンチャー企業である。そして、楽天カードや楽天証券を中心に多額の利益を実現できており、フィンテック事業も熱心に進めている。

このため、楽天証券とか楽天銀行で金融業務の基本的スキルを身に着けるとともに、ネットビジネスの素養やネットワークを磨くことが可能であるので、将来はフィンテック分野に進んでいくことも可能である。

② ワークライフ・バランスに優れている

外銀や国内系証券会社のIBD等はハードワークで知られ、若いうちにはなかなか自由な時間を確保できない。
しかし、楽天の金融部門はワークライフ・バランスに優れ、外銀のような長時間労働ではない。

このため、将来の起業に向けた準備をすることもできるし、楽天グループの中には企業を目指す若手社員も多い。
皆がとにかく目先のお金重視という価値観とは限らないので、ワークライフ・バランスを重視するのであれば、楽天の金融部門は狙い目である。

③ 英語を磨くことができる

楽天の英語公用語化は有名な話である。TOEICを所定期間内に800点以上取れないと、給与が10%減額されてしまうという厳しさがある反面、英語を習得する研修制度・機会に恵まれている。

将来、キャリア形成していく上で、英語ができるかできないかで転職の選択肢が大幅に違ってくる。ネットビジネスであれば、今後、アメリカ系だけではなく、中国系企業の進出も考えられるので、英語を磨いておけば、ジョブ・オポチュニティは拡大するはずだ。

2. 楽天の金融部門の年収について

① 給与の状況

外銀や国内系金融の専門職と比べると、ワークライフ・バランスに優れ、ネットビジネスという異なる切り口のスキルの習得ができるというメリットがある反面、最大のデメリットは給与面の低さである。

初年度は400万円スタートで、入社3年次で500万円くらいとなる。
そして、5年後の28歳位の時点で600~650万円というのが目安であろうか。
30歳過ぎで700~800万円程度は可能である判明、1000万円というのは難しい。

まあ、大手メーカーと比べると悪くないかもしれないが、国内系の大手金融機関と比較すると、その7掛け位だろうか?給与面だけを見ると、大手金融機関には敵わない。

② 退職金、年金等

楽天の場合、退職金や企業年金は無い。
これは、ネット系企業であり、終身雇用を前提としていないからだとも言われている。これは厳しいところであるが、転職を前提としたキャリアプランを建てている人に向いているということか?

③ 食事について

これも有名な話かも知れないが、楽天の場合、豪華な社員食堂があり、朝食、昼食、夕食がタダである。
仮に1食1000円とすると、一ヵ月あたり、3×20営業日×1000円=6万円ということになる。
特別凄い金額だけではないが、これは楽天特有のメリットである。

3. 金融部門における狙い目のポジション

平成31年4月19日時点でオープンのポジションとしては、以下の楽天証券と、楽天銀行のポジションは面白そうである。

① 楽天証券の投資信託企画・管理業務

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/recruit/job/#skip15

これは楽天特有ではなく、オーソドックスな投資信託のマーケティング企画・管理業務である。

ここでの狙いは、普遍的な投資信託のマーケティング業務を身に着け、加えて、ネットマーケティングのスキルと英語力を取得することである。

キャリアプランとしては、国内系の運用会社(アセット・マネジメント)の投資信託の企画・営業部門に転職することである。国内系の運用会社の場合、英語ができる人が少ないので、英語力があれば重宝される。

国内系の運用会社に転職できれば、30代で年収は1000万円を越えるし、その次に外資系運用会社への転身も可能となる。

せっかく楽天にいる間に、英語とネットのスキルは磨いておきたい。

② 楽天銀行のマーケティング業務

https://job.axol.jp/16/c/rakuten-bank/entry/jobsimple/one/88

こちらは先ほどの楽天証券の投資信託のポジションと違って、楽天特有のビジネスだ。金融におけるWebマーケティングがミッションである。

キャリアプランとしては、フィンテックの方向に行くか、或いは、金融商品が対象でなく他のプロダクトを対象としたWebマーケティングのスペシャリストを目指すという途もある。

Webマーケティングに加え英語力があると将来のキャリアの選択肢は拡がる。また、楽天の社内ネットワークによって優秀な仲間と知り合えば、将来起業やベンチャーに参画という途もあり得るだろう。

まとめ

楽天の金融部門の場合、国内系の大手の金融機関と比べると給与面では負けるが、ワークライフ・バランス、Webビジネス、フィンテック、英語等の他の金融機関では得られないものを手にすることができる。

年収が第一では無いという場合、面白いキャリアを形成していくことが可能ではないだろうか?

メガバンクや大手証券会社、大手保険会社のリテール部門に配属され、自分のキャリアを考え直したいという若手社員にとっては、有用な選択肢の一つとなり得るのではないだろうか?

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