名古屋大学経済学部の就職と課題について

1. 名古屋大学経済学部の基本情報

名古屋大学経済学部は1949年に設置された、いわゆる旧帝国大学の経済学部であり、難関大学経済学部の1つとされている。

現在の定員は205名であり、経営学科と経済学科との2学科体制である。

地元出身者の比率は約6割であり、九州大学経済学部と比べると、若干地元比率が高い。

2019年入学生に関して、男女比率は、男子が67%、女子が33%と、かなり男子比率が高くなっている。九州大学経済学部の場合には、約8割が男子なので、比較すると若干女子比率が高い。

https://passnavi.evidus.com/search_univ/0490/department.html?department=020

2. 名古屋大学経済学部の就職状況

名古屋大学経済学部の就職先に関する公式HPの開示はあまりよくない。学部別の主要な就職先が10社ほど紹介されているだけである。

概要としては、卒業生207人のうち、8人が大学院に進学する。そして、就職したのは189名であり、うち公務員が13人となっている。民間企業への就職者は約93%なので、法学部と比べるとかなり民間企業への就職者の割合が高いと言えよう。

したがって、民間企業就職者数は200名を切る人数であり、名古屋大学経済学部生の稀少性は高いと言える。

民間企業の具体的企業名は、大学のHPでこのように紹介されているのみである。(平成30年度卒業生)
http://syusyoku.jimu.nagoya-u.ac.jp/data/H30shushokusaki.pdf

これをベタ打ちしてみると、以下の通りである。

アイシン精機
あずさ監査法人
オービック
住友電気工業
中部電力
デンソー
JR東海
トヨタ自動車
パナソニック
三菱UFJ銀行

これは人数順ではなく、あいうえお順であろう。

これを見る限り、かなりローカル色が強いことがうかがえる。アイシン精機、あずさ監査法人、オービック、住友電気工業、中部電力、デンソー、JR東海、トヨタ自動車、パナソニック、三菱UFJ銀行と上位10社のうち、5社が地元企業である。そして、特に、トヨタ系3社が全て上位10社に入っているのは驚きである。

他方、経済系の学部であるにも関わらず、金融とIT系企業が少ないのも意外である。なお、オービックは名古屋銘柄ではないが、地方旧帝大に対して熱心に採用活動を展開しているからだという話も聞く。

3. 名古屋大学経済学部の就職における課題

同じ旧帝国大学である九州大学経済学部と比べても、地元色が強い。それ自体は、価値観の問題なので、いいとも悪いとも言えないが、豊田通商、名鉄、東邦ガス、LIXIL(INAX)、日本ガイシ、大垣共立銀行等がランキングに入っていない理由がよくわからない。

他方、非ローカル企業について見ると、上位10社までしか開示が無いので何とも言えないが、有力大学でありながら、三井住友銀行、みずほFG、二大信託銀行が入っていないのが意外である。また、東京海上、日本生命あたりの大手金融機関も見られない。

また、外銀・外コン・総合商社という、有力大学の学生が目指す最難関企業についても、就職者は見当たらないようだ。

学生が希望しないのであれば問題は無いのであるが、高就職偏差値企業・人気ランキング上位企業への就職者数・就職率ともあまり高くないように見える。

この点については、早稲田・慶応は当然として、MARCHと比較しても少ないようである。

4. 名古屋大学経済学部の就活における対応法

そもそも、名古屋大学経済学部の学生自体が、外銀・外コン・総合商社といった企業に興味が無ければ、それは問題が無い。しかし、情報が不十分なために、そのあたりの企業の魅力がよくわからない、或いは、応募しても落とされてしまうのであれは相応の対策が必要だ。

そのためには、東大、早稲田、慶応の学生と戦うためには、情報を取っておく必要があるので、リクナビではなく、外資就活を日々チェックすべきだ。

https://gaishishukatsu.com/

また、積極的に東京に出向いて、東京のトップ学生のレベルを把握することが重要だ。名古屋大学の場合には、地理的には他の旧帝国大学よりも東京へのアクセスが良いので、なおさら、積極的に東京の就活イベントに参加してみるべきだ。

外銀・外コン・総合商社、大手マスコミ、コンサルティング・ファーム、といった業界には興味が無く、地元に残りたいという意向が強いのであれば、地元企業を狙えばいいだろう。

もっとも、銀行については今後全体的に新卒採用数を抑制していくことが見込まれるので、名古屋大学経済学部の様に金融シェアが低い場合には、その影響を受けにくいということが出来るかも知れない。

感想

名古屋大学経済学部というと、れっきとした旧帝国大学の経済学部であり、地元の経済圏も大きく、また、東京或いは関西にもアクセスしやすい。このため、人気企業・高就職偏差値企業への内定者数が、九州大学等と比べて、もっと多いかと思っていたが、そうではないのが意外であった。

地元志向が強いのであれば問題無いが、情報が不足してるのであれば、積極的に情報を取って、東京にもガンガン出ていくべきであろう。

企業としては、名古屋大学経済学部は旧帝国大学というネームバリューがあるし、何といっても民間企業就職者は200人を切るという稀少性が魅力だ。

従って、十分な対策を採れば、もっと有名企業への内定者を増やすことは可能だろうから、挑戦してみる価値は十分あるだろう。

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