1. そもそも本当にブログで年収1億円なんて可能なのか?
現在、イケダハヤトさんとか、はあちゅうさんとか、ちきりんさんとか、ブログで生計を立てているプロブロガーという人達は実在する。
しかし、問題はその年収のレベル感であって、月収100~200万程度なら理解できるが、本当にブログで年収1億以上なんて可能なのだろうか?
厳しい受験競争に勝ち抜いて、東大に合格し、大学入学後もひたすら対策を立てて難関突破して外銀・外コンから内定をもらえた。
さらに、そこからまたまた厳しい昇格競争に勝ち抜いた、ほんの一握りの者しか年収1億円は達成できないのだ。
学歴、職歴、資格が要求されず、誰でもタダで参入できるブログビジネスで本当に1億円レベルを稼ぐことができるのだろうか?
これについては、結論的には可能なようだ。
もちろん、誰でも到達できるわけではなく、こちらもほんの一握りの者に過ぎないが、ブログビジネスで年収1億円を達成している者は実在するし、それが可能と考えられる理論的な根拠も存在するのだ。
2. 個人メディアとしてのブログのパワー
具体的な成功事例を見る前に、まず、マクロ的な視点でブログビジネスが稼げるようになったことの背景について確認しておこう。
ブログで稼げる理由は、個人メディアとしての価値が高まり、それがレバレッジを可能にしたからだ。
①稼ぐためのレバレッジをブログが提供できるから
人間一人当たりの肉体、時間には物理的な限度があるから、大きく稼ぐためにはレバレッジを書けければならない。
経営者と労働者の違いはその典型であって、労働者一人当たりからは100万円しか利益が出なくても、100人雇えば、経営者は1億円を稼ぐことができるのだ。
経営者は複数の労働者を雇用することにより、労働者の数だけレバレッジを掛けることができるのだ。
ところが、労働者の場合は、いくら優秀でも平均的な労働者の数倍ならともかく、100人分を稼ぐことは不可能なのだ。
だから、サラリーマンはいくら恵まれた会社にいて、いくら出世をしても、1000万円稼げればいい方なのだ。
また、資本力によって投資でレバレッジを掛けることも可能だ。
複数の企業に投資をすることによって、そこからの配当金で1億円以上稼ぐことは1人の資本家によって可能なのだ。
ブログのレバレッジというのは、ネットのインフラを使うことによって、1本の記事を数万人、いや、数十万人に閲覧させることができることだ。
実はこれは凄いことで、営業マンがOne on oneで営業をするのであれば、1日当たり数件しか営業ができないが、ブログの記事であれば、1日に数万件営業を掛けることも可能となるのだ。
また、ブログは「信頼性」という質的な面においてもレバレッジを掛けることが可能なのだ。
すなわち、記事の累積や有力者からの被リンクによって、直接面識が無くともブログを読めばそのブロガーの能力・知識は把握できる。
営業マンの場合、そもそも信頼してもらえるまでに多大な時間と労力を要するが、ブログだと、簡単に信頼してもらえてビジネスに至ることが可能となるのだ。
この、ネットというシステムを通じて、多くの人に閲覧してもらえるというブログは、レバレッジを利用でき、一気にビジネスを拡大する潜在力を有しているという点が凄いのだ。
(なお、儲けるためのレバレッジの重要性については、こちらの与沢翼氏の稼げる仕組みに関する過去記事をご参照下さい。)
https://career21.jp/2018-10-23-144549
②一般的なネットビジネスの縮図としてのブログビジネス
GAFAを始めとするネットビジネスの収益性は一般的に高い。
何故なら、大掛かりな設備とか多くの労働者が必要無いし、在庫リスクも無く、拡大再生産を行うことができるからである。
実際、具体的なものは後述するが、ブログビジネスの収益源は、広告収入(メディアとして)、コンテンツ課金(オンラインサロン等)、マッチングビジネス(ECその他)等であり、これは一般的なネットビジネスと同様だ。
ブログというのは(個人)メディアであり、結局既存のネットビジネスの縮図のようなもので、大手のネット系企業と同じビジネスモデルに立脚しているわけなので、同様に高収益が可能となっているのだ。
3. ブログビジネスのビジネスモデルについて
先ほどは、ブログのパワーについて、そのレバレッジを中心にマクロ的な観点から俯瞰した。
ここでは、ブログビジネスを運営する個人の観点から、ミクロ的な分析を行う。
①究極の低コストビジネスであること:売上≒利益≒実質年収
当然であるが、売上と利益は違う。
個人ビジネスの場合も、売上ではなく利益が実質的な年収の源となる。
例えば、コンビニを例に考えてみよう。
セブンイレブンの平均日販は60万円を越しているので、売上(年商)だと、何と2億円を軽く超える(60×365=21900万円)。
この2億円が実質年収であれば、どれだけコンビニオーナーは幸せだろうか?
しかし、実際の利益率はせいぜい5~6%ということで、コンビニ1店舗あたりの利益≒実質的な年収は、1000~1200万円位と言われている。
売上は億を余裕で行っても、利益はごくごくわずかになってしまう。
ラーメン屋とかでも同様である。
カウンターだけの席数10席の低コストの繁盛店でも、1日10回転で平均単価1000円とすると、10×10×1000×300=3000万円の年商であるが、残念ながらこれは年収3000万円を意味しない。原材料費、店舗の賃料、人件費、光熱費等は避けられないので、1000万円の実質年収を確保することも厳しい。
原材料費がかからない資格専門職系ビジネスで儲かりそうなもの、すなわち、開業医や弁護士だって、売上≒利益≒実質年収には全くならない。
賃料、人件費、事務費、情報代等を概算してみればわかるが、売上高利益率は30~40%残ればいい方である。とても、売上の半分も利益としては残らないのである。
これに対して、ブログビジネスの場合は、本当に費用がかからない。
そもそも、原材料費とか仕入れという概念が無い。
だから、コンビニやラーメン屋と違って、売上≒粗利が成立してしまう。
さらに、人を雇う必要が無いし、来店してもらう必要もないし、見栄で立派なオフィスにする必要は無い。自宅兼オフィスで問題が無い。
アシスタントすら雇う必要もない。弁護士会費とか、光熱費、事務機の費用もほとんどいらない。
ということは、販売管理費がほとんどかからないのだ。
よって、売上≒粗利≒営業利益≒実質年収、というあり得ないことが実現してしまうのだ。
ブログビジネスの場合は、原材料費、仕入れ、賃料、人件費、設備費等が掛からない。このため、ブログビジネスは、売上高利益率が90%超という奇跡を可能とするビジネスモデルなのだ。
ブログビジネスでも高収入を達成できるカギはここにある。
②売上をどう作るか
本来であれば、損益計算書(P/L)のトップラインである売上から入るべきなのだが、ブログビジネスの特徴は費用が掛からない点にあるので、こちらを後にした。
要するに、ブログビジネスが凄いところは、とにかく費用がかからないので、大雑把に言うと、売上が起てば、それが全て利益≒年収となるのだ。
ということは、売上さえ起てることができれば、ブログビジネスは成り立つのだ。
ブログで売上を起てる方法については、一定のパターンが既にできている。
(1)広告ビジネス
これは、いわゆるアフィリエイト、Googleアドセンス等である。
1PVあたり0.5~1円と言われることもあるが、運営するブログのテーマや月間PVによって格差はある。
アフィリエイターというのは主として、これ一本でやっているような人達である。アフィリエイトだけで年収1億円を達成している人もいる模様だ。
アフィリエイト収入だけで年収1億円は嘘つき?ほんとにそんな稼げるのか、2017年におけるアフィリエイターの実情を紹介します。 – クレジットカードの読みもの
(2)コンテンツ課金
これにはいろいろなパターンがあるが、上記(1)のうちのアフィリエイトというのは稼げるときは稼げるが、安定しないという問題点がある。
このため、著名なブロガー達は、こちらのコンテンツ課金を売上の柱としているようだ。
具体的にはオンラインサロン、noteによるコンテンツ課金、セミナーの開催による売上だ。
例えば、月間250万PVという、個人ブロガーの草分けのイケダハヤトさんは、キャンプファイアのオンラインサロンで「脱社畜サロン」というのを(正田圭氏らと共同で)運営している。
こちらは、月会費3000で会員数が3000人以上既に存在している。
そうすると、「脱社畜サロン」だけで、3000×3000×12か月=1億800万円!、という年間の売上となる。もっとも、キャンプファイヤから手数料は取られるし、共同運営者との間で配分しなければならないであろうから、これだけで1億円にはならないが。
また、イケダハヤトさんはブログビジネスのノウハウ等について、noteで1コンテンツ数千円程度で販売している。これも結構馬鹿にならない金額で、一月あたり数千人がnoteでイケダハヤトさんのコンテンツを購入するそうだ。
そうすると、これだけで一月に数百万円という売上が起つことになる。
それから、これは厳密にはブログビジネスからは外れるのだが、ブログでの知名度を活用して、noteやオンラインサロンといったネットの世界ではなく、自分自身が登壇するリアルなセミナーを開いて売上を得るというビジネスモデルも結構著名ブロガーの間ではポピュラーである。
著名ブロガーであれば、1日当たり数百人を集客でき、セミナー参加費も数万円以上徴収することが可能である。
そうすると、1回セミナーを開催するだけで、数百万円の売り上げが起つことになる。
もちろん、リアルなセミナーの場合には、会場を押さえたり、人に手伝ってもらったり、資料を用意したりと、いろいろと費用が発生するので売上≒利益ということにはならない点は留意が必要である。
立花岳志という著名ブロガーは、このセミナーをメイン収入の1つとされていて、年収7000万円レベルを達成しているという。
No Second Life – 作家・ブロガー・カウンセラー 立花岳志公式ブログです。人生は一度だけ。二度目の人生はない。だからこそ一度だけの人生をしっかり生きたい。
(3)EC、マッチングビジネス
アマゾン、アリババ、楽天、ZOZOと、ネットビジネスの儲けるパターンの1つはECであり、もう少し拡げて、マッチングビジネスということができる。
実は、この手法は、上記(1)と(2)のビジネスは、ブログのPVがあれば実現しやすいのに対して、こちらは少しスキルというか、捻りがいる。
要するに、広告やコンテンツ課金は豊富なPVさえあれば、割と機械的に実現することが可能なのに対して、こちらは、また別のビジネス的なセンスや専門スキルが必要となりそうだ。
これは、自分のブログを通じて得た知名度や、営業基盤としてブログを活用する方法で、売上の発生源はブログとは別のところにあったりするからだ。
具体的には、元学生ブロガーの迫祐樹氏。
彼は、Maxで、何と月商3750万円を記録している。
彼のコアスキルはプログラミング能力であり、数々のプログラミングコンテストで何度も受賞をした実績を持っている。
彼は、ネットを通じて、プログラミングの教材を販売したり、また、受託開発としてプログラミングを実行しているのだ。
彼は、ブログからのアフィリエイト収入は、サロン、note等のコンテンツ課金ではなく、自己のブログを営業マンとして使用することにより、自身のプロダクト販売やプログラミングの受託開発を受けるということで稼いでいるので注目される。
もう一人は、わっきー氏。彼は慶応大学の学生時代からブログでビジネスを始め、現在20代だが、年商は数億円ということである。
私が知る限り、個人ブロガーで一番稼いでいるのは彼ではないだろうか。
彼のスキルは、マーケティングというか、販売力だ。
せどりという転売ビジネスで、フライパンを一本あたり8000円で仕入れ、100本を単価2万円で販売することにより、フライパンだけで120万円稼ぐことができた販売スキルの持ち主だ。
彼は、YouTube、ツイッターを駆使して、広告収入やコンテンツ課金も行うし、得意のマーケティング力を活かして、各種販売業や企業向けコンサルティングなど、様々なビジネスを手掛けている。
最後に
ブログで年収1億円を達成している人は実在する。
もちろん、簡単では無いものの、年収5000万とか、年収3000万とかにハードルを下げると、その実現可能性はグッと高まるだろう。
2020年の5Gによって、動画がSNSの柱になるだろうと予測されているが、個人ブログにもYouTubeを絡ませるなど、今後はますます個人のメディアが発展していく可能性は高いだろう。
個人ブログビジネスに妙味があるとすれば、いわゆる外銀・外コンといったビジネスエリートが参入していないことだ。
それもそのはずで、外銀・外コンに限らず、エリートサラリーマンは副業を禁止されているし、ブログやSNSでの情報発信も著しく規制されている。
また、偏差値主義的教育で洗脳されたからか、エリートサラリーマンは個人ブロガーとかアフィリエイトとかいったものを条件反射的に胡散臭いものとして外している。
このため、ブロガーで成功している人達には、輝かしいビジネスでの実績をネタにしている人はいない。
このため、こういったビジネスエリートの人達はブログの世界では稀少性が高いので参入したとすれば、相応のポジションが取れる可能性は結構あるのではないだろうか?