法政大学経済学部の就職について。明治大学商学部との比較はどうか?

1. 法政大学経済学部の概要

法政大学経済学部は定員876人、経済、国際経済、現代ビジネスの3学科から構成される学部である。
学生の男女比率については、男子学生の割合が7割強を占め、男子の割合が高くなっている。

法政大学経済学部の特色は、キャンパスが市ヶ谷の高層ビルではなく、西八王子駅からバスで10分程度の郊外にあることである(多摩キャンパス)。
都心か郊外かは好き好きなのだが、最近の傾向だと圧倒的に都心立地が好まれるようであり、この点は課題になるものと思われる。

2. 法政大学経済学部の就職について

① 大学の公式HPによる開示について

法政大学経済学部の卒業生は837人で、うち就職者は777名である。大学院等進学者は7名であり、多くない。

就職者のうち、公務員が4.9%のシェアであり、経済学部にしては公務員の比率が高くなっているのが特色である。

業種別で見ると、金融・保険が約四分の一を占め、続いて情報・通信が14.9%、サービス業が13.0%、卸・小売りが12.8%、製造業が12.4%、製造業が11.7%となっている。
http://www.hosei.ac.jp/careercenter/riyo/syushoku/jhokyo/keizai.html

② 具体的な就職先について

法政大学経済学部の公式HPの具体的な就職先の開示はあまり良くない。主な就職先が以下の通り、列挙されているが、人数等が良くわからない。

日清製粉、ライオン、大正製薬グループ(大正製薬・大正冨山医薬品)、三菱電機、日立製作所、富士通、大日本印刷、三菱UFJ銀行、横浜銀行、三井住友信託銀行、りそなグループ、三井住友銀行、みずほファイナンシャルグループ、千葉銀行、日本銀行、住友生命保険、東京海上日動火災保険、第一生命保険、あいおいニッセイ同和損害保険、損害保険ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、全日本空輸、NTTドコモ、ヤフー、ソフトバンク、アクセンチュア、JTBグループ、オリエンタルランド、楽天、有限責任監査法人トーマツ、東京国税局

(出所:法政大学HPより)

3. 法政大学経済学部の就職に関する評価

上のリストの企業だけだと、就職者全体のほんの一部しかカバーできないので、何とも評価しにくいところがある。

但し、大手金融機関への就職者数が多いことはうかがわれる。3メガバンク、りそなグループ、三井住友信託銀行、千葉銀行、日本銀行、住友生命、第一生命、東京海上日動火災、三井住友海上火災、損害保険ジャパン日本興亜、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券と、大手の銀行、証券、生保、損保の就職実績がある。

金融機関以外では、情報・通信関係において、NTTドコモ、ヤフー、ソフトバンク、楽天が注目される。

また、それ以外のサービス業では、アクセンチュア、オリエンタルランド、JR東日本、JR東海、全日本空輸、有限責任監査法人トーマツといった就職実績がある。

4. 明治大学商学部との比較について

同じMARCHに属するライバル校である明治大学商学部との比較はどうだろうか?両校ともに、個別的な就職先企業については、十分な開示が無いので、比較しようがない。
なお、慶應大学商学部と明治大学商学部との比較については、こちらの過去記事をご参照下さい。https://career21.jp/2019-02-25-064535

一つ言えることは、法政大学経済学部の方が、公務員になる者の割合が高いことである。全就職者の内、約5%が公務員となっている。

また、外銀、総合商社、コンサル、電通・博報堂、キー局、大手デベロッパーといった就職最難関企業への就職者が見られない点は共通している。
ここは両校ともに、改善したいところだ。
若干、明治大学商学部の方が、大手企業のシェアが高いようにも見えるが、確固たるデータはとれなかった。全体としては、特別大きな差は無いということだろうか。

5. 法政大学経済学部の就職における課題

外銀、コンサル、総合商社、大手マスコミ、外資系消費財企業等、就職難易度が高いところに何とか送り込みたいところだが、そこはなかなか難しいだろう。

そこで、少なくとも何らかの就職における強み・個性を出したいところだ。
例えば、IT系に強いとか、流通系に強いといった特色である。

なお、現時点では金融セクターへの就職者がもっとも多いが、今後、メガバンクを始めとする大手金融機関が新卒採用者数を削減することが予想されるので、そういった場合にどこの業界へシフトするかといった戦略が学生にとって重要になって来るだろう。

また、ベンチャー起業をする学生の支援をしたいところだ。トップ校の学生でも、ベンチャー起業をする者の割合は極めて低いので、ここを何とか学校としてサポートできれば面白いだろう。

まとめ

MARCHの一角を占める法政大学経済学部であるが、経済学部の場合には立地上の不利さがあるのだが、就職については公務員や大手企業への就職者がそれなりに多く、全体的に良好と言えるのではないだろうか?

もっとも、今後も少子化が進展していくのは確実であろうから、学校としての就職力を高めておかないと、優秀な学生を確保するのは厳しくなるだろう。

定員の大幅削減や、2020年度の大学入試改革に伴う国立大学受験生の負担増から、法政大学の場合、優秀な外部受験生を取り込みやすくなるのではないだろうか?そうであれば、その間に有効な就職強化策を企画・

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