外銀・外コンはもう古い?10年後の就職偏差値最上位企業は、小規模で高給な会社?

1. 外銀・外コンの問題点

①外銀・外コンとは?

現在のところ、就職偏差値が最上位の企業は、外銀と呼ばれる外資系投資銀行(ゴールドマン・サックス証券、モルガン・スタンレー証券、JPモルガン証券等)と、外コンと呼ばれる外資系戦略コンサルティング会社(マッキンゼーBCG、ベイン、ATカーニー、ローランドベルガー、デロイト、アクセンチュア等)が、双璧であろう。

そのうち、特にコンサルティング会社がの人気が近年高まっているようだ。

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②外銀・外コンの就職先としての問題点とは?

このように、就職難易度が極めて高い外銀と外コンであるが、はたしてこのような業界に就職するのが正解かどうかについては、学生次第と言えるかも知れないが、一般的に以下の問題点があると考えられる。

(1)極端なハードワーク(ワークライフ・バランスの悪さ)

外銀・外コンも激務で知られており、特に、20代の若手の頃は大変である。

労働時間は朝から深夜に及び、別の意味で9時~5時勤務と揶揄されたりしている。

もちろん、若い時はハードワークでもいいから、よく働いてスキルを身に着けたいから、激務でも構わないという学生のみが集結すると考えれば、それほど問題無いのではと言う考えもある。

(2)安定性の問題

外銀・外コンは競争が厳しく、特に外銀の場合には、相場環境の影響を受けてしまう。

日本企業のように終身雇用でも年功序列でもないので、仕事ができないと、クビになるわけではないにせよ、会社にいずらくなってしまい、自ら会社を去っていく者は少なくないと言われている。

(3)高年収は勝ち抜いて昇格しないと達成できない問題

外銀の場合は、入社1年目から1000万円スタートで、VPに昇格前の20代でも部署によっては2000万円越えも可能なので、ハードワークに見合った年収が期待できると言えるかも知れない。

他方、外コンの場合には、30歳まで残ってマネージャークラスまで昇格できたとしても、年収1500~2000万円程度である場合が多いので、結局総合商社や国内系証券会社のIBDと比べると大きく変わらないという問題がある。

激務とリスクを踏まえると、必ずしも割が合うとは限らない。

2. 楽で儲かる企業とは?

外銀・外コンともに、激務で厳しい競争に勝ち抜けば、相応の年俸を達成できる可能性があるという業界である。

それに対して、異なる魅力のある企業があるとすれば、楽でありながら高い報酬をもらえる企業ということであろうか?

それについては、新しい企業形態が登場してきており、将来における理想的な企業としてのヒントが隠されているのではなかろうか?

①PKSHAテクノロジー型、少人数・高株価・高収益型企業

2017年9月22日に上場した、PKSHAテクノロジー社をご存じだろうか?

これはAIを売りにした、受託開発・ソフトウェア販売のベンチャー企業である。

何が凄いかと言うと、高株価と従業員の少なさである。

上場当時は30人ちょいの従業員数で時価総額は500億円を越え、一時的には、株価時価総額は1000億円を越えた。

上場に伴い、従業員を急速に増やしたので、2018年9月末時点の従業員数は73名まで増えたが、株価時価総額は2018年12月25日時点で約850億円あり、一人当たりの株価時価総額は10億円を越えている。

これは、ゴールドマン・サックスを上回る数字である。

こういった上場ベンチャー企業の従業員数が極めて少数で時価総額が高い会社のメリットは、オーナー経営者が給与・ボーナスについてフレキシブルに対応が可能だからである。

例えば、トップクラスのスペックの社員を採用しようという場合に、オーナーが自ら保有する株式の一部をボーナスの原資として使用すれば、極めて魅力的なパッケージを提示することが可能となる。

極めて少人数で収益性が高ければ、決められた席数を巡って出世競争をする必要もなく、労働ではなく技術集約型産業であるので、コンサルのように長時間働かなくとも、やっていくことが可能となる。

(なお、PKSHAテクノロジー社の決算説明会資料はこちら。)

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS81483/7b6a7e4b/f61f/418c/8846/379fdced02b7/20181114212904194s.pdf

②StockSun型スーパーフリーランス集団的組織

こちらも少人数の高収益企業と言う点ではPKSHAテクノロジーと共通であるが、この会社というか組織は、非上場である。
assist-news.site

IT系のフリーランス型ビジネスというと、クラウドソーシング型の薄給労働集約型ビジネスを想像しがちであるが、こちらの集団は全くビジネスもであるが異なっている。

どんどんマージンが取られていく川下の仕事を受注するのではなく、こちらの会社は、webコンサルティング事業の川上の最上位のクライアントを押さえており、高付加価値の仕事を、業界トップクラスのハイスペック集団が受注するので、高水準の報酬で受託をすることが可能なのである。

(そのビジネスモデルの詳細はこちら)

https://career21.jp/2018-11-27-091057

3. 本来最も理想的なのは、自らがビジネスオーナーになることだが…

本来、最もお金持ちになりやすいのは、会社勤めをするよりも、自らが事業家になることであろう。

(こちらについては、イケダハヤト氏の記事がわかりやすい)
www.ikedahayato.com

とはいえ、10年後に、トップ学生層が皆、起業家を目指すようになっているとは思い難い。

やはり、学業秀才は、自ら創造するよりも、出来上がった組織の中に入って行きたいと思うからであろうか?

ただ、今のように、起業はちょっと無理かもだから、とりあえず、外銀・外コンで頑張ってみるか、総合商社でまったりやるかという2択ではなく、少人数型の精鋭組織で、高給でのんびり働くという新たな選択肢も出てくると面白いだろう。