横浜国立大学経済学部の就職と課題について。慶應大学商学部、明治大学商学部と比較するとどうか?

1. 横浜国立大学経済学部の基本情報

横浜国立大学経済学部の定員は238名である。地元占有率は低く、2割を切る水準である。男女比については、男性が80%、女性が20%と男子の比率が高いのが特徴である。

2. 横浜国立大学経済学部の就職状況

卒業者総数222名のうち、進学者が7名である。就職者は196名であり、そのうち28名が公務員として就職した。このため、民間企業への就職者数は168名となっている。

横浜国立大学経済学部の就職先については、大学の開示が非常に良い。学部別で、1名でも就職している企業があれば全て開示してくれている。

http://www.ynu.ac.jp/career/support/data/index.html

とりあえず、2名以上の就職者がいる企業を抜粋すると、以下のようになる。

※平成29年度卒業生。大学公式HPデータを基に作成

6名 富士通
5名 横浜銀行
3名 みずほFG みずほ証券 商工組合中央金庫 日本生命
大成建設 SCSK TIS 三井住友銀行
2名 三菱UFJリース 三菱UFJ信託銀行 信金中央金庫 レイス
JTBコーポレートセールス あいおいニッセイ同和損保

文系学部であるのに、富士通がトップというのは意外感があるが、それ以外は、大手金融機関や情報通信業のシェアが高い。

大学の公式HPで示されている通り、民間企業就職者の約3割は、銀行、保険、証券等の大手金融機関に就職する。その次に多いのが、情報通信セクターで、SCSKやTISといった大手SIerがランクインしているが、他にはソフトバンク、オービック、日本IBM等、約2割強がいわゆるIT系大手に就職している。

その他の業種にはまんべんなく、分散しているイメージである。

なお、ゴールドマン・サックス証券、三井物産にも、それぞれ1名だが、就職者が存在しており、キラリと光っている。また、サントリー、東京海上、アクセンチュアなどの人気企業への就職者もいる。

人数が少なく、やや地味目な感もあるが、超一流企業にも人材を輩出する等、
国立大学としての存在感は示せているように思える。

3. 横浜国立大学経済学部の就職における課題

①ライバル校との就職力の比較

まず、現状の就職状況をどのように考えるかについてであるが、他大学と比較してみる。

同じ国立大学で、比較対象となるのは、地方の旧帝国大学、要するに地帝では
ないだろうか?「旧帝」というステイタスでは劣る反面、首都圏という地の利で勝っているため、気になるところだ。

高就職偏差値企業・就職人気ランキング上位企業への就職力、就職率という観点では、横浜国立大学経済学部>地帝経済学部であろう。

他方、慶応大学商学部と比較すると、明らかに、慶応大学商学部の方が就職率は高そうだ。

明治大学商学部と比べると、若干、横浜国立大学経済学部が若干有利というところであろうか。

②ライバル校との比較をした上での課題

全体的に大手企業への就職は可能のようであるが、業界トップ、或いは、外銀・外コン・総合商社、大手マスコミといった超上位企業での存在感にやや欠けるというのが課題だろうか。

例えば、金融機関の場合、銀行、損保、生保、証券において、メガバンク、大手信託銀行、東京海上、日本生命、野村證券といった業界トップ企業の比率があまり高くないように見える。

また、首都圏に存在する有力国立大学の経済学部であるにもかかわらず、キー局、電通、博報堂、大手デベロッパー、外資系メーカーといったところへの就職者が見られないところが、地味目な印象を与えている。

もちろん、それは学生が志望しないからだというのであれば問題は無いが、結局、大学の評価は中長期的には就職力も反映されるのであるから、学校やOB会もそのあたりは配慮してあげた方がいいのではないだろうか。

③学生の対応策

横浜国立大学経済学部は、横浜市内にあるのだが、地理的には都心からそれなりに離れたところにある。従って、意識しないと、東大、早慶といった東京のトップ校の優秀層の状況が見えなくなってしまうかも知れない。このため、東大や早慶の友人と意識的に情報交換すべきである。

また、民間企業就職者数は200名を切るような小規模な組織でありながら、学部内格差があるように見られる。

ゴールドマン・サックス、三井物産、アクセンチュアなどから内定をもらった学生がいる反面、比較的小規模な企業に就職している者もいるようなので、このあたりは学校やOB会がサポートして欲しいところだ。

それから、首都圏にある経済学部であるが、ネット系企業への就職やベンチャー起業というのがあまり見えてこない。経済学部であるので、ニュービジネスにも関心を持つことができれば、良いのではなかろうか。

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