早稲田大学スポーツ科学部【22卒向け】の就職について。MARCHと比較してどうか?

1. 早稲田大学スポーツ科学部の概要

早稲田大学スポーツ科学部の定員は400名。
早稲田の中では比較的小規模な学部である。学科は1学科制であるが、スポーツ医科学コース、健康スポーツコース、トレーナーコース、スポーツコーチングコース、スポーツ教育コース、スポーツビジネスコース、スポーツ文化コースとユニークなコースが存在する。

学生の男女比率は、約7:3で、男子生徒の割合がかなり多くなっている。
キャンパスは高田の馬場ではなく、4年間所沢キャンパスに通うこととなる。

難易度については、パスナビ情報によると、偏差値は65.0であり、法学部や商学部と比べてそれ程大きな差は無いようである。

https://passnavi.evidus.com/search_univ/3190/campus.html

2. 早稲田大学スポーツ科学部の進路、就職について

① 結構、進学者が多い?

早稲田大学は卒業生の進路に関する情報開示が極めて良い。
就職者数が5名でもいる企業や官公庁については、学部別で全て公開してくれている。

https://www.waseda.jp/inst/career/assets/uploads/2019/07/2018careerdata.pdf

これによると、スポーツ科学部の進路報告者数は391名で、そのうち、38名が進学している。私立文系の学部としては、かなり高い進学率では無いだろうか?

② 就職の状況

早稲田大学スポーツ科学部の進路報告者391名のうち、38名が進学し、328名が就職した。
詳細は、上記大学公式HPで開示されているので、ここでは、そのうち上位就職先(3名以上)について紹介したい。

スポーツ科学部(就職者数 328名)
企業・団体名 人数
三井住友銀行 6
東京都教員 6
富士通 4
三菱UFJ銀行 4
東京海上日動火災 4
ニトリ 4
ファーストリテイリング 4
楽天 3
三井住友海上火災 3
みずほ証券 3
トヨタ自動車 3

(出所:早稲田大学HPより抜粋)

3. 早稲田大学スポーツ科学部の就職についての考察

① 大手金融機関を中心に良好な就職状況

意外?なことに、スポーツ科学部も他の文系学部と同様に、大手金融機関が上位を占めている。

例えば、2018年度の場合、3メガバンクの就職者数の合計が11人、大手信託銀行が2人、大手損保が7人、大手生保が3人、大手証券が8人となっている。これらを合わせると31名であり、これだけでスポーツ科学部の全就職者数の約1割を占める。この他にも、金融機関への就職者数は多い。

② 難関企業への就職者も結構輩出している

これも意外?であったのが、超難関企業への就職者も結構存在する。
例えば、総合商社については、三菱商事、伊藤忠、住友商事、丸紅にそれぞれ1名ずつ就職している。

また、電通・博報堂に、それぞれ1名ずつ就職している。

それから、総合系コンサルティング・ファームは、前年度においてはアビーム・コンサルティングに3名、アクセンチュアに1名就職した実績があったが、2018年度についてはゼロであった。

しかし、他にも、キーエンスに2名、TBSに1名、NHKに1名等、かなりの難関企業に就職実績がある。

また、ネット系大手企業については、楽天3名、ヤフー1名、サイバーエージェント1名就職している。

それぞれ人数は少ないものの、母集団が328名しかいないことを考えると、かなりの実績であると言える。

4. MARCHと比較するとどうか?

スポーツ科学部は早稲田大学の中では、偏差値的には相対的に下位に属してしまう。このため、2ch、Yahoo知恵袋系の学歴板では、早稲田大学スポーツ科学部とMARCHの上位学部と、どちらが良いかという議論が交わされることが多い。

この点について、就職実績から見て考えてみると、MARCHの場合、就職先企業について早稲田のようにフル開示をしていないので、正確に比較することはできない。

しかし、限定された開示情報で考えてみると、早稲田大学スポーツ科学部の方が良好と言えるのではないだろうか?

大手の金融機関やメーカーの比率だけで見ると大きな違いは無いかも知れないが、総合商社、電博、コンサルといった就職最難関企業への就職者の比率で見ると、早稲田の方が勝っているのではないかという気がする。

例えば、五大商社については、MARCHからは大学全体で一般職も含めて10名程度であるが、早稲田大学スポーツ科学部は母集団がわずか328名の中から、総合商社に4名就職実績があるし、電博、コンサルも就職者がいる。
この点は、早慶とMARCHの壁のようなものがあるように思えてしまう。

もっとも、スポーツ科学部の場合、強力な体育会のコネがあるのではという意見もあるかも知れないが、それはMARCHも同様であろうし、開示情報だけではその点は何とも言えない。

なお、明治大学商学部の就職状況については、こちらの過去記事をご参照下さい。

https://career21.jp/2019-03-28-192345

5. 早稲田大学スポーツ科学部の就職における課題

早稲田大学スポーツ科学部は、既に偏差値は上がっており、いわゆる上位学部との差は昔ほど開いていないと思われる。その意味で、十分難易度は高く、穴場とは言えない状況になってきている。

そうした中、就職状況は良好であるが、早稲田の他学部との比較において個性を出し切れていないように思える。

スポーツ関連に就職する者はそれほど目立っていないのではないだろうか?
もっとも、スポーツ関連に就職するよりも、大手の金融機関、商社、マスコミに就職する者が増えた方が学生やその両親は嬉しいのかも知れないが、ここは大学側が戦略的にスポーツ科学部をどのように位置づけたいかということによるだろう。

まとめ

早稲田大学スポーツ科学部の就職状況は、一般の人が思っている以上に良好なのではないだろうか?
難易度は既に高くなっているので、穴場とは言えないが、MARCH志望者はここも積極的に併願すべきではないだろうか?

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