神戸大学経営学部【22卒の就活生向け】の就職について。金融、商社に強い?

1. 神戸大学経営学部の基本情報

①関西と首都圏における評価のギャップが大きい

実は、神戸大学経営学部に対する評価は、関西と首都圏とではかなり差がある。

神戸大学経営学部は旧三商大の流れを汲み、一橋大学の商学部がライバルである経営・商学系の名門校である。難易度においても、センター試験得点率82%、偏差値65程度が求められ、大阪大学経済学部とほとんど難易度は変わらないとも言われ、立地・環境も良いことから、関西での評価・人気度は非常に高い。

他方、首都圏においては、神戸大学の場合「旧帝大」ではないということと、早慶より下というイメージが強く、せいぜい、横浜国大、千葉大、筑波大学と同じ位というイメージではないだろうか?

なお、定員は260名、2019年入学生の場合は男女比率が約2:1と、男子比率が高くなっている。

https://passnavi.evidus.com/search_univ/0620/department.html?department=030

②神戸大学経営学部の進路の概要

神戸大学経営学部の卒業生278名の内、5名が大学院に進学する。就職者総数は259名であり、そのうち公務員になる者が11名であるので、民間企業就職者数は248名である。

2. 神戸大学経営学部の具体的な就職先について

神戸大学の就職先に関する情報開示は大変良く、京都大学と同様、1名でも卒業生が就職している企業については全て学部別に開示してくれている。

神戸大学経営学部の就職先企業については、結構分散化されており、2名以上のところを以下抜粋してみた。

それに加え、恣意的になってしまうが、いわゆる人気企業は就職者1名のところが多く、これらについても主な企業については抜粋してみた。

9名 三井住友銀行
7名 有限責任監査法人トーマツ
5名 有限責任あずさ監査法人
4名 三菱UFJ銀行、EY新日本有限責任監査法人
3名 江崎グリコ、パナソニック、丸紅、住友商事、ゆうちょ銀行、大和証券、東京海上日動火災、日本生命、ウィル

 

2名

 

サントリーホールディングス、住友化学、住友電工、トヨタ自動車、オプテージ、ニトリ、りそな銀行、三井住友カード、第一生命、リンクアンドモチベーション

 

1名

 

清水建設、アサヒビール、JT、アステラス製薬、P&G、富士フィルム、川崎重工、京セラ、村田製作所、キャノン、日立、富士通、日本IBM、関西電力、ソフトバンク、ビズリーチ、阪急阪神ホールディングス、ANA、オリエンタルランド、伊藤忠、豊田通商、オリックス、京都銀行、三菱UFJ信託銀行、日本銀行、日本政策投資銀行、住友不動産、アクセンチュア、アビームコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング

 

(出所:神戸大学HP 「2018年度 神戸医大学卒業者、修了者の就職・進学状況」より外資系金融キャリア研究所作成。2019/3卒業生対象)

3. 神戸大学経営学部の就職に関する評価

上記の通り、神戸大学経営学部の就職状況は概ね良好であり、希望すれば、ほぼ大手企業への就職は可能と思われる。

特徴としては、まず監査法人への就職者が多いということが指摘できる。これは、神戸大学経営学部は伝統的に公認会計士試験に強いからであろう。また、三井住友銀行を始めとするメガバンク、大手証券会社、大手生損保にも例年一定数が就職している。

そして、神戸大学経営学部の場合、旧三商大の伝統を汲んでいるため、商社への就職にも強い。例えば、2019/3卒業生については、上記のリストにある通り、住友商事3名、丸紅3名、伊藤忠1名、豊田通商1名という就職実績があり、就職者数が250名程度ということを考えると健闘していると言えよう。

さらに、P&G、サントリー、日本IBM、トヨタ、アマゾンジャパン、日本銀行、日本政策投資銀行、アクセンチュア、アビームコンサルティング、リンクアンドモチベーション、シスコシステムズ、ビズリーチ、PLAN-Bなど、新旧の人気業種に非常に幅広い就職実績を有している。

ローカル色については、旧地方帝大の経済系の学部よりも薄く、いわゆる人気企業への就職という点においては、神戸大学経営学部の方が良好と言えるだろう。

4. 一橋大学商学部、慶応大学商学部との比較

課題があるとすれば、在京の有力大学との比較においてであろう。就職偏差値上位企業・就職人気ランキング上位企業に限ってという限定は付くが、超人気企業・超難関企業への就職者数や就職率について、一橋大学商学部と比較すると、かなりの差があると言わざるを得ない。

<一橋大学商学部の就職と課題>

https://career21.jp/2018-12-31-002951/

まず、難易度トップの外銀・外コンという観点からは、一橋大学商学部からは少数ではあるが就職実績がある。

また、国内系企業では最難関の総合商社についても、一橋大学商学部は存在感を示している。

また、慶応大学商学部と比較しても、慶応大学商学部の就職内容は、一橋大学商学部と遜色ないので、ここと比べても、神戸大学経営学部の方が不利だと思われる。

<慶應義塾大学商学部の就職と課題>

https://career21.jp/2019-02-14-064610/

5. 東京の有力大学商学部との差異の原因は何か?

①情報量の差か?

そもそも、神戸大学経営学部の学生が、外銀・外コンを志望しているのかどうかはよくわからない。ただ、十分に理解した上で志望しないのであれば問題ないが、そもそも、情報が不十分だから志望しないというのであれば問題であろう。

外コンといっても、MBB等の戦略系の場合には、採用人数が少なく、同じ大学であれば理系が優位なので、志望者が少ないのは理解できなくもない。

しかし、近年大量採用を行っている総合系ファーム、例えば、アクセンチュア、デロイトトーマツ・コンサルティング、PwCコンサルティング、ベイカレント・コンサルティング、アビームコンサルティング、シグマクシスといったところには興味を示しても良さそうな気もする。

キー局、電通、博報堂といった大手マスコミ関係は、どうしても東京が有利なので仕方が無いが、総合商社の場合は、住友商事、伊藤忠、丸紅という伝統的に神戸大学が強い企業があるので、人数的に合わせてコンスタントに10名くらい内定者を出したいところである。

②東京に出ていくのは費用も労力もかかるが…

神戸大学経営学部の場合、個々の学生が希望して相応の準備をすれば、コンサルティング・ファーム、総合商社、大手マスコミ等から内定を得ることも可能であろう。

そのためには、東京に出て行って、東大、一橋、早稲田、慶応といった大学の優秀層を知る必要がある。そのためには、費用も労力もかかり、大変ではあるが、地域的な不利さはいかんともしがたいので、ここは踏ん張るしかない。また、学校やOB会もサポートすべきであろう。

この点、関西の有力大学で検討しているのが京都大学経済学部である。ここの就職内容は、東京のトップ大学の経済系の学部とほとんど変わらない。学生は、夜行バスとかを利用して東京での就活を行うといった努力をしているようだ。

神戸大学経営学部の学生の場合、京都大学経済学部の知り合いがいる場合もあるだろうから、東京メインの就活をする友人を見つけて一緒に活動をするのもいいかも知れない。

<京都大学経済学部の就職と課題>

https://career21.jp/2019-02-26-064501/

感想

神戸大学経営学部の就職状況は全般的に良好と言える。関西に存在する分、他の地帝系の経済学部よりも就職力は高いと言えそうだが、反面、一橋や慶応などの東京の有力校と比較すると不利な点は否めない。

外銀・外コン・総合商社、或いは、大手マスコミ等を狙うのであれば、情報を収集し東京に出向いていく他は無い。それは在京の有力校と比べると振りであるが、同じ関西の国立大学である京都大学経済学部の学生は対応できているようなので、参考になるのではないだろうか。

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