1. 学生時代に起業経験があるのは、ほんのわずか
起業に関心のある学生も増えてきたようで、こちらの外資就活の記事によると、起業したい学生の数は1学年あたり「16万人」もいるという。
しかし、実際に起業しているのはわずか「500人から1000人」しかいないということである。
起業に興味があっても実際に行動に移せるのは1%もいないということだ。
学生時代の起業が順調であれば、そもそも就活市場には来ないので、上記の数値を参考にすると、起業を経験しただけで、大いに差別化できるということになる。
2. 学生以上に起業ができない金融機関や総合商社のおじさん達
①事業創造性が求められる日本企業
金融、商社、メーカーと業態を問わず、新しい事業を自ら起ち上げることができる人材に対する需要は大変強い。
他方、そのような人材は非常に少ない。
少子高齢化に伴い、日本の国内市場は徐々に縮小していくことは明らかで、海外に活路を見出す必要がある。
しかし、この30年間、日本の事業会社の国際競争力は相対的に弱体化し、現在でも世界でナンバー1の地位にあるセクターは自動車位である。(一部の電子部品、産業用ロボットなどもあるが、規模が小さい。)
特に、将来性のあるITはGAFA或いは中国系に完全に覇権を取られてしまったし、金融も製薬もグローバルで勝てない状況にある。
このような環境下、大企業の経営陣は20年後、30年後、どのようにすれば稼いでいけるのかという強い問題意識を持っている。
そのためには、新しい事業を起こし、グローバルで稼いで行く能力が要求される。
このうち、「グローバル」で活躍できる人材については、語学力や海外でのリーダーシップ経験を問うことができるが、事業創造力については、なかなか難しい。
②特に、金融機関と総合商社の管理職の人達はネットに弱い
今の日本企業の管理職(40~50代)の人達は、東証マザーズもインターネットも無い時代で育ってきた人達なので、基本ネットに疎い。
もちろん、スマホやPC等のデバイスを使いこなすことができる。
しかし、日本企業の大半は「副業規制」があるために、起業という発想すらないし、また、SNS規制が存在しているため、自ら情報発信を行うことが著しく制限されている。(自分の会社の業務に関しては一切言及を禁止されているところが多い。)
特に、金融機関の場合は、厳しい。
このため、日本の大企業のサラリーマン(特に金融機関)で、著名なブロガー、Youtuber、インスタグラマーなどはいないだろう。
従って、日本の大企業の管理職の年代の人達は、ネットを使って稼ぐというのはピンと来ないし、アフィリエイトといっても、何となく胡散臭い物位にしか思わないのではないだろうか?
以上のような状況下にあるため、学生時代にネットを使って起業して少額でも稼いだことがあると、「凄い!」と思ってもらえる可能性が高いので、ここにチャンスがあると考えられる。
3. 学生のうちに現実的に実行可能な起業について
プログラミング・スキルなどが特に無い、普通の学生が実行しやすい起業は、アフィリエイト・ブログを立ち上げることである。
ブログビジネスであれば、人を雇う必要も無いし、元手もかからない。
嫌になったら止めればいいだけなので、リスクが無い。
もちろん、アフィリエイト、或いはGoogle アドセンスなどで収入を得るまでにはそれなりの時間と作業が必要になるが、コツコツと継続的な努力が得意な真面目な学生からすると、月間10万円位の収益を上げるのはそれほど難しくはないのではないだろうか?
ブログで月間10万円以上稼げたという実績が作れれば、かなりの差別化要因になるのではないだろうか?
それから、アフィリエイト・ブログをやると、PVを増やしていくプロセスの中で、SEO、ライティング、デザイン、SNS拡散など、様々なWebマーケティング・スキルを学習することができるので、それも貴重なノウハウとなろう。
また、自ら情報発信をすると、他の著名なブロガー等と交流を持てたりするので、思いがけない形で人脈が拡がったりという副次的な効果も期待できる。
なお、具体的なブログでの稼ぐ方については、イケダハヤト氏のこれらの記事をご参照下さい。
副業ブログで月10〜30万円稼ぐ人が、続々と登場している件。 : まだ東京で消耗してるの?
【副業】ブログで毎月3万円稼ぐのは、難しくないよ。 : まだ東京で消耗してるの?
最後に
こういったブログで稼いだネタは、ネットビジネスに弱い金融機関や総合商社のおじさん達には刺さりやすいネタだと思われる。
他方、注意しないといけないことは、金融や商社の場合だと、副業とか情報発信にうるさいので、入社した後もブログを続けられると思われないようにすることだ。
内定したら、ブログは継続しない旨明言することが必要だ。