学歴ロンダリングによるキャリアアップ。一橋大学経営管理専攻経営分析プログラムの魅力

1. 学歴ロンダリングによるキャリアアップの可能性

学部よりも偏差値的に上の大学院に行くことを学歴ロンダリングなどといって
揶揄されたりもするが、それによってより良いキャリアを形成できれば
行ったもの勝ちである。

別に不正をしている訳でも何でも無いし、企業側も学部の学歴も見た上で
採用をしているので、何ら問題はないだろう。

それでは、学部よりもランクが明らかに上の大学院に行くことによって
本当により良いところに就職ができるのかが気になるところである。

この点についてはは、もちろんその人次第というところはあるものの、
一般的には十分可能であろう。

その中で、一橋大学大学院 経営管理研究科 経営分析プログラムは
おススメである。

学校がHPで開示している就職先はこのようになっている。

http://www.ma.hub.hit-u.ac.jp/voices/after-completion/

この大学院の経営分析プログラムは1学年の定員が40名程度であるのだが、
就職先には、ATカーニー、ゴールドマン・サックス証券、
シティグループ証券、シグマクシス、ベイカレントコンサルティング、
UBS証券、デロイト・トーマツ・コンサルティングと、
外銀とかコンサルに就職実績があるのだ。

2. 一橋大学経営管理専攻経営分析プログラムとは何か?

一橋大学の場合、国立キャンパスの他に、神田一橋に社会人を対象とした
MBAコース(国際企業戦略研究科)の2つの研究科をもっていたのだが、
数年前に組織再編を行った。

このため、大変紛らわしいのであるが、主として社会人経験の無い
学部生を対象とした大学院で、研究者養成コースじゃない方を
経営分析プログラムと称しているようだ。

ここは平日の昼間に国立キャンパスで授業が行われ、企業に勤務している
ことは想定していないので、卒業時にはどこかに就職することとなる。
このため、院卒の新卒扱いで就職活動ができ、大学側も就活の
サポートをしてくれるようなので、良好な就職が期待できるという。

3. 授業内容・プログラムについて

経営分析プログラムにおいては、普通の事業とゼミの両方が行われ、
学部と比べると、かなりの量の勉強をさせられるようだ。

このため、アルバイト三昧とか副業を準備し放題というわけには
行かないと思われる。

もっとも、所詮は大学なので社会人としてハードに働くことと比べると
大したことでは無いだろう。

4. 国立なので学費がとにかく安い

一橋大学大学院の経営分析プログラムは就職が良好なことに加えて、
学費が安い。

入学金が282,000円。
授業料(年間)が535,800円である。
2年間で130万円程で卒業できる。
もちろん、国立なので、これが全てで他に施設費とか寄付金が取られる
ことはない。

文系なのにわざわざ大学院に2年間行くということは、その間給料が
もらえないことに加え、授業料を払わなければならないという
金銭的なデメリットがあるのだが、一橋大学の経営分析プログラムの
場合だと、安価な授業料で済むので、いいところに就職ができれば
かなりの効率の良い投資ということになる。

もちろん、最終学歴は一橋大学大学院卒ということになるし、
OB/OG会である如水会にも加入できるので、一生、「一橋卒」
ということになる。

5. 入学難易度:結構難しい…

就職状況も良好だし、学費は安いし、最初にいいことばかりを言って
申し訳ないが、唯一の問題点は、入学するのが結構難しいという
ことである。

上で引用した学校のHPに過去の入試状況が載っているが、
2018年度の場合、
出願者が166名に対して、合格者数が47名であり、
競争率は3.5倍である。

このため確実に入れるというわけには行かないようだ。

6. 慶應ビジネススクール(KBS)と早稲田ビジネススクール(WBS)の併願

一橋大学の経営分析プログラムは、競争率が3.5倍もあるので、
ここ一本だとどうなるかわからない。

そこで、大学院による学歴ロンダリングに拘る場合には、
慶應と早稲田のビジネススクールを併願すればいいだろう。

もっとも、両校ともに私立なので学費が結構かかる。
慶應の場合は特に高く、2年間で400万円位かかる。
(その分競争率が低く、入りやすいというメリットはあるが…)

したがって、その場合には費用を何とか工面できる人限定ということになる。

最後に

大学院進学率が高い理系の場合には、どこの有名大学院にも、
かならず一定数ロンダ組がいるようだ。

別にロンダ組であっても良好な就職先と高い評価をもらえるのであれば
躊躇することは無い。

私立の場合だと学費が掛かるのが厳しいところであるが、
こういった選択肢を使ってキャリアアップできるのであれば使わない手は
無いので、大学院で逆転を図りたいという人は、検討しても面白い途
だと思う。

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