早稲田大学教育学部の就職と課題。早稲田大学社会科学部と比較するとどうか?

1. 早稲田大学教育学部の就職状況

①早稲田大学教育学部の就職に関するデータ

早稲田大学の場合、全学部で5名以上就職している企業・官庁について、学部別に詳細に開示をしてくれている。
https://www.waseda.jp/inst/career/assets/uploads/2018/07/2017careerdata.pdf

このため、学部別に就職状況の分析を行いやすくて便利なのだが、データがPDFであるため、ある程度マニュアルの作業が必要となる。

このため、早稲田大学全学部のランキングに沿って、教育学部からの就職者をほぼこのリスト順に拾ってみた。マニュアルワークであり、リストに掲載されている企業全てを拾っていないので網羅性にも欠けるが、大体の傾向はつかめると思うのでそのあたりはご容赦いただきたい。

②早稲田大学教育学部の具体的な就職先について

上記で引用した大学のデータベースを基に、ランキング表を作ってみた。なお、後程検討を行う、社会科学部との比較のために、右隣に社会科学部の就職者数の欄を追加している。

ちなみに、就職者数の数は、教育学部が807人、社会科学部が598人であるため、実数だけで単純比較をしても厳密な優劣はわからない。社会科学部の各就職者数をざっと1.3倍すると、母集団の人数差を修正した上でのイメージがわかる。

社学 教育
アクセンチュア 3 7
みずほFG 7 4
三井住友銀行 6 11
三菱UFJ銀行 5 5
全日空 2 5
博報堂 1 0
東京海上 4 7
丸紅 0 2
アビーム 3 1
三菱商事 1 1
住友商事 2 1
国家公務員一般職 10 5
日本航空 2 3
三井物産 0 2
NHK 4 6
損保ジャパン日本興亜 5 3
三井住友海上火災 6 2
本田技研 1 2
野村證券 5 2
日本生命 7 2
アフラック 6 2
キャノン 0 1
伊藤忠 0 0
富士通 8 11
NTTデータ 1 8
東京都 7 6
KDDI 4 5
大和証券 6 4
三菱電機 4 3
トヨタ 0 3
あいおいニッセイ同和 4 2
パナソニック 2 2
ソフトバンク 2 2
電通 0 1
東京23区職員 2 12
東京都教員 0 8
第一生命 3 7
三井住友信託銀行 6 4
ドコモ 2 3
りそなグループ 2 2
野村総合研究所 0 0

2. 早稲田大学教育学部の就職状況の評価

教育学部なので、東京都23区の職員や東京都の教員が多いというのは理解できる。しかし、民間企業への就職者が大半である。

例えば、大手金融機関にも、3メガバンクに20人、大手損保に14人、大手生保に11人、大手証券に6人と、このリストにある企業だけで51人と、約6%が就職している。

このリスト外にも、大手金融機関に就職している者が散見されたので、1割位は大手金融機関に就職するのではないだろうか?

また、人気のコンサルにも、アクセンチュアに7人、アビームに1人と就職者がいる。

マスコミにも、NHK6人、電通1人と就職者がいるし、総合商社の大手五社にも6名就職している。

それ以外にも、富士通、三菱電機、全日空、日本航空、ドコモ、パナソニックなど、人気のメーカーやサービス業にも幅広く、就職している。

全般的には、良好な就職状況と言えるのではないだろうか?

3. 早稲田大学社会科学部との比較

政治経済学部などの上位学部には敵わないかも知れないが、早稲田大学教育学部も就職状況は悪くは無いということは誰でも予想できることであろう。

しかし、興味が持たれるのは早稲田の他学部との比較であって、社会科学部と比べてどうかというのが気になるところでは無いだろうか?

上記のリストを見ると、人数調整(社会科学部の各就職者数の3割増し)をしないと、両学部のフェアな比較はできないが、何となく教育学部の就職状況の方が若干良いというレベルであろうか?

もっとも、大手金融機関については、社会科学部が検討しており、特に差は無いと言えるのではなかろうか?

気になる総合商社であるが、大手五社について見ると、教育学部が6人、社学が3人ということで、若干教育学部が有利なのかも知れない。

また、電通と博報堂の合計は、両学部とも1名であり、この点については特に差は生じていない。

結局、教育学部と社会科学部の就職力について比べて見ると、トータルではほんの少しだけ、教育の方が勝っているという程度だろうか。もっとも、大手金融機関に就職するのであれば、両学部の間には差は特に無いと言えるだろう。

4. 教育学部の就職における課題

全般的に、早稲田大学教育学部の就職状況は良好であると考えらえるが、何か特定の分野に強いというような特色、アピールポイントがあればなお良いだろう。

例えば、教育系のスキルを磨いて、リクルートとかベネッセとか、そのあたりを狙ってもいいかも知れない。

なお、総合商社については、政治経済学部や商学部と比べると、難しい状況にある。学歴フィルターは総合商社でもクリアできるのであるが、そこから先は早稲田同士で決められた椅子を巡っての争いとなるので、海外留学経験等、何らかの強みを磨いておく必要があるだろう。