元祖「国際系」学部の青山学院大学国際政治経済学部の就職と課題。早稲田の社会科学部や国際教養学部と比較するとどうか?

1. 元祖、人気の国際系学部の青山学院国際政治経済学部の就職について

①老舗の国際系学部の青山学院大学国際政治経済学部

早稲田、明治、法政、立命館、そして国際基督教大学に国際教養大学。「国際」と名の付く大学、学部は大人気の様で、入試の難易度が同じ大学の他学部よりも頭一つ高く、就職もワンランク上だと考えられている。

「国際」という名の付く学部は、2000年以降に新設されたところが多いが、青山学院大学国際政治経済学部は1982年に創立であり、国際ブームの先駆者である。

1980年代、要するに、バブル期から青学の国際政治経済学部は別格であるという
認識が学外、学内においてあり、その就職力が気になるところである。

②青山学院大学国際政治経済学部の就職先について

ところが、残念なことに、学校の公式HPにおいては、上位20社ほどの会社名が記載されているのみである。少人数なので、ロングテールなのは理解できるが、どうせなら京都大学のように全開示して欲しいものである。

なお、青山学院大学国際政治経済学部の人数は1学年約280名、進学者が6名で、
詳細不明が31人であり、就職者総数は249人である。

後程言及するが、何か比較があった方がいいと考え、青山学院大学国際政治経済学部の就職者数上位ランキング企業の横に、参考として早稲田大学社会科学部の
就職者数を記載してみた。

なお、早稲田大学社会科学部の就職者数合計は598人なので、青山学院大学国際政治経済学部の約2.4倍である。

青山学院大学国際政治経済学部 早稲田大学社会科学部
日本航空 6 2
三菱UFJ銀行 6 5
日本IBM 5 1
三井住友銀行 5 4
みずほFG 4 7
近畿日本ツーリスト 3 NA
サイバーエージェント 3 0
日本生命 3 7
ANAエアポートサービス 2 NA
鹿島建設 2 0
大和証券 2 6
中日新聞社 2 NA
テレビ朝日 2 0
日本銀行 2 0
日本政策金融公庫 2 2
日本ヒューレット・パッカード 2 NA
野村證券 2 5
博報堂プロダクツ 2 NA
丸紅 2 0
三菱UFJ信託銀行 2 2
楽天 2 5

 

2. 青山学院大学国際政治経済学部の就職について

具体的な上位就職先企業については、上記の表のとおりである。こちらの企業については、ほぼ優良企業と考えて良いだろうから、上記ランキングに載っている企業への就職者総数は61人であり、全就職者数の約1/4である。従って、それなりに良好な就職状況であると言える。

全体的な特徴としては、銀行、信託銀行、生損保、証券等の金融機関への就職者の割合が2割弱なので、あまり金融志向は強くないと言える。

また、少々気になるのが、人気のコンサルティング・ファームへの就職者が見当たらないからである。このランキング表に載っていないだけかも知れないが、アクセンチュア、PwC、デロイトトーマツコンサルティング、アビーム・コンサルティングあたりの企業への就職者数が気になるところである。

それから、総合商社については丸紅が2名とあるだけである。しかし、その2名はいずれも女子ということであるので、一般職の可能性も高い。いずれにせよ、総合商社の就職はかなり厳しいということだろうか?

他方、日本航空6名、サイバーエージェント3名、テレビ朝日2名、楽天2名と、サービス業における強みを発揮しているところもある。

全体的に見ると、優良企業、大手企業への就職は何とかなりそうに見える反面、コンサル、総合商社等の最人気・最難関企業への就職はかなり厳しいように見えるのが課題であろうか?

3. 早稲田大学社会科学部との比較

青山学院大学国際政治経済学部は、学生は望んでいないかも知れないが、MARCHということにされている。そして、MARCHの中では最上位・最難関学部として取り扱われているのではないだろうか?

そうなると気になるのは、早稲田大学の非上位学部との比較である。難易度的にはあまり変わらないとなると、どちらを選択すべきかについては就職力がカギとなる。

上の比較表を見ると、早稲田の社会学部の就職者数が2.4倍ということを加味すると、少なくとも「率」で見ると、青山学院大学国際政治経済学部の方がやや優位に見える。

商社については、青山学院大学国際政治経済学部からは厳しいと考えられるが、
他方、早稲田大学社会科学部も、三菱商事1名、住友商事2名の合計3名だけなので、こちらからも難しい状況にある。従って、商社については特に両者差は無いだろう。

早稲田大学社会学部の方が優位と思われる企業は、コンサル系で、アクセンチュア3名、アビームコンサルティング3名、ベイカレント1名という実績がある。
また、キーエンスに4名というのも注目される。

比較すると、トータルではそれほど大きな差はないかも知れないが、「率」に着目すると、若干青山学院大学国際政治経済学部がやや優勢というところか?

4. 早稲田大学国際教養学部との比較

同じ、「国際」系ということであれば、早稲田と比較するならばここかも知れないが、入社難易度に差がある。

そして、就職力で比較しても、早稲田大学国際教養学部が明らかに有利と言えるだろう。

感想

青山学院大学国際政治経済学部は国際系学部の元祖であり、十分な知名度もあるのだが、残念ながら、就職力に関しては、まだまだ早慶の上位学部には達していないだろう。

最近では、ライバル校も国際系の学部を設置してきたため、独自性が薄れてきた
きらいがある。

また、国際系ではないが、立教大学の経営学部なども独自の教育で急上昇してきているので、うかうかしてはいられない。

青山学院大学国際政治経済学部が、更に上のステージを目指すには、外銀・外コン・総合商社に、少数でも送り込むということが必要になってくるのではないだろうか。

もちろん、現状でも、それなりの大手や優良企業への就職という点では特に問題は無いのだろうが。

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