住友商事グローバルメタルズ、伊藤忠丸紅鉄鋼等の大手専門商社は総合商社の就活時の併願先となるか?

1. 難関の総合商社の併願企業を考える

総合商社は学生の就活における超人気企業であり、五大商社、或いは総合商社7社全て受けて、全滅するというパターンは少なくない。

表面倍率は100倍を超える世界なので、数を受けたところで、よほどのハイスペックで十分な対策を踏んだ学生以外は、全滅してしまうリスクを想定せざるを得ない。

そこで、大学受験の時の滑り止めではないが、プランBとしての併願先の企業も真剣に検討する必要がある。

2. 総合商社がダメなら専門商社ではどうか?

まだ、実際に働いたことがない学生が総合商社に憧れる理由として、イメージとして「カッコいい」というのが本音ベースでは必ずあるだろう。世間的も「商社マン」というと、いいイメージを持ってもらえそうだ。

そこで、単純に「商社」つながりということで、総合商社がダメなら、専門商社でどうか?、という思考もあるかも知れない。

3. 専門商社とは?どんな企業があるのか?

総合商社の併願先として、専門商社も検討しようと考えた場合、具体的にどういった企業があるのかという疑問が生じるであろう。

総合商社であれば、7社、調べればすぐに企業名がわかるが、専門商社の場合は、なかなか検索できない。

専門商社と総合商社で検索を掛けても、総合商社は「ありとあらゆるもの」を手掛ける、専門商社は「特定の分野」を手掛ける、といったほとんど役に立たない説明しか出てこない。

株価時価総額、利益といった株式関連のデータで検索掛けてもこれといったものは出てこない。

結局、食品、金属資源、繊維、エネルギーといったカテゴリー別に調べていく他ない。

例えば、金属関係では、総合商社の子会社であるが、こういった企業が新卒採用をしている。

https://www.onecareer.jp/companies/306

https://www.onecareer.jp/companies/540

4. 専門商社を併願する意味は何か?

学生が専門商社を総合商社の併願先企業として検討する理由は、主として2つ考えられるだろう。

第1は、「商社」という業務に対する興味・関心である。あるいは、「営業」とか「海外」といったイメージもあるのかも知れない。

第2は、将来の総合商社への中途採用での転職期待である。すなわち、海外がらみの仕事を覚えて、その分野での専門知識を付けて、中途採用で総合商社を狙うという戦略である。

5. 専門商社に就職する際の留意点

「商社」というイメージや、将来の総合商社への転職期待で専門商社を併願するというのはわからないでもない。

しかし、最初に踏まえておくべきは、総合商社のビジネスモデルは、独特であり、単に専門商社の寄せ集めではないということだ。

総合商社は、グローバルの全エリアに、あらゆる商流(川上、川中、川下)で、
あらゆる業務分野(資源、エネルギー、化学、住生活、インフラ、機械、不動産、金融、ICT)の中で、儲かると思われる事業にフォーカスして、事業ポートフォリオを創造して行ける能力を持った会社であるということだ。

これは、専門商社には全くないビジネスモデルなのだ。したがって、総合商社がダメなら専門商社というのは、ズレがある。

それから、重要なのが、給与水準等の待遇が、専門商社だと、7掛け位になってしまうということだ。このため、給与等の高さが魅力で総合商社を目指す学生には、専門商社は適しておらず、金融機関とかインフラ、高給メーカー(キリン、サントリー、味の素、旭硝子等)を併願していくべきなのだ。

さらに、中途採用で総合商社への転職の可能性は無いではないが、総合商社に中途採用で入社している人達の前職は、コンサルが圧倒的に高く、将来の総合商社への中途採用での入社を考えるのであれば、コンサル(戦略系が難しいと、国内系や総合系ファームもOK)を狙う方がいいだろう。

まとめ

総合商社は待遇もいいし、カッコいいし、ワークライフバランスもいいが、その分、入社するのが難しい。

このため、内定を得られない場合をどうするかについて考えることも重要である。総合商社⇒専門商社、という発想は少々雑であり、自分自身の価値観、判断軸をよく考えてみることである。