ポルシェを買う人の年収、職業、年齢、ローン使用率等について

ポルシェの場合、大昔から形が変わらないので、中古車が数多く流通しており、最近では、カイエン、マカンといったSUVの存在感が高まって来ている。このため、中古車市場だと、価格帯も300万円~3000万円、2シーターから5人乗りSUVと用途も幅広い。

そこで、今回は、狭義のポルシェ、要するにポルシェ911カレラの「新車」に焦点を当てて、その年収、職業等に検討したい。

1. 何故か本来のスポーツカーよりも人気の高いSUV

①ポルシェと言うとカレラのイメージだが、売れ筋はSUVタイプ

ポルシェというと、原則2シーター(2+2)である小型スポーツカーのカレラが想起されるはずなのだが、最近では、SUVのカイエンとかマカンが人気のようだ。

都内のディーラーの場合は、約6割がSUV(カイエン+マカン)ということで、本来の小型スポーツカー専業メーカーであるポルシェのイメージから外れてきている。

②カレラよりも、SUV(カイエン+マカン)が好まれる理由

その理由としては、実用性であろう。家族持ちの場合、2シーターだともう1台車が必要であるが、都内の住宅・駐車場事情からすると、2台以上持つのは難しい。従って、1台で完結できるSUVにせざるを得ない。

③SUVであれば、わざわざポルシェじゃなくても、ベンツやBMWを買えばいいのではないか…

SUVがいいなら、ベンツ、BMW、アウディでも選択できるじゃないかということだが、都内ではベンツやBMWはありふれており、ポルシェといブランドが選好されているのだろう。

例えば、2019年の輸入車販売台数ランキングを見ると、1位のメルセデス・ベンツは年間6万6553台売れている。これに対して、ポルシェの販売台数は9位で、年間販売台数は7192台である。このように、ポルシェの販売台数はベンツの1割強しか無いので、稀少性の割に知名度が高いポルシェにベンツやBMWの客層が流れて来ているのかも知れない。

また、親会社がVWグループであるので、ポルシェのポリシーがどうこうよりも、売上至上主義にならざるを得ないので、売れるのであれば歓迎なので、SUVのカイエンやマカンの販促を掛けているということも推察される。

2. 従来のポルシェファンとしてはSUVではなくカレラにこだわりたい

①カレラの場合は、シンプルな「カレラ」で良い

売れ筋がSUVであったとしても、従来からのポルシェファンであれば、小型スポーツカーのカレラに拘りたい。

カレラの場合、GT3というレーシングカーのような特殊な仕様のものもあるが、売れ筋はカレラかカレラSだという。カブリオレとか4WDタイプのカレラ4をわざわざ買う必要は無いだろう。
https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-carrera-models-1/

②2019年にフルモデルチェンジがあり、カレラは若干値上げした…

カレラについては、2019年にフルモデルチェンジがあり、2019年の夏頃から納車がされるようになった。そうなると気になるのは値上げである。

従来のモデルは車両本体価格が約1300万円、オプション諸経費を入れると最終的な購入価格が約1500万円であったが、その後にフルモデルチェンジがあり、少々値上がりしてしまった。2021年8月時点において、911カレラのベーシックモデルは1,429万円である。フェラーリやランボルギーニの値上がり速度と比べると、変化は少ないが、オプションや諸経費を含めると1,700万円程度を用意しなければならなくなった。もっとも、リセールバリューの高さを考慮すると、これぐらいであれば許容範囲だろうか。

<公式HP:新型911シリーズ>

https://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-models/carrera/

3. ポルシェ(カレラ)を「買える」人

①ローン使用率が非常に高く、「買える」人の範囲は拡がっている。

ポルシェは、オートローンを組むことが可能だし、残価設定ローンも用意されている。

金利は2.9%(2020年6月時点)と以前の3.9%と比べて、かなりお得になっている。

都心の正規販売店で聞いたところ、何と8割位がローンを使用しているという。その理由の1つには、コロナウイルスの問題によって、手元のなるべくキャッシュを残しておきたいというお客さんが増えたことだという。

また、残価設定ローンも当然用意されており、ローン使用者のほとんどが残価設定ローンを活用するという。

このため、頭金をどれくらい用意できるかにもよるが、そこそこの頭金を用意できるのであれば、年収1500万円位から、ポルシェカレラの新車を購入することは可能だ。もっとも、それは物理的に購入可能というだけであって、年収1500万円で新車のポルシェ911カレラを購入するというのはあまり現実性は無いが…

②カレラの購入者の特徴は平均年齢が高いこと…

ポルシェカレラの購入者の特色として、平均年齢が高いことがあげられる。形が昔から変わらないし、70年代の漫画「サーキットの狼」やスーパーカーブームの影響を受けてきたバブル世代やその上の世代から人気があるため、50代以上が多いという。

③カレラはリセールヴァリューが高いので安心してローンを組める

また、カレラはポルシェの中でも特にリセールヴァリューが高い。普通は3年経つと、新車時の半額位でうれればまずまずだが、カレラの場合は、何と70%位で売却できるという。これは、カイエン、マカンのSUV組とは異なる特色だ。

このため、ローンを組んで購入しても苦しくなったら途中売却できるという安心感がある。

以上のような状況を考慮すると、健全な生活をしていて50歳以上になると、それなりの貯蓄や相続もあることだから、年収1500万円位あれば購入可能なのである。

4. ポルシェ(カレラ)を買う人

①余裕を持ってカレラを買うには、年収3000万円位は必要な模様

先ほどのように、オートローンを使えば、リセールバリューも高いし、キャンペーン金利を使えるチャンスもあるので、年収1500万円もあれば購入可能である。

しかし、購入が可能というのと、余裕をもって買うことができるというのは少々意味が違うわけで、実際に購入している人の多くの年収は、1500万円よりも高く、東京の場合には年収3000万円~5000万円くらいの年収層がマジョリティということのようだ。

②職業的には「医師」(開業医)が目立つか?

職業については、複数のディーラーの人が言っていたが、「(50代の)医師」が多いとのことである。もちろん、勤務医ではなく開業医ということである。それは、丁度年収3000万円~5000万円というレンジと合致するのではないだろうか?

また、依然と比べてローン使用率が上がって来ており、会社経営者が法人名義で購入するケースも多いそうだ。

これは、ランボルギーニ、マセラティ、ベンツ(Sクラス)にも見られる傾向で、ポルシェの場合も同様のようだ。比較すると、フェラーリがキャッシュ購入比率が若干高いかも知れない。

<ランボルギーニを買う人の年収、職業等>

https://career21.jp/2018-10-09-143404/

年齢が50歳以上で、ローン利用比率は8割程度、法人名義での購入割合が五分五分、年収3000万円~5000万円、開業医が多いというのが購入者の属性のイメージである。

派手なイタリア車(フェラーリ、ランボルギーニ)と、堅実なドイツ車という違いがあるのかどうかわからないが、相対的にポルシェカレラの購入者の方が堅めの職業ということであろうか。

高級車であることは間違いないが、フェラーリの半額で変えて、故障が無くリセールヴァリューも高いという、素晴らしい特性を持っている。

頭金さえしっかり出せれば、年収3000万円なくても買えるので、コツコツと貯蓄と年収を上げていきたいものだ。

5. 本気で新車のポルシェ911カレラを買いたければ、会社経営者を目指すべき?

現状のポルシェ911カレラのオーナーについては、年収では3,000~5,000万円、職業的には開業医が目立つということであるが、サラリーマンで年収3,000万円以上を実現するには、大企業の役員になるか、外資系企業の管理職、或いは保険やM&A仲介の様な歩合営業職で成功を収める他ない。大企業の役員の場合には、年齢でいうと年齢50歳以上の世界なので、そこまで待てないし、出世には運の要素も強いので頑張っただけではどうしようもない。

そうなると、開業医に方向転換してなるのは難しいので、外資系か歩合営業を狙うしかないが適性もあるだろう。

そこで、会社経営者を目指すのがいいかも知れない。何故なら、「経費」が使えるからだ。会社経営者と言っても、IPOで成功すると言った大きなビジネスでなくても、手堅くキャッシュを稼ぐことができればいい。

例えば、ベントレーの場合、本体価格にオプション・諸経費を含めると3000万円を超える、ポルシェ以上の超高級車であるが、正規ディーラーに聞くと年収では2000万円代の会社経営者が多いという。もっとも、この年収2000万円というのは自分が経営する会社からの役員報酬であって、保有は会社名義で、代金は残価設定ローンを組んで会社の経費から支払われるのだという。

<ベントレーのオーナーの年収と職業について>

https://career21.jp/2019-10-10-102941/

ポルシェの場合も、この方法が理想的だ。ポルシェカレラ911のベーシックモデルであれば、ベントレーと比べると遥かに低予算で購入可能だ。そうなると、年収(役員報酬)2000万円と経費でポルシェの残価設定ローンを支払える程度の会社を経営できればいいということだ。もちろん、簡単ではないが、サラリーマンでも副業で小さな事業を始めてみて、成功できそうな見通しが立ってから独立するという方法も可能だ。今後、副業が緩和されていくだろうから、試してみる価値はあるだろう。

 

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