トヨタ新型スープラ発表!購入者の年収と職業について考えてみた。

スープラの予想価格は500~600万円?!
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トヨタの新型スープラの発表について、あちこちのメディアで取り上げられている。

興味深いのは予想価格で、諸説あるが、半年ほど前の予想では600~700万円、こちらの直近の予想では500~600万円となっている。

トヨタの場合、高給車は、別途レクサスチャネルで販売しているので、トヨタの普通のディーラーでトヨタブランドで販売することを前提にすると、かなりの高額なクルマということになる。

スープラを欲しがるセグメントはどんな人達か?

①そもそも成功した起業家・経営者は興味なし

年齢に関わらず、成功した起業家や会社経営者は、レクサスブランドもつかない新型スープラは対象外であろう。

年収が4000万円もあれば、フェラーリでも購入は可能となるし、法人名義であれば経費でランボルギーニ、マセラティあたりでも購入できるからである。

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外資系金融や総合商社の若手社員も興味なし?

外資系金融や総合商社の場合、若手であっても、500~600万円クラスの車であれば金銭的には余裕で購入可能であろう。
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しかし、外銀、総合商社というのは典型的なグローバル人材であり、ライフスタイルにおいても舶来品を好みそうである。

そもそも、スープラというのは70~90年代に流行った車なので、今の若手社員が懐かしがったり、憧れていたりした思い出は無い。

従って、若手のエリートサラリーマンは余り関心を持ちそうもない。

結局、欲しがりそうなセグメントは買いたくても買えないオジサン達?

以上からすると、

年代関係なく、羽振りのいい起業家・会社経営者達は新型スープラには関心を持ってもらえそうもない。

また、外銀、総合商社の若手社員達は、年代的にもライフスタイル的にも新型スープラには関心を持ってくれなさそうである。

となると、欲しいと思ってくれそうなセグメントは、今50歳以上、下手をすると既にリタイアしてしまっている(元)サラリーマンのオジサン達になるのではないだろうか?

しかし、こういったオジサン達からすると新型スープラを購入するのはそれほど簡単では無い。

まず、価格が500~600万円ということで、どんなに少なくても年収1000万円は欲しいところだ。

そして、問題は新型スープラは2シーター(2+2?)であるため、実用性がゼロであり、ファミリーカーとしては使えない。

このため、無理を言ってレクサスを買わせて欲しいというのはアリかも知れないが、実用性の低い新型スープラの購入を奥さんに認めてもらうのは至難の業であろう。

念のため、自動車ローンのシミュレーションをしてみると…

新型スープラの価格を600万円、頭金300万円とした場合、期間3年、金利3.90%と想定すると、一月当たりのローン支払い金額は約8.8万円となった。

他に、駐車場代、保険代、ガソリン代といった経費が掛かることを考えると、ローンを併用して買うのは、なかなか厳しいものがある。(独身で他にお金を使う趣味が無いのであれば可能であるが…)

購入できる人は、50歳以上のサラリーマンで金銭的な余裕がある人?

昔のトヨタのスポーツカーの名車で、オジサン達をターゲットとしたモデルに、スバルとの共同開発の86がある。

しかし、86は車両本体価格が300万円位なので、普通のサラリーマンでも何とかならなくはない金額である。

新型スープラはその倍くらいはしそうなので、自ずと購入可能な層はかなり狭まってしまう。

但し、50代の場合には、2つの要因で結構な臨時収入が入ってくることがある。

1つは、相続の発生。

もう1つは、退職金である。

また、50代の場合には、子供が成長・独立したため、ファミリーカーが不要になる家庭も存在する。

このように、かつてのスープラに憧れた50歳以上で、そこそこの余裕資金を持っており(しかし余裕資金がありすぎると外車になってしまう…)、

2シーターでもOKという家族構成という、恵まれた環境のオジサン達が購入することになるのだろう。

いずれにせよ、バカ売れするような車では無いことはトヨタも重々承知だろうから、スポーツカーのラインナップも品揃えとして充実させておきたいという意向なのであろうか?

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