国内と外資を合わせて金融機関に25年以上いるが、初めて聞いた「マケイン」という言葉。
国内系、外資系を問わず、金融機関勤務の皆さま、「マケイン」という言葉をご存じか?もちろん、アメリカの先日亡くなった政治家の名前ではない。
実は、これは学生の就活の世界では普通に使われる言葉のようである。
「マケイン」とは、マーケットインフラ、要するに、取引所、日証金、ほふりあたりの有価証券取引周りのインフラ業務を行う会社のようだ。
これらは昔から存在する会社で、銀行員よりは、証券マンにとってなじみの深い業態であろう。
驚きなのは、「マケイン」の就職偏差値が高すぎること
上が就職偏差値の金融機関版であるが、マケインの就職偏差値が、証券マンの目から見ても以上に高い。
〇JPX(東京証券取引所等)が野村證券のIB、東京海上日動のSPEC、日本政策投資銀行と並んで最上位のカテゴリーに位置している。
〇日証金がBTMUのGCIB、アセットマネジメントONEと並んで偏差値66
〇証券保管振替機構が日生AM、SMAMと並んで偏差値65
理由は何となく推察されるが…
まあ、これらのマケインと言われる企業群の就職偏差値が高い理由は何となくわかる。
〇採用人数が少ないので、自ずと狭き門になり易い
〇基本的に東京中心なので地方に飛ばされる可能性が極めて低い
〇専門職なので、リテール営業に回るリスクが無い
金融機関の就職偏差値は、単なる知名度や給料ではなく、入りにくさとかリテールが無いと高くなりがちである。
大昔から、特に上位校の間では金融機関のリテール業務は嫌われていたので、リテールが無い、政府系とかアセットマネジメント会社は、知名度(合コン受けと言った一般的なレベルのもの)とか給与水準に比して高くなりがちだ。
そうであれば、他の業界をあたった方がいい気もするが…
もちろん、リテールや地方勤務が無い方がいいというのは理解できる。
それにしてはマイナー過ぎないか?しかも、希望しても若干名しか新卒採用をしないので、結局採用してもらえないのでは意味がなくないか?
純粋にそこそこ給料が高くて、リテール営業が嫌というのであれば、
KDDI、JR東日本、東急電鉄、東京ガスあたりの本当のインフラ系を狙った方がいいのでは?入社難易度はこの方が入りやすいのでは?
また、マケインも将来安定とは限らない
昔はネット証券が出てくることなど誰も想像もしなかったけど、ネット証券の登場によってリテールの店頭の株式取引はほとんどなくなってしまった。同様に、AI、ブロックチェーン、フィンテックの進展で、マケインは不要になる可能性もある。
そういった場合、マケインでは持ち越せるようなスキルは身に付かないし、体質的にもぬるま湯で、変化に対応できないのではないか?
OB訪問で雰囲気をつかむことが大事だが…
その辺のところは、OB訪問で話を聞いてみたら正しい姿がわかるのだろうが、マケインは就業者数が少ないから、なかなかOBの話を聞くのが難しいかも知れないが…。